私は解答用紙の上に棲んでいる|詩
私は解答用紙の上に棲みつき、
薄汚れた粘度のある血液で人生を書き殴る。
自分の意思とは関係なくこの社会に産まれて、
目の前にいる大人たちを信じた。
彼らの真似をして振る舞い、
たくさんの言葉を覚えて、乱暴に使った。
集団生活の中で規律や道徳を学び、その枠からはみ出すと、勝手だと叱られたり、個性だと褒められたりした。
その違いが難しくて、集団からはみ出した個性の取り扱いには、特に注意を払った。
みんな仲良く協力して、リーダーに媚びたり、時に蹴落としてみたりした。
多数決は、正しいとは限らないことも知った。
嫌われたくない。目をつけられたくない。大人に褒められるいい点数が欲しい。
そんなことばかり考えながら、
器用な子供も、不器用な子供も、
強制的に大人になる。
大人になった今でも、私は解答用紙の上に棲みついている。
誰かの顔色をうかがっても、幸せにはなれなかった。身近な大人たちが喜ぶ点数を取っても、社会が褒めるとは限らなかった。
所属する場所によって、何もかも違い、異文化ほどの差がある。
私は解答用紙に付けられた点数に唾を吐く。
生き様に正解など存在しない。
いかがでしたか☕️
少しでも楽しんで頂けたら感無量です。もうこの世に思い残すことはありません。嘘です。冷蔵庫の中に、まだ飲みかけの、瓶の牛乳があるからです。
私のページに立ち寄ってくださる皆さま、ぜひご自分の大好きな飲み物と、お気に入りのおやつを口いっぱいに頬張りながら、これからも言葉遊びを楽しんでいってください。おやつには致死量の砂糖を使うのがお勧めです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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