大学生協何を考えていた部

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大学生協書籍担当者有志による本の紹介アカウントです。記事の無断転載はご遠慮ください。 Twitterはこちら https://twitter.com/ucbookfair

最近の記事

【明石書店*私たちのそばにある差別・偏見フェア】

こんにちは。 とても久しぶりの投稿になってしまいました。 大学生協何を考えていた部です! コロナ禍真っ只中に始めた「≪何を考えていた≫フェア」開催から一年。 長く長く感じたし、あっという間にも感じる一年でした。 大学生協では、コロナ以前のように、いろいろなブックフェアを開催するリアル店舗も増えてきました。 対面授業で登校の際は、ぜひ生協に寄ってみてくださいね。 今回は、すでにリアル店舗では終了となってしまったけれど、 どうしてもみなさんにご紹介したい明石書店さんのブックフ

    • 春になったら、そして大学生になったら、栗原康さんの本を読もう!フェア

      春。桜が、フリーダムが、狂い咲いています。意外と知られていないことですが、春は大学生のものです。こんな季節は、栗原康さんの本を読みたくなります。 新しい格言に触れましょう。長渕のように歌い一遍上人といっしょに踊りましょう。文体はアティチュード。ワカリマスカ?ロックンロール?狂うように、狂うように。 ★★文庫・新書 『狂い咲け、フリーダム ─アナキズム・アンソロジー』 ちくま文庫 2018年8月 ISBN 9784480435354 [部員コメント] 昔はトンデモない人がい

      • 新入生・新社会人のための岩波文庫ミニフェア<協力:岩波書店>

        ※書名をクリックすると「大学生協のオンライン書籍注文サイト」へ移動します 『君たちはどう生きるか』吉野源三郎 1,067円(本体970円+税) ISBN 9784003315811 <内容紹介> 著者がコペル少年の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。 それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージ であった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた丸山真男による「『君たちはど

        • 【大月書店・堀之内出版 共催@横浜国立大学生協】「気候変動と資本主義を考えるブックフェア」

           最近なおのこと注目されている、そしてわたしたちが考えていかなくてはいけないトピックの1つである「気候変動」と「資本主義」。 Twitterにて偶然下記フェアを発見!ぜひ横国でも実施したい!と思い、堀之内出版様に直連絡、開催に至りました!  実店舗でも開催してはおりますが、本ページにてこれから紹介するラインナップをもとに、近くの開催店舗やお気に入りの本屋さんへ、または大学生協のオンライン書籍注文サイトにて注文していただき生協へ!など、何か新しい一歩につながりましたら嬉しい

        【明石書店*私たちのそばにある差別・偏見フェア】

          2月のきになる新刊(2.16更新)

          ※書名をクリックすると「大学生協のオンライン書籍注文サイト」へ移動します。移動しない場合はまだデータがサイトへ反映されておりません。少しお待ちください。 ★★単行本『生の力を別の仕方で思考すること ジャック・デリダにおける生死の問題』(法政大学出版局) 吉松覚 著 本体4,000円+税 2021年2月 ISBN 9784588151149 [出版社HP] https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-15114-9.html 『たぐい

          2月のきになる新刊(2.16更新)

          わたしたちはどうやって「感情」が「感情」であることを知るのだろう バーバラ・H.ローゼンワイン+リッカルド・クリスティアーニ『感情史とは何か』刊行記念 訳者陣厳選フェアリスト<協力:岩波書店>

          オセローが妻の寝室に入ってくる時、妻が理解するのは彼の言葉ではなく話し方の意味である。「お前の目が見たい」、「俺の顔を見ろ」と彼は言う。これらの台詞は、愛情を込めて言われるならば恋人の哀願でもあり得ただろう。だが、妻デズデモーナには分別があり、理由は分からないながら、彼の言葉の裏側に「憤激」があることを理解する。オセローが泣き始めると妻は尋ねる。「ああ、つらい、どうして泣いていらっしゃるの?」  これらは400年ほど前に書かれた戯曲の登場人物たちの言葉であり、シェイクスピ

          わたしたちはどうやって「感情」が「感情」であることを知るのだろう バーバラ・H.ローゼンワイン+リッカルド・クリスティアーニ『感情史とは何か』刊行記念 訳者陣厳選フェアリスト<協力:岩波書店>

          デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ ――クソどうでもいい仕事の理論』 刊行記念 訳者陣厳選フェアリスト<協力:岩波書店>

          なぜ、やりがいを感じずに働く人が多いのか。なぜ、ムダで無意味な仕事が増えているのか。なぜ、社会のためになる職業ほど給与が低いのか。 謎を解く鍵はブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)にあった! 数々の証言に基づき、人文知を駆使しながら、私たちの世界をむしばむブルシット・ジョブの実態と弊害とメカニズムを解明、理論化。 ひとの役に立つ仕事に正当な対価を払い、互いをケアするまっとうな経済社会を築くため、仕事のほんとうの「価値」を再考する。 ※書名をクリックすると「大学生協

          デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ ――クソどうでもいい仕事の理論』 刊行記念 訳者陣厳選フェアリスト<協力:岩波書店>

          【2020何を考えていたフェア】あとがき

          本フェアはわたしにとって、素敵すぎてまぶしすぎて!!というようなフェアであったと感じています。 そんなフェアに参加でき心から嬉しく、参加させていただき本当にありがとうございました。 早く生協に学生さんが戻ってこれるような毎日を願って、これからも頑張りたいと思います。 本当にありがとうございました。 ★★ 長期閉店を余儀なくされた2020年。 お店の棚で、本たちは静かに静かに、息をしている。 次は誰の目にとまるのか、誰の手が触れるのか。 ブックフェアの棚の前に立つと、わくわくが

          【2020何を考えていたフェア】あとがき

          【2020何を考えていたフェア】このブックフェアのタイトルについて コメント:電気通信大学生協 大野

          2020年コロナ禍における出版、あるいは本の意味、とは、我(々)ながら大層なタイトルにしたものだと今更ながらに思うのですが、ある程度の規模の企画などを考えるときに、大風呂敷を広げるといいますか、自らにプレッシャーをかける意味でも、多少気取っていても、振り切った文句が必要かと思い、こうしました。 フェアの経緯は序文にある通り、こういった状況下で学生のみなさまのためにできることはないかと皆で模索した結果、このフェアが生まれました。 出版社のみなさまからいただいたコメントを読ん

          【2020何を考えていたフェア】このブックフェアのタイトルについて コメント:電気通信大学生協 大野

          【2020何を考えていたフェア】野中モモの「ZINE」 小さな私のメディアを作る(晶文社) コメント 早大生協戸山店・ブックセンター :マツオ

          野中モモ 著 ISBN 9784794971715 本体価格 1,500円+税 2020年3月 発行 「「読む人」はいつだって「作る人」だ。」 いよいよ出歩くのも難しく、自分の部屋から出づらくなってきた2020年3月、こんな狭い場所で一体何をすればいいのか…。クリエイティブなこと(そう言うと大層な感じだけども)、下手でも、とにかく手を動かしてみることが大切なのかな?と思ったときに、書店にやって来てくれた。 ZINEの面白さはもちろん、「私はここにいますよ」と込めなが

          【2020何を考えていたフェア】野中モモの「ZINE」 小さな私のメディアを作る(晶文社) コメント 早大生協戸山店・ブックセンター :マツオ

          【2020何を考えていたフェア】グローバル時代のアメリカ—冷戦時代から21世紀—(岩波新書) コメント:一橋大学 大島奈々さん

          古矢旬 著 ISBN 9784004317739 本体価格 900円+税 2020年8月 発行 まずコロナ禍の読書についてですが、緊急事態宣言が出ていた時期は近所の書店も営業しておらず、なかなか本を買うこともありませんでした。むしろそれが数年前に読んだ小説や“積ん読”状態だった本を読むきっかけとなり、例えば高校生の頃に読んだ遠藤周作の『沈黙』は時間が経ってから再読するとまた感じ方も違うことに気付かされました。(『沈黙』もご紹介したいところですが、それはまたの機会に。)

          【2020何を考えていたフェア】グローバル時代のアメリカ—冷戦時代から21世紀—(岩波新書) コメント:一橋大学 大島奈々さん

          【2020何を考えていたフェア】私のおすすめの本 『流浪の月』(東京創元社) エッセイ 一橋大学 鈴木実乃里さん

          凪良ゆう 著 ISBN 9784488028022 本体価格 1,500円+税 2019年8月 発行 私がおすすめする本は、2020年の本屋大賞を受賞した『流浪の月』です。久々に読むのが止まらなくなり、1日で読破した1冊です。  主な登場人物は大学生の文と小学生の沙羅の二人。物語は、文が意図せず沙羅を誘拐する形になってしまうところから始まります。文が誘拐事件の犯人として逮捕されることで二人は引き離され、世間からは大学生男子が小学生女子を誘拐し監禁したロリコン事件として認

          【2020何を考えていたフェア】私のおすすめの本 『流浪の月』(東京創元社) エッセイ 一橋大学 鈴木実乃里さん

          【2020何を考えていたフェア】「オンライン化された大学」を語るために 植田将暉さん

           自己紹介にかえて、今年6月に早稲田大学のWebマガジン『早稲田ウィークリー』に掲載された記事をご覧ください。「オンライン化された大学」に対する、ぼくの基本的な考えはここに示されています。 https://www.waseda.jp/inst/weekly/news/2020/06/11/75525/ また、より個人的な活動については、やや古いですが、こちらのnoteを参照いただければと思います。 https://note.com/uprat/n/n0a1e17e22df9

          【2020何を考えていたフェア】「オンライン化された大学」を語るために 植田将暉さん

          【2020何を考えていたフェア】思考の教室(NHK出版) コメント:松山大学生協職員 山本

          戸田山和久 著 ISBN 9784140818336 本体価格 1,800円 2020年10月 発行 2020年12月31日をもって活動を休止する嵐。 新型コロナウィルスの大流行で、我らが嵐、休止前最後の1年は大波乱だ。 新国立競技場で5月に予定されていた「アラフェス」は延期となり、チケットの当落発表直前に残念な思いをしたことを思いだす。 しかし、11月3日にWeb配信で「アラフェス」を開催してくれる事や、コンサートグッズをWebで販売してくれるなど、かつてないジャニー

          【2020何を考えていたフェア】思考の教室(NHK出版) コメント:松山大学生協職員 山本

          2020年コロナ禍における出版、あるいは本の意味~わたしたちはこの1年、何を考えていたのかブックフェア

          フェア書籍のご注文は大学生協のオンライン書籍注文サイトへ このブックフェアについて~序文に代えて 銀河の片隅で科学夜話(朝日出版社) 自己責任という暴力(未來社) キク英文法(アルク) 基礎物理学選書17 量子力学演習(新装版)(裳華房) 私の心に残る裁判例(判例時報社ーリーフレット) 大衆の反逆(岩波文庫) 予備校のノリで学ぶ線形代数(東京図書) 茶色の朝(大月書店) 現代思想 2020年9月臨時増刊号「総特集*コロナ時代を生きるための60冊」(青土社)

          2020年コロナ禍における出版、あるいは本の意味~わたしたちはこの1年、何を考えていたのかブックフェア

          【2020何を考えていたフェア】経済学を味わう ―東大1、2年生に大人気の授業(日本評論社) コメント:日本評論社 荻原弘和さん

          市村英彦・岡崎哲二・佐藤泰裕・松井彰彦 編 ISBN 9784535559554 本体価格 1,800円 2020年4月 発行 コロナ禍、通学できない学生の方々を思うと胸が痛いです。本来、先生・学友たちと自由に議論し、学問を深めるための下地を固めていく楽しみが大学にはあると思うからです。その“楽しみ”を全国の大学生に味わってもらいたい。その思いが本書の根底にあります。 経済は、これからどう変わっていくのか。「感染防止と経済活動の両立」など、“経済”への関心が高まっている

          【2020何を考えていたフェア】経済学を味わう ―東大1、2年生に大人気の授業(日本評論社) コメント:日本評論社 荻原弘和さん