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z世代を理解するための『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』を読んだら、大学生あるあるだった話

どちらの本も、Z世代の娘に大学生と接しているママは読んだ方がいいと言われお盆休みに読んだ。
「今の若者は~」という目線ではなく、どういうところが違うのか理解したいという興味本位で読んだ

kindleか紙の本か

この本は娘がkindleで買ったので、kindleで読んだ
本を持ち歩かなくてもいいし、老眼の私には字の大きさなど調整できるという利点もある。私は小説などはkindleでいいが、しっかり頭に入れたい仕事用の本は紙の方がいいと思っている

大学生あるある

kindleで読み、今もうそれが手元にないので、覚えているところだけの感想を言うと私にとってはあるあるの連続である。
著者も大学で教えている方で、地域や大学の違いはあっても、同じところが多い
大講義で教室のどこに座るという話から始まり、それはとても面白いが
コロナ禍渦になり、うちの大学はすべての授業教員が座席表を作成し、それに従って座るようになっているので、学生は自由に席を選べなくなってきている

先生どうか皆の前で褒めないでください

あるあるリスト(本の内容と自分の経験から)
・いわゆる良い子が多い
・平等にしてください(権利の主張)
・社会貢献に関心高い(人のためになりたいと良く言う)
・特別扱いが苦手(みんなの前で褒められるのは×、個別ではいい)
・インフルエンサーが正義(フォロワー数多い人が尊敬される)
・失敗が怖い
・就活は安定志向(受かりそうなところしか受けない)

この本を読んでその通り!と思ったのは、ゼミ選択の際に人気ゼミではなく絶対に入れるゼミを選ぶというところ。第一希望ではなくても入れるところや知ってる先生で選ぶというところ

本の内容ではなく、学生から実際に聞いた話であるが、大学のコース(2年次からの)を選ぶ際に、ストーリーでアンケートを取ったという話がえっ?と思った。あなたはどのコースを選びますか?というアンケートを
みんなが選ぶ方を選びたいからだと思う
人が選ぶコースと自分の進路は関係ないと思うが

メールの書き方

これは本にはなかったが、ここ数年気になっており、学生からのメールだけで本が書けそうである
学生とは基本的に大学に割り当てられた学内のメールで基本やりとりすることが多いが、日々教員同士でこんなメールが来たと話しになる
少しだけ紹介する
・件名、受け取る側の名前、自分の名前などがない(ラインだと思っている)
・ネットで調べた定型文で堅苦しい文で送る
・~して下さい、~は何ですか?と質問お願いをして、こちらが返信すると、それ以降返事がない(お礼やわかりましたなどがない)
・欠席するときの理由が多岐にわたる(体温計の写真、通学中に事故、親戚の法事、何分のバスに乗れなかったのでなど詳細に説明、等々)
書けませんが、もっと色々あります。
「用事/体調不良で休みます」でいいのに
・課題提出時間にwifiの調子が悪ったり、パソコンが急に壊れた連絡。。。

例外

上に書いた学生が大半を占めるが全員がそうではない
・少数だがしっかり手をあげて発言する学生もいる
・ゼミなど少人数で知り合いが多い授業では活発なディスカッションになる
・研究室に積極的に通い質問する学生もいる
・就活で失敗を恐れず、上場企業を目指す学生もいる

考察

私は団塊ジュニア世代である。
同じ世代の人数が多く、中高は11から12クラスあった。
目立たないとだれも気にかけてくれない。
競争があって当たり前の世代である。あと日本全体が大きく成長しており、高校時代はバブルの始まりであって、上へ上へと目指すのがあたりまえ。
今と社会状況が全くちがう。

今は生まれてきてから不景気が続いている。競争はできればしたくない。
小学校の徒競走でも順位をつけられていなかったり、劇の主役が何人もいた世代である。
安定を好み、自分の時間を優先する。
SNS社会のため、他人の目を一番に気にする世代である。

娘が「昔は誰が休みに何してるか、どこに行ってるかわからんかったん?」と聞きました
はい、そうです。今はインスタのストーリー(私も使用しているが)で誰が何をしているかリアルタイムでわかる
社会状況が違うので、若者の特性も違って当然だと思う

長くなってしまったので、次の記事はこちらの本について書く


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