【メリットだらけだった"低用量ピル服用"】
「ファボワール錠28」という低用量ピルを飲み始めて、早3年が経過した。
この3年間、低用量ピルのおかげで日々の生活が楽になったことは間違いない。
日本ではまだピル服用率は低く、認知度も低いと思っている。
実際に、国連の発行している「避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)のデータによると、日本のピル服用率は2.9%。
それに引き替え、フランスでは33.1%、カナダでは28.5%。
私が欧米で暮らしていた時、ピルを服用をしていた人は周囲にわりといた。そして、日本のように、人には言いづらい、公にはしづらい薬などではなかったように思う。
ピル服用という選択肢について、多くの人に知ってもらえると、ひとりの利用者として嬉しく思う。
♢低用量ピルとは、ホルモン量の少ない薬
●きっかけ
約3年前、まだ東京で会社員をやっていた頃。
初めてレディースクリニックに行った。
それは夫と付き合いはじめて暫く経った頃だった。
ピル服用を検討し始めた大きな理由としては下記2つだ。
①
まだ付き合っている段階だし、2人とも子どもを作るタイミングはまだ先だと考えていたこともあって、2人で話し合って避妊効果の高いピルの服用を検討し始めた。
②
私の生理はずれることが多くて、旅行や温泉とかぶらないようにスケジュールを立てるのが難しかった。ピル服用によって、生理のタイミングを自分でコントロールできるのは純粋に最高だと思った。
ちなみに私は、生理痛やPMSの自覚はなかった。
少なくとも、生理痛やPMSで仕事に支障をきたしたことはない。
さて、私が低用量ピルを服用して良かったと思う点、気になる点を説明しよう。
●〈メリット1〉生理のタイミングをコントロールできる
生理のタイミングをコントロールできること、これは本当に革命的。
旅行や仕事に合わせて生理をずらしたいなど、一時的に生理周期を調整することが可能なのだ。
おかげで、スケジュールも立てやすくなったし、何より旅行前に心配したり憂鬱になる必要もなくなった。
個人的には、ピル服用の最大のメリットはコントロールできることだと思う。
●〈メリット2〉避妊効果が高い
ピルは、約99.7%の避妊効果があると言われている。
他の避妊方法より効果が高い。
もちろん100%安心できるものではないが、子どもはまだ考えていない、という人にはかなりの安心効果が生まれる。
●〈メリット3〉生理痛やPMSを緩和できる
ピル服用によって、自然な状態の生理のときよりも女性ホルモンの量の変動が少なくなる。そのため、血中のホルモン量が安定した状態が続くそうだ。
だから、女性ホルモンの急激な変化によって自律神経が乱れて起こるPMSや月経困難症の改善にも繋がる。精神的にも安定し、イライラなどの症状も和らぐのだ。
さらに、生理時の経血量が減少するため、貧血も軽くなるのだそうだ。
私は生理痛や貧血をあまり感じていなかったため、症状の改善・治療に効果がったのかはわからない。
また、イライラ体質のためか、PMSに関係なくイライラしているからか、PMS改善についても不明だ。
経血量は確かに以前より減ったと感じている。
●デメリット
私が思うデメリットは下記2つ。
①費用
私が服用している低用量ピル「ファボワール錠28」は、
1シート(1ヶ月分) 2,000円(税込) +再診料500円(税込)。
※初診料は1,000円。
1年間で25,000円の出費が発生。
私は、必要経費だと捉えている。
現在のようなアドレスホッパー生活や温泉によく行く生活ができているのは、ピル服用のおかげだといっても過言ではない。
年間25,000円で、これだけ安心感のある生活を送ることができているのだから、安いものだとも思える。
②初めての服用時に気分が悪くなった
私は、始めてピルを服用した初日(服用から1~3時間程度)、吐き気や頭痛起こった。
こういった症状は私に限った話ではなく、服用開始1~2ヶ月間によくある副作用の一つだ。
病院で説明されていた主な副作用は、
・吐き気や嘔吐
・頭痛
・不正出血
・乳房の張り
といった症状だ。
私の場合は、服用から数時間だけの症状で終わったので、軽いほうだったのではないかと思う。
●最後に
婦人科に行くことやピル服用そのものに対して、まだ抵抗感の強い日本だが、実際に服用している者から言わせると、生理にまつわる悩みがあるのなら試したほうがいい薬だと思う。
ピルの種類も様々だ。私が服用しているファボワールは、特にニキビに効果があるらしい。(そういえばニキビはほとんど見ない。)
ピルが体に合うか合わないかも飲んでみないとわからないが、まずは飲んでみる、この一歩でラクになる可能性もある。
服用するメリットの多いピル。
私としては、ピル服用という選択をより多くの人に認知してもらいたいと思わずにはいられない。
そして、ピル服用がスタンダードに、ピルについてもっと話しやすい社会になることを願う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?