【SLAM DUNK Gl】111話「初共演」
桜木花道の大胆な提案によって、南烈、仙道彰、セバス・べノンは合格をかけて内定選手との試合を行うこととなった。
桜木指名の3人に加え、5人目はその場の空気で決まった。
対する内定組は、土屋淳を除くメンバーで構成された。1クォーター10分、2クォーターで雌雄を決する。
「よっしゃ。礼は後でいいぞ。なんせこの天才の力でみんなを合格させるのだからな!」桜木
「ハナサン。サスガネ!」べノン
「うん。うん。」仙道
「もう後にはひけへん。やったるわ。
どーする?バランスからいったら桜木とベノはインサイドやろ?」南
「ボール運びは俺がやろう。ボール集めてくれ。」仙道
「ノンちゃん! 走ればボールでてくるぞ!」桜木
「イエス!」べノン
「アウトサイドは俺が決めたる。せやなーお前らに合わせて、わかりやすく言うとな、、、、、。」南
「三井寿や。」南
「ミッチ―だと!?」桜木
「ミツイサン。スゴカッタネー ワカルヨー。」べノン
「三井寿の感覚でパスくれや。」南
「ノンちゃん。スクリーンだ。」桜木
「イエス イエス」べノン
「OK。南君。」仙道
南は自分が活かされる為、一緒にプレーした桜木、そして対戦経験のある仙道、べノンにイメージを共有させる為、
そして意志を継承するとの約束を果たす為、三井寿の名前を出した。
試合は一筋縄には行かなかったが、時間が経つにつれて次第に均衡が崩れていった。
「ノンちゃん! スクリーンだ!」桜木
「仙道のペネトレイト!」花形
「なんでや、あんなパスができるんや、、、。」彦一
「カリメロ! ナイスシュートだ!」桜木
「そう。南にはスリーがあるんだ。」宮城
ボールを運び、多彩なパスを繰り出す仙道にはダブルチームで対応された。自分が囲まれれば他が空く。
パスが出来る仙道だからこそ、予測の超えて自ら突破した。
「仙道。自分で行った!」花形
「アンビリーバブルや、、。」彦一
「そう。仙道は自分でも決めれる、、、、。いや!?」宮城
「パス!! 仙道さん! 変わってへん! 天才やー!」彦一
「アキサン。オブリガードネ!」べノン
第1クォーター終了。
序盤の均衡を破り、初共演とは思えない出来で8点リードで終了。
「淳、、。驚いたな。リードで折り返した。いやそれよりも仙道彰、、、。まるで淳を見ているようだ。」チームスタッフ
「おもろいっすね。消えた天才、仙道彰。」土屋
仙道彰のプレーは目を見張るものがあった。しかしそれと同時に一つの懸念材料が頭に浮かんだ。
「土屋淳と仙道彰の共存は可能なのか、、、?」
パスも自らも得点できる長身のフロアリーダー。
一言でいえばタイプがかぶっている。
「8点リード。まぁあいつらの実力を知っている俺らからするとそんな驚きではないけどな。」宮城
「そりゃそーですわ。せやけど、どうしたんですか?花形さん、うかない顔してはりますけど。」彦一
「いや、ちょっとな気になることがあってな。」花形
「なんすか? 勿体ぶらないで言ってよ。」宮城
「これは先の話だが、仙道彰と土屋淳は共存できるのか?ということだ。」花形
「なんですと? 確かにタイプは似てはりますが、仙道さんなら誰とでも、、、。」彦一
「大丈夫だろ!といいたいところだが、あの土屋って言うのも。」宮城
「何となくな。当然バスケットは個人競技ではない。上手い選手を揃えればいいっていうことじゃない。」花形
「淳、どこ行くんだ?」チームスタッフ
「ちょっと体動かしたくなっただけですわ。いいでしょ? ハームタイムやし。」土屋
土屋淳が腰をあげた。動く予定のなかった土屋を彼らは動かしたのだ。
「ワクワクしてきたで。」土屋
第2クォーターが間もなく開始される。
続
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