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Road trip 2023 🇪🇸 Day 14:感情的な絵をめぐる旅、絵から感じる悲痛。

Hola! こんにちは!Twoodです。

引き続きロードトリップを振り返ります。
Day 14 この日早くもMadrid最終日。

まず向かったのは、Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía ソフィア王妃芸術センター

ここはまさに美術館界のディズニーランドと言っても過言ではありません!


元王妃の名が冠されたこの美術館は、18世紀に建てられたサン・カルロス病院を改装し、1992年に開館。

フアン・カルロス1世の王妃ソフィアにちなんで名付けられた。

20世紀の近現代美術を中心に展示をしている美術館です。
有名所のアート多し。
Madridに来たら絶対に行くべき場所です!!!

あの誰もが知るゲルニカが展示されているのもここソフィア王妃芸術センターです。

その他にも
パブロ・ピカソ『青衣の女』
サルバドール・ダリ『大自慰者』、『窓辺の少女』、『後ろ向きに座る女』
ジョアン・ミロ『パイプをくわえた男』など有名所満載。

しかし今回も上記以外で私が個人的に興味を持った絵を紹介いたします。
※ゲルニカ含む多くの有名作品は撮影禁止となっております。
Portrat of Josette Girl / Juan Gris
フアン・グリスの作品たくさん展示がありましたが中でもこれは一番私の目を引きました。

というのも私、キュビズムが苦手なのですがこれは素人目にも時空感が心地良くて美しいと感じたからです。
館内は元病院だけあってひんやり冷たそうな印象。
ちょっとホグワーツ感あります。

しかし個室が多く、正直見て回りづらかったのも事実。
20世紀最大の風刺画家 George Groszの作品もありました
Tim Burton好きな人はきっと彼も好きかもしれません。


多くの有名作品の中でも、やはりゲルニカは驚異的な衝撃を与えるものですが...ゲルニカ制作に際してピカソは数多くのスケッチを描きました。それらの一部もここに展示されています。

私自身はゲルニカよりも、その一つ一つのスケッチがもつ暴力的で悲痛で感情的な表現に何か胸を突き動かされるものがありました。
Estación de Atocha(アトーチャ駅)

スペインは全長1万6000キロに及ぶ鉄道網を持つ高速鉄道王国。

その玄関口にあたるのが、首都マドリードにあるアトーチャ駅です。
現在、駅の主要な機能は1992年に増築された新駅舎が担っていますが…
この旧駅舎のほうは、人々の意表を突く改装が施され、都会の憩いの場となっています。
この駅の中に植物園の様な空間があるのは革命的でした。
昨日断念したThyssen-Bornemiszaの「Lo oculto」
諦めきれずに13€×2人分でチケットを購入して展示を見てきました…
Metoropolis / George Grosz

表現主義の手法をよく用いたGrosz。
彼の作品はうんざりする程社会の闇や汚さ、悲しみを見ることが出来ます。

しかし、痛いからこそ見なくては、見たい。そんな魅力のあるGrosz。
Dream Caused by the Flight of a Bee Around a Pomegranate a Second Before Awakening / Salvador Dalí

《目覚めの一瞬前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢》は1944年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。

1962年にダリはこの作品についてフロイトの夢解釈からヒントを得て描いたと話しています。 手前で眠る女性は妻のガラ。この作品はガラが見たザクロのまわりを飛ぶ蜂の羽音から生みだされたさまざまな物体の夢をもとにして制作されているのです。

水滴やザクロ、これらは繁栄と復活というキリスト教のシンボル。

また、ザクロの上には伝統的に処女を象徴するハチが小さく描かれていて、おそらくザクロとガラと聖母のイメージを重ねていると考えられています。

画面右下に1つだけあるザクロはハート型の影になっているが、これはガラへの愛情を示したもの。
Portrait of George Dyer in a Mirror / Francis Bacon

この二重肖像画では、長い間ベーコンの恋人だったジョージ・ダイアーが、スタンド付きの奇妙な家具の上に置かれた鏡を見つめて座っている。

ねじれた身体とけいれんを起こした顔を持つこの絵の暴力的な残酷さは、絵画の外側から差し込む光の輪によって一層強調されます。

しかし、鏡に映る顔は、光の空間によって完全に分割されているものの、同じねじれを受けていない。 反射された2つのパーツを結びつけると、角張った横顔とフック状の鼻、そして死の願望と欲望が組み合わさった表情を備えた、かなりリアルなダイアーの肖像画が浮かび上がる。

20世紀半ばのピカソのねじれた肖像画を基にして、ベーコンは人間の本性の最も卑劣な側面を見事に捉えることに成功している。

恐らくこの絵がこの特別展で最も私のこころを鷲掴んだ作品でした。

※パセオ・デル・アルデ・カードという、ソフィア王妃芸術センター、プラド美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館の入場券セットになった共通券は30.40ユーロで購入することが出来る。それぞれチケットを購入するとソフィア王妃芸術センターが大人10ユーロ、プラド美術館が大人15ユーロ、 ティッセン・ボルネミッサ美術館が13ユーロで合計38ユーロの為、7.6ユーロお得に購入可能。ですが、この特別展はこのカードでは見学不可!なので私達は結局13€×2支払い再訪したので皆さんもご注意を!
その後に道端でカルテット演奏をしているイケオジさん達を発見し演奏を鑑賞。

感動して泣いてしまった瞬間何故か鼻血が止まらなくなった私。

カルテットのおじいさんの一人が私に氷をくれました…人の優しさ染みる。
結果謎の鼻血は30分程止まらず結構フラフラに。
そんな足取りで着いたのはこちらの銅像

Madridで一番人気な銅像。
スペインたくさん銅像あるのでぜひ銅像めぐりも楽しんでみてください。

街頭を灯す人の像
池を覗く人の像
町を掃除する人の像
などなど…


夜はこちらで食事しました!
小ぢんまりして可愛いお店
こういうバルはメニューの少ない店が美味しい印象。
私達はトリッパ(牛のハチノスのトマト煮)
ボスくんが頼んだこれは…?何でしょう。
忘れてしまいました
こちらは念願の
Chipirones en su Tinta (チピロネス・エン・ス・ティンタ)
イカスミとご飯
なによりお通しで出てきたオリーブの実がめちゃくちゃ美味しかったです!
今夜はMadrid最終日。
夜散歩へでかけます。
治安はバルセロナで一度危険な女に追い回された以外全く問題は起きませんでした。
夜の王宮も美しかったです
展望台から夜景を楽しみました

Day14 お読みいただきありがとうございます!
今日はここまで。


Road trip 2023 🇪🇸 編、一緒に旅してる感覚で、引き続きお楽しみください!

〜現在地点〜

Belgium ー Carcassonne ー Figueres ー Barcelona ― Valencia ―📍Madrid


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