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感想:「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
アート鑑賞の入門としてよくできた本だと思った。
フォービズムに始まって抽象表現主義、ポップアートまで。「自分のものの見方で自分なりに考える」エクササイズと各時代のアーティストが前の時代の常識を解体していく流れが反復される。
近代の美術の流れの説明としては今まで読んだ中で最も平易で分かりやすい。歴史の本ではないし6作家、6作品しか出てこないけど、それが良い。情報が氾濫したら出したら考える本になら
マシンラーニングの雑な説明
マシンラーニングのアルゴリズムは、空間を変形してデータに合った表現に変える。いろんなアルゴリズムや用途があるけれど基本はみな同じだ。初めてちゃんとイメージできたのは Francois Chollet の本を読んだ時だと思う。
例えばデータの分類をしたいときには種類の分かれ目に境界線を引きたい。この時に座標をぐるっと回転してやるとデータがずっと扱いやすくなる。
「x > 0 なら猫」、みたいな感
人間の認知は生成モデル
Generative Deep learning から。人間の認知は入力に基づいて予測を立てる精巧な識別モデルではなく、未来予測を可能にする世界のシミュレーションを作り出す生成モデルだという話。
Current neuroscientific theory suggests that our perception of reality is not a highly complex discri
ゴンブリッチ 美術の物語
書きかけ
世界中で(美術の本としては)めちゃくちゃ売れた本だけど、すごく個人的な本だとも思う。「物語」というタイトルが示すように(原題は Story of Art)、学校の教科書のように、ただ出来事を年代順に並べた本ではない。背後にある意図や前の時代を乗り越えようとする流れ、本人が下に貼ったインタビューで語っているように人々の話だ。
物語にするということは作者の視点が強く反映されるということで
二種類のなぜと魔術の話
書きかけ
なぜ、と言う問いには(少なくとも)二種類ある。目的を尋ねる場合と原因を聞いている場合だ。
言葉は曖昧なので例を出す。なぜ太陽は光るのか。みんなが暖かく暮らせるようにだよ、と言うのは前者への答え。正しいかはさておく。太陽には水素がたくさんあって核融合が起きるときに光と熱が出る、と言うのは後者への答え。
子供が「なんで」と聞くときはたいてい前者らしい。自然な質問だと思う。目的を聞いてい
[本のおすすめ] Grid System
グラフィックデザイン本の超定番。
紙面を数理的に分割してレイアウトを行う、今やデザインの基本となる考え方。グリッドシステムが広く用いられ出すのは50年代くらいだと思うのだが、この本の初版は1981年らしい。今知った。意外と遅かった。
雑誌アイデアのアートディレクションなどで知られる白井敬尚さん監修の日本語版もつい最近出た。
本のデザイン自体がグリッドシステムの見本みたいなものなので、そこに日
[本のおすすめ] A New Program for Graphic Design
プリンストン大学で教える David Reinfurt の教科書。グラフィックデザインをリベラル・アーツとして教える。
This won't be a laundry list of –or "how to do"–graphic design, but rather an attempt to provide a few models of how others have practiced
英語で中学レベルの教科書を読む
書きかけ
外国語を覚えるときに、中学校レベルくらいの比較的簡単な教科書を読むのはお勧め。日常会話や語学の教材にはあまり出てこないような単語が満載。でもそんなに難しくない。数学や化学など、もしかしたら忘れてしまっていたことをもう一度学べたり、国語や歴史の強化書ならその国の人が常識として持っている教養や物の見方に触れたりできる。
Big Fat Notebookシリーズは手書き風の見た目で親しみや
Visual Doing Workbook
書きかけ
日本語版も出ているVisual Doingの練習帳。
絵を描いて視覚的に考え、複雑な問題を直感的に捉え、ややこしいことを一目で伝える、みたいなビジュアルシンキングをビジネスの現場へ導入するための手引書、を読んだ後に練習をするための本。
子供の頃にやった感じ練習帳のような感じで例を見て考えながら落書きをする。本を読んでわかった気になっても実際に手を動かさないとなかなか自分のものにならな