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2024年6月の記事一覧
ぐりとぐらのカステラを探しに、絵本の世界を散歩する。
本棚から取り出したる1冊の本。
絵本「ぐりとぐら」のすべて。
と銘打たれたこちらの本が、今回のお散歩のガイドブックである。
ぐりとぐらのカステラ
子どもの頃、もしくは子どもと一緒に、はたまた大人になってから、耳にしたことはないだろうか。
〝ぼくらのなまえは ぐりとぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること〟
というあの歌を。
作者の中川李枝子さんは、節をつ
【小説】僕らは二度目でようやく恋をする(一)
一、 ジーーっと虫の鳴く声が聞こえるのを合図に少し風が吹いた。
金色と銀色の間のような色の髪がふわっと浮かび上がると、夜空に溶け込んで天の川のようであった。
彼女は右手を空に高く上げ、ゆっくりと下す。くるりと一回転をし、おじぎのように頭を下げると、少し長めの袖が生き物のように後を追った。
神秘的なその空気の中、すっと伸びたつま先は誰もが見惚れるほど美しい。誰に見せるわけでもないが、華麗