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古臭さと同居する

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どうも、本や学びやmerkki(メルッキ)店主の、じーもです。
もう、2024年、終わっちゃいますね。年末がくれば、年が明けて。新しい年も、そのうち、過ぎ去っていきます。

そうやって、経っていく、積み重なっていく時間。
今日はそんなことを、少しばかり書いてみます。


見えないけど、知っていること

人は目に見えないモノを信じない時がある。
でも、中には、見えないのにかかわらず、あると信じている(信じざる得ない)モノもあると思うんです。だって、、

時間って、目に見えないんですよ?

でも、どの人に聞いても、時間のことをこの世にはないものだと否定する人はいないでしょう。(中にはいるかもしれませんが。)

実はそういうものって、意外とこと世の中には存在している気がするんですよね。例えば、風。

外に出て、少し時間を過ごせば、すぐに風という存在を気付かされます。葉っぱが動いたり。頬を冷たくさせられたり。見えないのに見える。感じる。

感情もそうだと考えられてますよね。
感情に突き動かされ、あふれ出る行動や言動から感情を感じ取ることはできますが、感情自身を見ることはできません。

もちろん小さすぎて見えないだけだ、という場合もあるかもしれません。でも時間や風、感情はなんでもよく見える眼鏡があれば見れるようになるのでしょうか?

なんだかそう考えていくと、案外、目に見えるから存在する、という考え方は頼りないものだ、と言えるのかもしれません。

心細さと対峙する

さて、うちのお店には時間を感じさせるものがたくさんあります。
悪く言えば、古臭い。

でも、そのひとつひとつが確かに今日までの時間を感じさせてくれます。

紙の変色具合
窓ガラスのデザインや壁の変色
錆も見える全体
本の表面も変色してしまう
ところどころ木が剝がれている台
昔ながらのデザイン
暖房機能と加湿機能

それぞれのモノから感じさせられる時間は、そこで過ごしたであろう人たちの面影すら感じさせます。

きっと当時、これらのものが新品で、真新しく、そこで営む人たちの周りで輝かしく佇んでいたであろう姿。その周りでは、汗を流しながら、時にはおしゃべりしながら、日々を営む人たち。

それは逆に言うと、今、新しいものだって、いつかはここにあるようなモノと同じ運命をたどるのだな、ということ。その周りで過ごす私も、過去のひとりとなる、という事実。

最近は、感染症の流行もあり、どうしても新しいものが求められるものが増えてきてしまっています。使い捨ての道具だってあります。いつも来ている服だって、読んでいる本だって、少し穴が開いたり破れたり、汚れたりすると途端に価値を見出せなくなってしまう。

それはもしかすると、目に見えない交換という市場価値に振り回されているのかもしれません。

まぁ難しい話はさておき。

そんな時間を感じさせるものと一緒に過ごすというのは、はたから見えれば、残念にうつることもあります。

「まだそんな服着てるの?」
「早く新しいの買えばいいのに。」
「最近はこんなにきれいになってるよ?」

時間は唯一。
積み重ねることでしか、感じることはできません。
その積み重ねは、1.5倍速になんてできないんです。

たぶんタイミングだから

ここまで読んでいただきましたが、上に出てきた写真には、だいたい古いものと新しいものが両方とも映っていることに気が付きましたか?

時間は取り返せないし、一瞬で作り上げることもできない。
だからこそ大事にしたい。同時に、今を心地よくもしたい。

お店をつくるときに、イメージとか。雰囲気とか。統一感とか。
そういうのが大事だと言われることがあります。
確かにそう思います。

でも、実際のところ、世界はカオスだと思うんです。
つまるところ、めちゃくちゃ、なわけです。

だからこそ、どんなものがいいと判断されて、よくないと判断されるのかなんて、タイミングだと思うんです。

ありがたいことに、今、うちのお店を訪れてくださる方は、この空間をいいと言ってくれます。私自身、そう思って大事につくってきたつもりでもあるので、とてもうれしいです。

過去そうだったから、ということで未来が決まるわけではない。
今がそうだからといって未来が決まることはない。
どうなっていくのかなんて、誰にもわからない。

そこにあるのは、たぶん、タイミングだけ。

案外そんなもんな気がしてます。

最後に

少し極端な話になってしまったかもしれませんね。
ほんとは、たぶんいろんな様子があるとは思います。
でも、結局のところ、未来はどうなるかわからないわけで。

その意味を、できれば、今を軽くすることに使えたらな、と思うんです。

今、しんどいことがある人。
今、思うようにいかない人。
いま、もうどうでもいいや、と感じてる人。

そんなときに、未来はどうなるかわからないから頑張れ!・・・じゃなくて。
未来はどうなるかわからないから、それでもいいんじゃない?
そんな状態でいいから、そんな想いを隠していいから、うちのお店来てみない?とか笑

時間って不思議。
人って不思議。

とてつもなく頑丈そうで、びっくりするくらいに脆い。
それくらいてきとうだから。てきとうでいいから。

とりあえず、生きてみない?

って思ったりしてます。
おっと、最後の最後になんだか重たいような空気になってしまいましたかね?笑 失礼しました。

今日もここまで読んでくださり、ありがとうございます。
よければまた、お会いしましょう。では。

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