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映画とドラマ

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#日記

子ども時代の読書が鮮やかによみがえる…映画『ストーリー・オブ・マイライフ』

子ども時代の読書が鮮やかによみがえる…映画『ストーリー・オブ・マイライフ』

いまや毎日の生活に欠かせない存在になっている、動画配信サイトであるが、ふとトップ画面を見たら劇場公開で見逃してしまった『ストーリー・オブ・マイライフ』を発見!興奮して心の中で歓声をあげながら再生ボタンを押した。

副題「わたしの若草物語」とあるように、1868年にアメリカの作家オルコットの書いた自伝的小説『若草物語』が原作である。長女のメグ、作家志望で男の子みたいなジョー、優しく恥ずかしがり屋のベ

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人間の持つ回復力を信じさせてくれた、ドラマ『マイ・ディア・ミスター』

人間の持つ回復力を信じさせてくれた、ドラマ『マイ・ディア・ミスター』

『マイ・ディア・ミスター』を見終わりました。

何がこんなに心を震わせたのか、少しだけ書いてみようと思います。本当はもう一周してみて、心にしみたいくつかの言葉を書き留めたいくらいなのですが、最終話だけもう一度見てメモしてみました。自分の【覚書】として。

物語の終盤、ドンフンとギフンが兄弟でしんみり話す場面があります。ギフンは以前自分が見た映画『誰も知らない』について語ります。映画に出てくる子ども

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愛を呼び起こす物語

愛を呼び起こす物語

朝から雨。屋外でのイベントを楽しみにしていたけれど、雨天延期に。家に一人でいると手持ち無沙汰というか、何となく落ち着かないまま時間が過ぎてしまう。

このところ、時間があると観ているのが、BBCドラマ「 コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語」見始めたら止まらなくなってしまって、今日からは遂にシーズン5に突入してしまった。

1950年代ロンドンの下町、イーストエンド。戦争の傷跡が残る町で

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ディケンズ 闇の中に描いた光

ディケンズ 闇の中に描いた光

あいかわらず動画配信サービスを利用して海外ドラマにはまっています。

中でもディケンズ原作のBBCドラマがいくつかあるので、それらを見続けて止まらなくなってしまいました。『大いなる遺産』『リトル・ドリッド』と楽しんで、次に観たのが『オリバー・ツイスト』です。

『オリバー・ツイスト』

親に捨てられて救貧院で育ったオリバーの健気さに心をつかまれます。ディケンズが生きた1850年頃のロンドンは、華や

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私も抱きしめてもらった気がした~映画「フェアウェル」

私も抱きしめてもらった気がした~映画「フェアウェル」

映画「フェアウェル」について昨日書いてみたけど、もうちょっと書き足りないことがあるので書いておこう。

最後のシーンだ。いとこの結婚式が終わり、いよいよ祖母ナイナイと別れてニューヨークに帰らなければならないビリー、見送らないでいいと言うのに、家の外まで出てくるナイナイ。タクシーが待っている。別れがたい思いを胸に抱き合う二人。

ナイナイはビリーを抱きしめて言う。「大丈夫、すべてうまくいくわ。長く生

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映画「フェアウェル」

映画「フェアウェル」

せっかく仕事が休みなので、映画を観に行ってきた。

観てきたのはこちら→映画「フェアウェル」公式サイト http://farewell-movie.com/

NYに暮らすビリーと家族は、ガンで余命3ヵ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。家族は、病のことを本人に悟られないように、集まる口実として、いとこの結婚式をでっちあげる。ちゃんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲し

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