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"多良間島の多良間そば" その存在と魅力をまったく知らなくて…

《連続1528日目!》

多良間空港に到着。
そこからレンタカーを受け取って、その日から滞在する宿に荷物を置きにいった。


身軽になったので、ここからは多良間島の散策とランチを食べられるお店探しへGO!



そうだった。
大事なことを思い出した。

多良間島に来る前、宿に連絡をしていた時に言われたのが、多良間島ではランチをやっているお店がほぼないので、宮古島で購入してくる方がいいとの話。


そうは言われても…

自分の旅の目的にしているのが、その地域でしか食べられないおむすびを探しだすこと。


せっかくの多良間島旅なのに、食事を持ち込むなんてもったいない。



でも…
その考えはちょっと甘かったようだ。

多良間島の中心地にはスーパーが2軒ある。

A-COOPと中央スーパーだ。

飲食や物販など、ほとんどの買い物がこの2軒でまかなっているらしい。まさに島の台所的な存在。


ところが、この日は土曜日。


島の台所のひとつ、A-COOPは定休日だった。
次の日の日曜日も休み。


もうひとつの島の台所的な存在が中央スーパー。
島でいちばん大きな売店だ。

多良間島滞在中の飲み物やお酒、アイスやお菓子などは、ここを利用させてもらった。


しかし…
残念ながら、ここでもおむすびを取り扱っていなかった。

がーん。



時間は午前11時。
ちょうどお弁当が並び始めたところ。
これをランチにするのもありかな。

お店の方に聞くと、多良間島では日曜日にほとんどのお店が休みになるらしい。
今売っている、このお弁当も日曜日には販売予定はなし。


つまり、ランチを外の飲食店で食べるとしたら、土曜日の今日しかない。


せっかく多良間島に来たのだから、お弁当ではなくランチをやっている飲食店を探しにいきたい!


集落の中をぐるぐる回って、やっていそうな飲食店を探していく。


ネットで古い情報があったお店を何軒か回ってみたけれど…

まったく、やっていない。
どこも本当にやっていない。

食べるものがない…


さっきの中央スーパーに戻って、お弁当を買わないと…
それすらも無くなってしまうかもしれない。


完全なるランチ難民だ。


かなり焦ってきた。
集落の周りをぐるぐる。
飲食店がないかをとにかく調べまくる。


集落から少し離れたところに、さとうきび畑があった。
その横に、車が何台か止まっているお店か倉庫みたいな建物が見えた。

よく見ると、窓の中で灯りがついているようだ。


近づいてみる。
中に何組かのお客さんの姿も見える。


お店だ。
しかも、営業している。


とうとう多良間島でランチ時間に開いているお店に出会ったぞ。

ラッキー!



お店の名前は「たねび食堂」


カラカラカラン
お店の中に入る。


おぉ。


高い天井に打ちっぱなしの壁、吊り下げ型の照明。冷房も効いていて、音楽の流れる心地よい店内。


多良間島の昔ながらの素朴な雰囲気の島だ。
その島の雰囲気やお店のシンプルすぎる外観では、まったくイメージできないような、カフェ風のお洒落なお店がそこにあった。



さて、どんなメニューがあるのかな。

壁に貼られたメニューを見る。


多良間そばの並盛、大盛、特盛にライスのみ


どうやら、多良間そばオンリーのお店みたいだ。

多良間そば!?
初めて聞くぞ。

いったい多良間そばとどんな食べ物なんだろう。


(おむすびがメニューにない!この時点で多良間島のおむすび探しは終了)






壁には、多良間そばの説明が書いてあった。


それによると…

島で捕れた魚と島で大切に育てられたマクル豚。
それと、京都の老舗から取り寄せた鰹節、昆布などを惜しみなく使い、3代受け継がれている寸胴鍋で丁寧に出汁をとっているとのこと。


説明を読むだけでも、美味しそう。
これは絶対に味わってみたい!





注文してから10分ほどたって、多良間そばが運ばれてきた。  


白い器に、盛られた太い麺。
スープは澄んだ薄茶色。
その上に、豚の三枚肉と波型のかまぼこ。
小口切りされたネギと木の芽が乗っている。


出来たて熱々。
湯気が目の前に漂ってくる。




あぁ、たまらない。
魚介の出汁が効いた香りが自分を包み込む。


もう、待てないよ。
いっただきまーす!



ずるずるずる

はぁ。

ずるずるずる


ふぁおぅ。
旨い!


驚いた。
このそばは、かなり旨いぞ。


とにかくスープがいい。


上品であっさりとした味わい。
なのに、その奥に深いコクが感じられる。

島で撮れた魚と島で育てられたマルク豚、そこに鰹節と昆布を加えて丁寧に作られた贅沢なスープが絶品なのだ。


ストレートで太い麺の力強さもいい。
三枚肉の脂の旨みとかまぼこの味わいをしっかりと受け止めてくれる。


素朴に見えるけど、相当計算された美味しさだ。



ずるずるずる
はぐはぐはぐ
ずっずっー

はぁ。 
ご馳走さま。



これまで、沖縄そばは数十軒、ラーメンに至っては数百店は食べてきたと思うけれど、その中ではかなり上位に来る旨さだった。

これまで、この多良間そばを知らなかった自分を恥じたいくらいの衝撃的な美味しさだった。





多良間島で見つけた、唯一のランチ営業の飲食店。
(後から調べたら、本当に1軒しかやってないらしい)

多良間島に行くことがあれば是非とも食べてほしい。きっと、ラーメンファンや沖縄そばファンも納得できる味だと思う。


「たねび食堂」の絶品多良間そばでした。





日本最南端の島「波照間島」での日本最南端おむすび探しの旅行記もおかわりどうぞ。



日本最南端のおむすびナンナンナンダ探訪記
【前編】


【中編】


【後編】



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