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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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#和紙

思いついたら即実験

思いついたら即実験

トップ画像はドウサ液を使って月模様を表現してみる実験🧪
一旦乾かして、藍染めの染料を使って上手く白抜きになるかどうかやってみます。 満月と三日月の模様のご注文なので、三日月をどうするか🌙
地球の影で三日月になるので、影の部分を藍の染料の薄めのものを使って色付けしてみようと思ってます。

墨色を入れた和紙を一回藍染めして、その上からドウサ液を重ねてみました。
一旦乾かして来週以降藍をのせていきま

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藍染め和紙を使った書道用のお道具箱

藍染め和紙を使った書道用のお道具箱

友人の三浦さんに頼まれて、書道用のお道具箱を拵えました。

須恵器の焼き物の硯がぴったり入るサイズに仕切りを入れ、横には筆と文鎮が入るように細長く仕切りを入れました。

硯がかっこいいでしょ。三浦さんの旦那さんが須恵器の作家さんで備前焼作家さんです。ドウサ液で模様になった藍染めの和紙が気に入って、箱の内側に貼りました。

硯側を手前にして、できるだけ柄の水の流れが繋がるように仕上げてます♪

蓋の

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猫箱

猫箱

名刺入れの箱の蓋に猫乗りました。
近日中にデビューします。

ずいぶん前に作った屏風です。
柿渋染めですが、デザインがごちゃごちゃしすぎているので、箔を使ってリメイクしようと思ってます。
その部分にどのくらいのボリュームで箔を貼るか。
そしてそれからどのように色を入れていくか。
まず、デザイン考えます。
今年中に一度個展を開催したいと思っていますので、それに向けて作品作りためていきます。今回は箔の

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屏風の上貼り

屏風の上貼り

デザインに沿って下書きをした屏風に貼る紙を切ります。
番号を振って、上下をわかるようにしておきます。

裏から糊をつけ下の部分から貼っていきます。
糊の濃さは壁紙を貼る時くらいのどろりとした糊

ラインがまっすぐに出るように、アクリル定規を使います。

片面貼れました。
思いの外時間がかかり今日はこれまで。
次回反対側を貼り完成です。
アトリエの床の模様とリンクしてるのが可笑しい。
完成が楽しみで

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屏風のデザイン

屏風のデザイン

屏風に貼る和紙のデザインが決まったので屏風に下書きしました。

型紙を取って、箔を貼った染め和紙のどの部分を使うか検討します。

型紙を当てて、どの模様を活かすか、どの場所に貼るか決めます。
一辺が42.8cm の菱形。
デザイン部分の大きな菱形は箔を貼った柄物。
小さい三角と菱形は無地を使うつもりです。
同じようなデザインで無地ばかりで貼った屏風は次の写真

無地でも光の当たり具合で模様が浮かび

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屏風のデザイン

屏風のデザイン

タイトル画像は屏風のデザインを考えるための十分の1スケールにしたモノです。
先日箔を貼り混ぜて色をつけた和紙を切って使います。
仕上がりのイメージは一枚目の写真の屏風。
これは無地で貼ってます。

切り分けをどのくらいの大きさにするか、どこにどの部分を持ってくるか。
シュミレーションしながら考えてみます。
大きな紙に染めだけのデザインで納得のいくものが出来かねるので、バラバラにして組み替える。その

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柿渋と箔

柿渋と箔

アルミ箔を使った実験をしています。
色墨はうまくいきました。
柿渋を使ってみたのですが、とりあえず、塗った時はいい感じの色に仕上がって喜んでたのですが、何日か経つと、柿渋を塗ったところが箔と一緒に剥落してしまいました。
これはこれで、自然の風化っぽいので良きですが、剥落が多すぎて、使えないかなぁという感じ。
柿渋が乾く時の縮みが激しいのと、柿渋の粘着力が強すぎるからかなと思います。
ただ、発見とし

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タペストリーの染め直し

タペストリーの染め直し

ずいぶん前に作ったタペストリー。
藍染めと柿渋染めの和紙のタペストリーです。
大切に使ってくださって嬉しいです。
端の方が少し破れてきたのと藍色が褪色しているので、お直しを承りました。

まずは水洗い。
長年の埃や汚れをできるだけ洗い流します。

水洗いして 乾いたら こんにゃく糊を塗る作業です。
こんにゃく糊を塗るのは和紙の強化のためです。

こんにゃく糊を塗って色が濃くなって、模様が浮き出てき

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箔を貼った箱

箔を貼った箱

アルミ箔を貼った箱に色墨と柿渋にベンガラを混ぜた染料で色付けをしてみました。
アルミ箔そのままだと色が入りにくい(はじく)ので、ドウサ液を施してから着色しました。
ちょっとケチって、値段の安いアルミ箔を使ってしまったことを少し後悔してます。本銀箔にすればよかった。
本銀箔とアルミ箔の違いは、まず光り方。アルミ箔の方が反射が半端ない🪞
アルミ箔を貼った大きな面積の紙はアルミホイルみたい笑笑。

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胡粉の実験

胡粉の実験

Kurogane 額縁の吉田さんのご提案で、胡粉の実験してます。

一枚目の写真はベージュ色の和紙に胡粉を塗ったもので、二枚目が黒の下地に塗布した和紙。
色が濃い方がはっきり白が出るのかなという感じ。

胡粉を厚塗りして揉んでみたりします。
もっと胡粉が落ちて下地の色が見えるかな?と思っていましたが、あまり思ったようには下地の色が見えません。
今回は胡粉をドウサ液に溶いて使いました。
他にもコンニ

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実験いろいろ

実験いろいろ

黒ベンガラを使った柿渋染は墨を混ぜたモノとはちょっと違う仕上がりになります❤️
粒子の大きさの違いかなぁ。
霧吹きを使ってドウサ液を吹き付けてみる実験もしてます。

しっかりドウサ液がかかった場所をもみ込むといい味わい。

紫墨で模様を描き、動作をローラーでかけてその上に柿渋に青墨を混ぜた染料で重ね染め。奥行きが出ます。

ベンガラ、すみ、ドウサ液 数少ない素材を組み合わせて無限の可能性を和紙から

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最新作の柿渋染め

最新作の柿渋染め

紫墨で模様を入れた和紙にドウサ液で装飾し

柿渋に色墨を混ぜて変化をつけて上塗りしてみました。

ドウサ液の効果が案外インパクトがありいいです。

青墨も雰囲気が出ます。
柿渋の流れた跡も派手すぎず。
黒ベンガラを混ぜた柿渋を使うともっと強烈な仕上がりになります。

ちょっと茶色く変色しているところはミョウバンや重曹の効果。
このパターンは今度の個展の時に量産して、書道に使う紙にしたり、インテリア

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月模様の染め和紙の作り方

月模様の染め和紙の作り方

まずはドウサ液で模様をつけた紙の裏から色を入れます。

表向きにひっくり返して霧吹きします

使う紙によりますがぼんやりした染めの感じでお月さまはハッキリします。
濡れ色で色が濃く出て派手に見えますがますが、乾くといい感じに薄くなります。

今回は色の墨を使って染めてみました。

〒700-0822 岡山市北区 表町1-2-36 わがみやうめだ
梅田剛嗣 電話 086ー231ー3371

書道用染め和紙

書道用染め和紙

書道用の染め和紙のご注文いただきました。

お月さまのイメージのもの含め四季で使えるものというオーダーです。

今回は色の墨を使った染め和紙。
薄い色を重ねることによって奥行きを出していきます。
楽しいです♪

今後は墨染めの上に柿渋をかけてみるとか、いろいろいろ試してみたいこといっぱいあります。
Kurogane 額の吉田さん始め、他ジャンルのものつくりをする人がアトリエを訪ねてきてくれて、アド

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