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積読人たち

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「積読」と検索したらひっかかってしまった幸運の記事を収集します。きっと、お家が積読であふれている徳の高い方が執筆された記事ばかりでしょう。
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#読書日記

読書日記#30 「気になる」に埋もれる「気にしい」と爆発する「好き」

2月〇日私のKindleの最下層にある本はなんだろう? 休眠中ともいえるその本を発掘して読んでみるのはどうだろう? ふと思い調べてみると、夢野久作の「ドグラ・マグラ」だった。青空文庫。 そういえばKindleを使い始めた頃は青空文庫が小説みたいに読めることに感動していた。青空文庫にはとてもお世話になった。本への投資を惜しまない私にとっても無料で読める本はうれしい。 「蒲団」「学問のすゝめ」「真珠夫人」「少女地獄」「私の個人主義」「茶の本」など。名作たちが全部無料!すばら

今日のごはんと本 妊娠中期編 11/11(土)〜16(金)

11/11 土曜日 くもり 人より腸が長い人の夢を見て起床。 どういうこと? 今日は朝から冷え込む。 昨日までぽかぽかしてたのに、急に冬がきた。 待ってたよ! 間食 林檎。 今日はベッドから起きたあとに林檎! いつ以来か覚えてないけど、久しぶりに、枕元に食べ物を置かずに眠れた。 朝ごはん バゲット、明太サワークリームディップ。 食べたいねと言いつつ、食べるタイミングを逸し続けていた明太サワークリームディップを、夫が作ってくれる。 生もの、辛いもの、酸っぱいものという、わ

【読書日和】推し本

読み終えてだいぶ経ってしまった。 つぶやきたいことはたくさんあったのに、なんだかだいぶ日をあけてしまったわ。 薄い本だからといって軽い気持ちで読み始めたあの当時の自分を今は鼻で笑ってやりたい気分になったこともありましたが、購入してさほど積読せずに読み終えました。 薄いし、軽いし、旅のお伴にこれからもしたい1冊です。 全部を紹介すると永遠に終わらないので、かののオススメポイントをちょこっとだけ。 まず、開いてすぐの《60人が推す!》の皆さまの肩書きが愉快すぎる。 わたく

図書ボランティアの母さんがおススメの本を必死で読む

こんにちはー。7月に入り暑くなって小学校への道のりも辛くなってきました。わが地元、車社会のなか、歩きで毎回通っています。もちろん日傘はマストですし、おカオのUVケアもしっかりしていきます。(腕とかはしない(ー_ー)!!) 今日のコラム 読書離れしてる? さて本日も図書ボラへ。人気がある本は返却待ちしている児童がいて、「まだ戻ってきませんか?」とか「いつ借りられますか?」とかの声が聞こえる。 春の学校全体会で校長が言っていた。 「子どもたちの読書離れが・・・」 しかし図書室

2023年5月に読んだ本【読書日記】

こんにちは☺️ 2023年5月に読んだ本は13冊。 今回は、2023年5月に僕が読んだ本13冊をまとめました。 今月から「僕ならばこのような方にオススメしたい!」というのを各作品で書きました。もし当てはまる場合は、読んでみたら大切にしたい1冊になるかもしれません。 1.『きのうの影踏み』(著:辻村深月)📖このような方にオススメの本です ・ホラー系の作品が読みたい ・サクッと読める短編集が読みたい ・辻村深月さんの短編集が気になる 2.『カラスは言った』(著:渡辺優)📖

積読本のない読書生活の話

 Tsundoku-Book.  自分は、読書好きといっても、10年ぐらい前までは、月に2~3冊、年間30冊ぐらいのペースで読んでるぐらいでした。  好きな作家さんの文庫化された新刊を購入するのがパターンだったのですが、読書量が増えるにつれ新刊が待ちきれなくなったり、昔の絶版になった本が読みたくなったりして、図書館も使うようになりました。(現在はかなり図書館に頼ってますが...)  ほとんどを購入していたころは、とりあえず買っといたやつも多かったのですが、そういうのっ

読書日記|0417-0423

20230417 晴れ 朝から『町でいちばんの素人』。「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」と某アニメの有名なセリフからはじまった日記に頬が緩む。そこから金髪ジェンダー意識最悪泣き虫野郎などという言葉が続き、月曜日のはじまりかたとしては最高だった。それでこの日の日記の最後にも長男ネタが引用されており、扱い方が完璧で気分が高揚する。なんというか、とても健康的。 労働は、新しい店長と顔あわせ。物腰の柔らかな、真面目で責任感の強そうなお人だった。まあわから

「僕は足軽になりたい」(今村翔吾さんの「正直きつい」を受けて秘境の図書館職員が考えてみた)

◇今村翔吾「直木賞作家が『正直きつい!』 図書館への切なるお願い」(『文藝春秋』記事タイトル)1月21日。『文藝春秋』さんのオンライン記事にこのような見出しが踊った。発端は同記事にもあるとおり、今村翔吾さんの1月9日のツイートだ。 ↑とりあえず上記に引用はしてみたものの、文藝春秋さんでインタビュー動画が公開されたことが物語るように、図書館による複本の大量貸し出し(無料!)というのは「到底Twitterで語り尽くすことはできない」問題である。ぜひ関心のある方は『文藝春秋』当該

1ヶ月50冊読書 【4日目】

『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』(菅野仁、ちくまプリマー文庫)  少し前に流行った覚えがある。ひねくれ者なのですぐには読まない。おかげで積読として眠っていた。  「友だち」だけでなく人と人との関係とはどうしてこうも難しいのだろう?  どんな人も生きていて他者と関わる以上、一度も摩擦が生じないことなどないのだから過度に恐れる必要などないはずなのに。自分がどう思われているか不安に思う。  この本はそんな不安で強張った肩の力をふっと抜いてくれる。 「人はどんなに親しく

鈍器本…

この記事は、藤ふくろうさんが主催している「海外文学 Advent Calendar 2022」12月17日のエントリー分である。 鈍器本…、読書好きにとっては一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。実際、本エントリーを読む人たちで、一冊も鈍器本を持っていない人はいないと思われる。 2022年12月3日分を担当されたchiibooksさんの積読の悩みのエントリーを読んでいて、積読になる本は鈍器本が多いのは明らかであろう。海外文学作品の本格的な長編は、分厚くて大きな本が多

セールで買った本を積読のままにしない、読み切るための「積読リスト」の作り方

仕事に使える知識や自分自身の教養を増やしたくて、先月から読書に熱中している。 とはいっても、私は読書は苦手なタイプだ。読書は「義務」であり、どうせなら仕事で「求められること」を学ばねば意味がないと思っていた。 いまは少し改善されて、読みたいものを楽しんで読めるようになった。 それでも、活字をスラスラ読めるようにはならないようで、読むにはある程度の時間がかかる。1冊につき、2週間くらい。 そんな私が、Amazonのセールによって本をたくさん買ってしまったので、読み切る作

【本で人生を豊にするために】読書に関する7つの新常識

読書に対してのハードルを高く感じてしまう人がいます。 その最たる原因は、読書に対するある種の罪悪感が、私たちの中に芽生えているからに他なりません。 「読書とは〜○○しなければいけない」こういった、自分に知らないうちに課していた枷のようなものにガンジガラメにされてしまい、徐々に本を読むのが面倒になっていってしまうのです。 そこで今回はその枷を全て取っ払う「シン・読書術」について解説していきます。 変化していく常識の中で大事なことは、これまでの常識を手放し、手にすることで

読書記録 むらさきのスカートの女(今村夏子)

 やってしまった。普段家にいる時よりも電車とか移動時の方が読書が捗るのに、出張に本を持ってくるのを忘れてしまった。  積読を増やしたくはないので、1泊2日で読みきれそうな本を空港の本屋で探す。原田マハさんが大々的に取り上げられている中を物色する。すると、前から気になっていた本が。分量もちょうど良さそうなので購入。 むらさきのスカートの女(今村夏子、2022)  意図せずに、今村夏子さんの本を連続で読むことに。ななんと芥川賞受賞作だと!(無知ですみません)  ざっくりあら

私の読書日誌

梅雨前の不安定な天気、ゴールデンウィーク明けの何となくどんよりとした空気感、負の現実に押し潰されそうになる毎日。そんな毎日を私は誰かの文章を読みながら、あらゆることに想像を働かせ、日々耐えるエッセンスを溜めている気がする。 そんな私が最近読んで、特に良かった本6冊。感想文みたいな、ゆるい感じで、ネタバレがない程度に振り返ってみたいと思う。 ①正欲/朝井リョウ 毎年、本屋大賞にはなぜかアンテナをはっていて、ノミネート作品は「読まないと!」という謎の使命感が生まれる。そんな