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CANNABIS AWARENESS MAGAZINE:大麻

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より良い大麻政策を実現する市民社会組織「Cannabis Awareness Network(仮称)」設立に向けてコンテンツを掲載します。一緒に活動する仲間も募集しています。しっ…
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#薬物

「依存症には刑罰より治療を」
米国国立薬物乱用研究所(NIDA)所長

「依存症には刑罰より治療を」 米国国立薬物乱用研究所(NIDA)所長

2021年8月、米国国立薬物乱用研究所(National Institute on Drug Abuse : NIDA)所長ノラ・D・ボルコウ博士は、「依存症には刑罰より治療を(原題: Addiction should be treated, not penalized)」と題する論考を学術誌『Neuropsychopharmacology』に公表しています。

ボルコウ博士の功績ボルコウ博士が所

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京都コングレス「京都宣言」と国連の個人使用薬物所持非犯罪化

京都コングレス「京都宣言」と国連の個人使用薬物所持非犯罪化

2021年3月7日から14日にかけて、国立京都国際会館にて第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)が開催され、「京都宣言(仮訳)」(Kyoto Declaration)[1]が成果文書として採択されました。国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)は、5年に一度開催される犯罪防止と刑事司法の分野における世界最大の会合であり、事務局は国連薬物犯罪事務所(United Nations Offic

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WHO ECDD 大麻及び大麻関連物質 レビュー 2018 仮訳

WHO ECDD 大麻及び大麻関連物質 レビュー 2018 仮訳

(表紙:Designed by vectorjuice / Freepik)

2018年にWHO ECDD(世界保健機関 薬物依存専門家委員会)により、実施された大麻及び大麻関連物質クリティカル・レビューの報告書(仮訳)を公表しています。(印刷用PDF2MB)

このレビューの結果行われた勧告により、国連麻薬委員会は大麻の治療上の可能性を認め、もっとも危険な薬物の分類から大麻を削除しました。

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事例研究:アオテアロア・ニュージーランド 大麻合法化規制法案への手引き

事例研究:アオテアロア・ニュージーランド 大麻合法化規制法案への手引き

先住民族マオリの言葉でアオテアロア(長く白い雲)とも呼ばれるニュージーランドでは、2020年9月19日の総選挙に合わせて、個人使用目的の大麻合法化規制法案への国民投票が行われる予定です。ニュージーランドは2020年3月に公表された「世界幸福度調査」(ワールドハピネスレポート、World Happiness Report)で世界第8位(日本は62位)[1]にランクインしている幸せの国です。もしもニュ

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国連の薬物政策と人権、国連人権高等弁務官事務所による報告書(A/HRC/39/39)

国連の薬物政策と人権、国連人権高等弁務官事務所による報告書(A/HRC/39/39)

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)による薬物政策と人権についての2018年の報告書(A/HRC/39/39)の仮訳を公表しました。

A/HRC/39/39
世界の薬物問題に効果的に取り組み、対処するための共同コミットメントの実施と人権について: 国連人権高等弁務官事務所報告書(仮訳)
原文
Implementation of the Joint Commitment to Effectiv

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