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俺たちは雰囲気でカワハギをやっている
釣果自慢おじさんに面食らってから2週間後の週末。
「おはようございます~。2名、カワハギ便で予約したい駒です」
僕とい駒さんは品川区のとある船宿にいました。
ことの発端はい駒さんの1通のLINEメッセージでした。
初めての船アジ釣りで文字通り味を占めたい駒さん。
どうやら新しい魚種を仕留めに行こう、という意図のようでした。
しかしー。
当時の僕は最初、彼の提案に乗り気ではありませんで
釣果オラつきおじさん
ほんまぐり。いや、この名前。初見じゃない。
僕は最近の返信欄を見返すと、確かに数日前に僕のつぶやきに対して返信を飛ばしてくださっていました。
今見返すと本当にしょうもない僕のつぶやきに対して返信してくださっているわけで、このとき既に「ほんまぐりさん」の人の良さは滲み出ているわけですが、当時の僕はこう思いました。
『タチウオもカワハギも僕らはやったことない。しかもタチウオはこの前びめしが雪辱を
「この引きはゴンズイじゃない」
時間はまた2017年11月に進み、東扇島釣行で凍死しかかった後のこと。
あれだけの痛い目をみておきながら、我々の大物熱は冷めることなく、びめしと僕は何とかして夢の1本を手にするべく情報収集に勤しんでいました。
当時は釣りに熟達した界隈のTwitterアカウントも全く知らず、ましてやAnglersといった情報共有アプリも存在していなかったため、過去の怪しげなブログや使い古された情報誌を読み漁るし
シンキング・フローティング事件
い駒さんとびめしが出逢う少し前のこと。びめしから上記のようなLINEが飛んできました。
いつものようにとんとん拍子で会話が進み、仕事を急ぎで終わらせた僕は19時頃に渋谷駅でびめしを待ちます。
「JBさん、お疲れ様です」
「お疲れー!」
喧騒が響く渋谷駅でもよく通る声で、すらりとしたスーツに身を包んだびめしが速足で歩いてきました。思えば私服通勤がまだ一部しか普及していなかった頃です。
「行き
コルトスナイパー事件
つりったー結成釣行から翌週。関東に台風が直撃し、僕が久々に釣りの予定がない週末を過ごした後のことでした。
鳩さんから驚きの連絡が飛んできました。
コルトスナイパー。SHIMANO製の3万円(当時)を超えるロッドで、陸からブリやカンパチを釣るために釣り中上級者が手にする代物です。
これまで数千円〜1万円台のロッドしか持っていなかった我々の中で、びめしがコルトスナイパーを買ったというニュースは衝
魚群と鳩さんと宮田とアジ
木更津港に到着したのは16時頃でしたので、あと1時間もすれば日没に差し掛かり、夕マヅメといわれる釣果が期待できる時間帯となる計算です。早々に準備に取り掛かりました。
「JBさん、あれ何!?」
僕が宮田と自分のタックルを組み立てていると、既に釣りを始めていたびめしの大声が堤防に響きました。
慌てて水面を覗き込むと、岸から10m近く先、絨毯のような黒い影が見て取れました。魚群です。
「アジ?ボ
『い駒さんがめっちゃ釣り上手かったんですよ!』
ヴァンキッシュおじさんとの出逢いから数日としない平日夜のこと。興奮冷めやらぬ様子でびめしがLINE通話越しに捲し立てました。
「えっ。びめし、先刻までい駒さんと釣りに行ってたの?」
『そうそう、Twitterでい駒さんと約束して。ふれーゆに行ったんですけど…』
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切欠はい駒さんからのDMでした。彼の方からびめしに釣りのお誘いがきたというのです。
※ふれーゆ…川崎区の市民
ヴァンキッシュおじさん
ハゼ、サヨリとすっかり味をしめた僕達が、「浮島つり園、夜ならアジも釣れるのでは!?」と安易な発想に辿り着くのは必然でした。早速、びめしからLINEが飛んできました。
ただし、サヨリ釣行から2日後の火曜日に。
『明日の夜、浮島どうですか?』
『OK、何とかする』
果たして、当時彼以上にとち狂っていた僕は、二つ返事で了承したのでした。
翌日、意気揚々と19時半頃にやって来たびめしの車に乗り込
「最高の夏休みって感じですね!」
「明日も行きますか?」
初めてのハゼ爆釣を堪能し、僕の自宅でハゼ天に舌鼓を打ち、さてそろそろ解散かというタイミングでのびめしの一言は、気軽な言い方ではありましたが有無を言わせぬ勢いがありました。
「いいね、行こう。ただちょっと趣向を変えたいね。ハゼも良いけど、海釣りらしくアジとかどう?」
ぱっと表情を輝かせるびめし。
「アジ!良いですね。車出しますよ。明日も同じくらいの時間で良いですか?」