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社会と私の接点

最近、まわりから「就活」「インターン」というワードを聞く回数が増えた。留学先では、周りの学部生たちはほとんどマスターに進むようで(学部が3年間で短いからってのもあったり、国によっては就職したいなら修士が必須ってところも多いみたい)わりかしのほほんとしている私。

でも、気づけば大学生活の折り返し地点を過ぎている。5セメスター目に突入した。今のところ大学卒業後は就職しようと考えているけど、働いてる私の姿が全くイメージできない。

今までちゃんと向き合ってこなかった「将来何をしたいか」問題をもうちょっと深堀りして考えてみよう、とふと思いたちました。


【漠然としたやりたい仕事像】
・搾取の構造を作らないこと
(≒貧富の差を広げたくない)
・持続可能な世界にすること
(環境、資源への負担、将来の世代へ金銭的、制度的な負担を減らしたい)
・自分の子供とか家族を養えて、両親に恩返しできて、自分もたまに贅沢したり旅行したりできるくらいのお金を稼げる
・社会に自分がこうやって貢献してる!って実感できる仕事
・困っている人(特に子供)を助けたい
・日本を、もっといろんな人が生きやすい国にしたい
・日本を、やり直しのきく社会にしたい
・日本を、心から「良い国だよ!」って言える国にしたい
・政府に外側から働きかけたい、てか影響力与えたい(→てことは民間?)

・・・。言葉にしてみて気づきました。いや、気づいてはいたけど改めて実感。ぼんやりしすぎ。

社会から見た「欲しい人像」を知ったほうがいいんじゃないかって思って就活サイトを覗いていてみた。

専門に学んでる分野も無い(政治学?国際関係学?比較政治学?メディア?――なにか軸は作らなきゃ)。資格も無い。こんな今の私、空想を語るだけで何もできない私は、社会とどうやって接すればいいのか?このままじゃ社会に求められないんじゃないかって思ってきて。ちーーん。

私は今の社会に何かしらの不満をもっていて、もっと良くしたいなって思ってる。でもそこがまだブレてて、ぼやっとしている。いろんなことが気になってはいるけど、
「人生をかけてでも、こうゆう状況にある人を助けたい!変えたい!」
って、言える目標とか課題、モットーみたいなものがまだ無い。無いっていうか、決めれてない。選べてない。そうやって言い切る勇気とそれに尽力する覚悟も無いんだと思う。

モットーは、たぶん、途中で変わったっていいのかもしれない。広げたり狭めたり、180度変わったり。その時はその時で考えたらいい。でも、一旦「これ!!!」って思えることを選ばないといけないんだろうな、そういう時期になってきたのかもしれない。不器用で、同時にいろんなことをできない私は尚更。

モットーを決めることが先決なんだけど、「ソーシャルビジネス」っていう考え方があるって知った。社会問題の解決をビジネスとして仕事にする。そんな手段があるんだ。良いかもしれない。魅力的。やってみたい。もっと知りたい。

新しくやってみたいことを見つけた時のうずうずワクワクするあの感じになってきた。気がするぞ。



以下はモットーを絞るため自分のための整理。順番はだいたい。
【想いの変遷】
英語なんて必要ないと思ってた、海外に興味ゼロだった小学生の、突然のメルボルンでの生活。(9-14歳)
・「日本が絶対」じゃなくなった。良い意味で日本を嫌いになれた
・社会におけるいわゆる”マイノリティ”になった
・世界って広くていろんな人がいるんだなって実感
・水の大事さが身に染みた(当時水不足が深刻で、いろんな規制があった。――湯船にお湯張るの禁止、洗車はホースで個人的にしちゃだめ、庭の水やりは曜日と時間指定を守らないといけない、、等々。毎日ダムの貯水量を見てた。)
・日本の英語教育に疑問(熱心な英語の先生がいつも熱く語ってた)

貧困とか、紛争とかに対して問題意識を持ったのは高校生の頃だったと思う。
・大好きな地理の授業で現在の紛争について知る。
・これまた大好きな世界史の授業で現在のパレスチナ問題の一つの要因となる史実を知って衝撃。
・とあるきっかけでtable for twoに参加。自分たちで考えたメニューを市役所の食堂で提供し、その売り上げの一部をアフリカへ。
・高校の講演会でフリージャーナリストの方がシリアの市内や難民キャンプで撮った映像をみて衝撃を受ける。そのころから日本のメディアに不信感。
・地理で国連の公用語について学ぶ。ふーん、お、?国連!?いいかも!かっこいい!国連の職員めざそかなあ!(軽っ!)
・高校にJICAの職員さんが来て下さって講演。部活の新人戦の時期真っ最中で、興味はあったのに眠すぎて終始爆睡、、、。起きたら最後の質疑応答でショック大。かなり後悔。

・浪人時代頑張ってた現代文で、現代社会に批判、異議、疑問をとなえる文章をたくさん読んで、社会の見方がちょっと変わった。
・国立大学の文系、社会学系の定員が減らされたり予算が減らされたり、ますます軽視されて怒。理系だけじゃ国は動かんぞ。成長せんぞ。
・浪人時代、たまたまOSSIPで国連職員を目指されている方の講演会があるのを知り、参加。国連職員になるための実際のプロセスを知る。専門性が必要なことを知る→後に志望学科の変更

「ライオン」という実話に基づくインドの少年の生涯を描く映画を見て、たった数年前のインドの状態に衝撃。子供が置かれている状況。人身売買。孤児院。これがいまの社会なんだって、忘れちゃいけないと思った。
・大学生になっていろんな社会人の方と話す中で、「何になりたいか」より「何をしたいか」、「なぜしたいのか」に重点を当てるべきだと思い始める。例えば国際協力したいなら、国連職員は一手段にすぎない。(国連職員のハードルが高いなって思って、なかなか踏み切れずにいた自分への言い訳って側面もある)
・短期留学中に知り合ったハンガリー人の友達が、自国の政治状況を語ってくれたり、それを本気で変えたいと思っている姿を見て、いいな!と思った
・政治とか、歴史観とかについて、いろんな国の人と話すの楽しいなって思った。同時に、自分が日本についての何を伝えられるんだろうって考えるようになった。
・プランインターナショナルの活動報告会に行ってみた。ネパールで幼いころから住み込み労働(「カラマリ」という慣習があるらしい)をしていた二人の女の子が話してくれた。たしか、学校に通えたことがきっかけにNGOと繋がれたらしい。学校は知識だけじゃなくて社会とのつながりとか将来の展望を考えるきっかけを与えてくれるところなんだなと思った。
・「難民問題を解決するには」っていう鬼広いテーマをセミナーで出された。日本の難民事情を知る良いきっかけにはなった。
・経済発展すれば幸せなのか?とか、民主主義が正解なのか?とか、援助・協力・開発への疑問

・四国を一人で旅して、地方の魅力を知る。すっごい好きで、友達に薦めたくなるけど、自分だけの秘密の場所にしたい感もあって矛盾する。”観光地”になってほしくないなあって。日本のポテンシャルみたいなのを感じて、地方創生もおもしろそうだと思う。
・その旅行中に合ったお姉さんたち二人が、(後に出身が隣の市って知ってびっくり)ちょっと年上くらいだと思っていたら母とほぼ同い年で超びっくり。その年齢で、子供もいるけど、こうやって若々しく(しまなみ海道をちゃりで横断してた!)昔からの友達と(中学のソフト部の友達らしい!)笑いながら旅行してて、素敵だなあって思った。こういう大人になりたいなって思った。
・大学で1年間過ごして何をしてきたか?って、答えられるもの無いなって、「何かしたい!しなきゃ!」て焦っていろいろ模索してた時にフードバンクというシステムを知る。まだ安全に食べられるのに廃棄されてるものを、貧困で本当に必要としている人たちの元へ届けるっていうコンセプトがすごい理にかなってて、これだ!と思ってボランティアを始める
・初めて事務所兼倉庫に伺ったとき、フードロスの量に愕然とする。フードロスと言えば「賞味期限直前のお弁当」みたいなイメージだったけど、そうじゃないって知る。賞味期限まで2年くらいあるのに売られない商品の闇。
・今まで見えていなかった国内の貧困問題とか、そのまわりを知る。(母子家庭、DV、日雇い労働、こども食堂、教会)
・働いて家族を養いながらも、フードバンクに理事として深く関わったり、他のNPOや活動にも尽力している社会人の方と知り合う。こういう大人になりたいなあ。
・その方の知り合いで、ホームレスの人に仕事を作ったり、拠り所となる場所を作っているNPOに行く。自分の持っていたホームレスのイメージがガラッと変わる。そのNPOを大学生の時に立ち上げたっていう女性が、めっちゃかっこいいなって思った。
日本のメディアが報道しない国際報道を扱うニュースサイトの運営に参加
構造的暴力を知る。(グローバリゼーションに起因して、先進国の営みが途上国の貧困の原因になっていることとか。)
・留学準備をする過程でもいろいろ考える。このくらいの頃、”Think Globally, Act Locally”という言葉が胸に残る。(どこで聞いたんだろう?ノートにこれだけ書き残してあった)日本を変えたいなっていう方向に転換し始める。例えば途上国を支援するとしても、その国の人たちに信頼してもらえる国でありたい。日本にとどまるっていうよりは、「世界の中の日本」っていう意識を強くしたいっていうかんじ。
・英語の授業で扱ったテーマにいろいろ衝撃。特にアパレル産業の闇と遺伝子組み換え食品をきっかけに、市場に流通しているものの安全性とかその背後に興味をもつ。その英語の先生が”ignorance”が一番良くないんだって言ってた。いろんなことを知って、興味を持ったら深堀しなさい、と。
・友達から聞いた、日本にいる難民(認定されてない)の話、コンビニ弁当のふりかけをかけ続ける外国人労働者の話がずーんと心にのしかかる。
・大阪北部地震に遭う。たぶん人生で一番大きな地震で恐怖だった。余震のたびに心臓がもげそうになった。揺れてないのに揺れている気がした。自分の家の被害は全然軽かったが、断水、停電、屋根が壊れるなどの被災をした友達が周りにたくさん。自然災害大国日本を身をもって実感した。とってもエゴイスティックな話だが、実際自分が経験してから後は、地震や災害に関するニュースをもっと重く受け止めるようになった。
・そのすぐ後の西日本豪雨。twitterやインスタのストーリー機能で被災地域の生の映像を見て、被害の大きさに驚く。ニュースで流れている地域以外も、かなり広い範囲で被災していることを知る。春に訪れた愛媛県の町も川が氾濫したと聞き、心配になる。
・自分に何ができるんだろうって、何かしないといられない気持ちになってクラウドファンディング(polca)で募金を募ることにした。自分の想いを人に伝える難しさと恥ずかしさと、信頼を得ることの難しさとを実感する一方で、こんな私に協力して、お金を出してくれたり、一緒に拡散してくれる友達や先輩がいて、すっごく嬉しかった。一人で勝手に人のぬくもりというかあたたかさというかを感じていた。私も友人の挑戦に力を貸せる人になりたいなって思った。
消費者としての行動って、めっちゃ影響力あるんじゃないかって思い始める。賢い消費者を増やす、、→教育
・教育にもちょっと関心があって参加したサマーキャンプで教育のイノベーションをテーマにプレゼン。NPOを用いて公立高校生の現代文の添削指導導入を提案した際に、「NPOは逃げ。本気でやりたいならビジネスとして成り立つようにしなさい。」と社会人の方にダメ出しを受けた。NPOで草の根でも頑張っている人を何人も知っているし、その手伝いをしている身としてはめちゃめちゃ悔しかった。言い返したかった。でも、NPOが資金のことで悩みを抱えてるのも知っていたから、ちょっと納得もした。また、ビジネスはお金儲けなイメージしかなかったけど、「ビジネスは価値の交換」って言っているのを聞いて、新しい見方ができるようになった。
・留学生活。いっろいろ考えることはあるけど、特にsustainability, ethical, democracyがキーワードになっている気がする。
・たまたまnoteで東日本大震災でのご自身の経験を綴っていらっしゃるノートを見つけて、読む(fal-cipal(ファルシパル)  さん)。地震、津波、原発。それがどうやって普通の人たちの日常生活を崩していったのか。想像を絶してた。その後気になって調べていたら被災者への国からの手当てがあまりに薄い現状を知る。今でも多くの人が苦しんでいることを知る。(今更で恥ずかしい)「難民」の概念が改まった。





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ゆうか
最後まで読んでくださってありがとうございます!