震災クロニクル10/16~11/15(53)
マラソン大会はマスコミも含め、多くの人で賑わった。未だにシャッターを閉めている店がたくさんあり、公園、学校で空間線量計が設置されているにも関わらず多くの人々が笑顔で汗を流したのである。勿論、心の中はどうなっているのかは知らないままに。
本当は安全じゃないことも、復興していないことも皆知っているんだ。ただ、震災前の賑わいが仮初めに始まったことに喜んでいるにすぎない。放射性物質が飛散してまだ一年も経過していないのに、この所業は人外のものと憤慨している老人もいた。様々な思惑が交錯