ミジンコはわらった【98】
平均を求められる教育の弊害書字障害の征司は小学生の時、母親から文字を書くことを強いられる。
息子の将来を案じる親としては、当然のことだと思われるだろう。
だが、書字障害は脳機能の特性なので、いくら努力を重ねても読み書きができるようにはならない。
決して本人の努力不足ではないからだ。
努力しても報われない。
強いられる子どもにとっては、拷問以外のなにものでもないだろう。
わかりやすい例を挙げると、聾児に対する発音練習だ。
これは、盲目の子どもに習字をさせるのと同じだと私は思うの