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2022年11月の記事一覧

短歌⑰ 伝道者の書

短歌⑰ 伝道者の書

ああ弱い弱いどこかに この弱き
男を救う 人はおらんか、、、

深いところから突き動かされるような
インスピレーションに 従って生く

空の空 何も掴めない 虚しさは
神が治める 世の喜びに
(伝道者の書のまとめ
 空の空の意味は「虚しい」じゃなくて、「わからない」なんですよ皆さん
 神なき世では「わからない」ことは「虚しく」て、愛の神がいる世では「わからない」ことは、委ねることができるから、「安

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短歌⑯ 雨

短歌⑯ 雨

⑯雨

雨の日の 夜空は澄んで 美しく
静かな団地の ゴミ捨て場まで

雷鳴の 後に降り出す にわか雨
隔絶された 車の中で

坂の下 バス停の前 行けばきっと
土砂降りの雨 溜まっているぞ

雨の中 りんごと柿を 買いに行き
さんまとししゃも 買って帰った

盲目の 友を誘って 高台へ
なぜか涙が 頬伝う二人

囚われて 何も見えない 闇の中
湧いて流れる 音が彩る

芸術は あなたの心を 動か

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短歌⑮ 放蕩息子

短歌⑮ 放蕩息子

まだ本気出てない

ルカ15 放蕩息子より

死んだ後 くれる予定の 金をくれ
愚かな息子を 父は見守る

立ち上がり 父のところに すがりつこう
この罪人を しもべの一人にと

走り寄り 何も言わずに 抱きしめる
何も持たない 息子は涙す

自分なら 嫌味の一つも 言うだろう
何も言わない 父だからこそ

死んでいたのに生き返り
いなくなったが見つかった
さぁ祝宴だ

子よ、いつも あなたは私と

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短歌⑭妻の帰省編②

短歌⑭妻の帰省編②

城の前 地面に積もる 赤紅葉
テレビカメラと ヨガをする人

自転車で 城の麓(ふもと)を 駆け抜けた
心の渦を 燃やしておくれ
(この時、真っ赤な紅葉がたくさんだった)

誰もいない 舞台は落ち葉で 彩られ
風が吹いては 小さく踊る

Adoの森 キャンピングカーで 来て泊まる
焚き火と椎茸 ピザ窯が待つ
(キャンプ場、adoの森にて)

立てかけた 丸太から出た 椎茸を
娘はもぎり 父はそれを

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短歌⑬ 婚約式編

短歌⑬ 婚約式編

婚約式に行った思い出を短歌に詰め込んで。

血走った 目から伝わる 緊張は
不安と今日まで 来れた喜び

アメリカの 広い荒野(こうや)で 渡された
祈りは海と 世代を超えて

ーーーーーーーーーーーーーーー
(メッセージ: ヨハネ5:1-18)
池のそば 「良くなりたいか」と 問う人に
男は孤独と 悲しさを語る

立ちなさい 床をかついて 歩きなさい
あなたはすでに 癒されたから

癒されて 喜

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短歌⑫帰省編

短歌⑫帰省編

姉夫婦 じいちゃんばあちゃん おれむすめ
もう一人の姉 妻で晩ごはん

ガタゴトと 名阪走る バスの中
ケラケラ笑う 祖父と孫娘

結婚の 約束をする ために今日
君はオレンジの イヤリングつけて
(婚約式がありました)

あれ持った これも持ったと 書き出して
余る半刻 焦る感覚
(出かける前のこと)

8人は 部屋でワインと タンシチュー
暴れるきみに 「ばぁ」と小声で
(外食の思い出)

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短歌 リクエスト編

短歌 リクエスト編

リクエストで短歌を作る喜び。

[子育て編]

・朝起きたら、娘(一歳)が出しまくったティッシュがたくさんあったこと

朝の陽(ひ)と 白い何かに 包まれる
 娘の周りに ティッシュの海が

・娘(一歳)のいたずらに驚く気持ちと、あいつぅかわいいな、
 の両方の気持ち

キッチンを 漁る娘の いたずらと
 得意げな顔 緩む我が頬

えんぴつで 壁に大作 描いてる
 「あ!」っと言ったら 駆け寄って

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短歌⑪ 秋編

短歌⑪ 秋編

雨の日の ツルツルの床 歩く時
 靴と擦れる あの音が嫌い

バスの中 かける声は丁寧なのに
 ブレーキが雑なのは何故だろう

ベーコンが フライパン上 飛び跳ねる
 みたいな車道の 黄色い葉っぱ
(車道に落ちた紅葉した葉っぱが風に待っていた)

燃え尽きぬ 柴を前にして 靴を脱ぐ
 ような気持ちで 赤紅葉前
(出エジプト3:2-5)

しあわせの 下から照らした 紅葉には
 水面に映る 月がよく

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短歌⑩ 仕事編

短歌⑩ 仕事編

仕事編

しゃーないと 笑い飛ばせる 優しさが
三十路間近の 目に沁みてくる

何気ない 一言にふと 傷ついた
缶コーヒーを 手渡してみる

パソコンの 画面からふと 目を上げて
これが誰かの 助けになれば、と

朝、電車に詰め込まれる人たち
心が少し ギュッとちぢんだ

たくさんの プロジェクトとかの ことじゃなく
思い出すのは あの無駄な話

短パンと 裸足で通勤 したかった
スティーブ・ジョ

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