面白い人体の仕組みと働き「舌」 「皮膚」感覚器系 ③
感覚器編は今回で一旦終わります
今回は「舌」「皮膚」です
スキンケアなんかに興味がある人は見てみると色々発見があると思いますので最後まで読んでいただけると幸いです
今回の記事でわかること
・舌の機能や役割がわかる
・スキンケアについてわかる
5つの基本味を感じ分ける「舌」
このおっさん黙って食べられんのか??
出典「美味しんぼ」花咲アキラ 雁屋哲
舌は柔軟な筋肉のかたまりで、束になって縦横に走る横紋筋でできている内舌筋と、周辺の骨につながっている外舌筋で構成されています
歯で噛み砕いた食物を唾液を混ぜ合わせ、食堂に送り込む働きをしています
舌の奥の喉頭蓋は、食物が気管に入らないように食物を飲み込むときに気管を覆います
また、舌は言葉を話す時には唇とともに複雑に形をかえて、喋るのを助ける働きをしています
舌が受け取る味は以下の5種類
・塩味
・甘味
・苦味
・酸味
・旨味
5つの基本味と呼ばれています
ちなみに辛味は痛みなので味ではありません
その組み合わせによって味覚が作られています
舌の表面には、ブツブツとした舌乳頭と呼ばれる突起物が無数に存在しています
舌乳頭は茸状乳頭、糸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭の4つがあります
糸状乳頭以外の舌乳頭には、花のつぼみの形をした味蕾という味を感じるセンサーがあり、舌全体に約1万個も存在しています
唾液や水に溶けた食物の分子が、味蕾の中の味の受容体である味細胞に入り込み、神経を通って大脳に情報が送られます
一つ一つの味細胞は、5つの基本味のうち1つしか感知できませんが、味蕾には20〜30個の味細胞が集まっているので、全ての味を感じることができます
味覚は視覚や嗅覚、舌触り、温度などの影響を受けやすく、密接につながっています
暗闇で物を食べたり、風邪をひいて鼻がつまった時など、あまり味がわからないのはこのためです
また味覚は体調によっても大きく変化します
味覚障害は糖尿病、腎障害、肝障害などの病気の兆候を知らせるサインでもあるのです
ターちゃんは味は分からんけど舌は器用^^
好きですターちゃん
出典「新ジャングルの王者ターちゃん」徳弘正也
「皮膚」は外部の刺激から体を守り、体温調節を行う多機能器官
体の表面を覆う皮膚は外部の刺激から体を守っています
また、暑さや寒さを察知し、体温調節をするように視床下部に働きかけを行います
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層で構成しています
表皮廃物の侵入を防ぎ、皮膚内の神経や血管を守る役割があります
表皮の角質層は細胞分裂をして約28日周期で再生され、常に新しい細胞が作られています
基底にあるメラニン細胞では、紫外線を浴びるとメラニン色素をつくり、紫外線のダメージから体を守ります
汗腺や皮脂腺があり、体温を調節したり、皮膚や髪の潤いを保ちます
真皮は、タンパク質を含むコラーゲン繊維でできた網目状の強い組織です
皮脂や汗の分泌腺、毛根を含む毛包があり、血管から表皮に栄養を送る役目を持ちます
神経が通っており、痛みや触感、温度を感じて皮膚の保温・保湿を行います
皮下組織は、皮下脂肪で満たされています
外からの刺激を和らげ、皮膚とその下の器官をつないでエネルギーを貯蔵しています
皮膚にとって、過度な紫外線を浴びることは大きなダメージになります
紫外線の中の光エネルギー量の多いA波と強力なエネルギーを持つB波が皮膚に侵入して、細胞や繊維を傷つけます
特にB波は日焼けによる赤みや炎症、肌トラブルを始め、細胞にダメージを与えて免疫力を低下させたり、遺伝子を傷つけて皮膚がんを発症させたりする恐れもあります
さらに、目に吸収されると白内障のリスクも高まります
一方、A波はシミやシワの発生に大きく関与すると考えられています
A波はB波より波長が長いため、皮膚の奥に浸透して慢性的な変化を与える可能性が指摘されています
その他、老化によっても表皮や真皮が薄くなったり、神経終末の数が減ったりして、痛みや温度、圧力に対する感受性が鈍くなったり、シワやシミ、たるみなども出てきます
シワ、たるみ対策は内側から
シワやたるみは老化にまつわる悩みの一つです
その原因の基本は真皮にあります
真皮の重要な要素であるコラーゲン繊維はコラーゲンからできています
ほとんど伸び縮みせず、強靭な骨組みとして肌のハリを支えています
そしてエラスチンというタンパク質からなる弾性繊維が、ゴムのように伸び縮みをして、皮膚にプルンとした弾力を与えます
しかし年齢とともに、コラーゲンとエラスチンが減って肌がたるみ、弾力がなくなっていきます
コラーゲン、エラスチンはともにタンパク質で、皮膚に塗っても浸透しませんし、食べてもそのまま吸収なんてもってのほかです
テレビCMに騙されすぎです
そこで老化対策としては、内部から改善することが大切です
コラーゲン、エラスチンはアミノ酸を材料にビタミンの力を借りて、体内で合成されます
各種のアミノ酸やビタミン類を含んだバランスの良い食事が大切です
また、皮膚の血流を良くして、代謝を高めることも有効です(暗に運動と糖質の取りすぎに警鐘を鳴らしています)
皮膚の老化を促進するものとしては、皮膚の血流の悪さ、紫外線や喫煙などの影響が挙げられます
紫外線や喫煙はコラーゲンを壊し、メラニン色素を増やすので注意が必要です
これにも書いてますけどね
紫外線やいろんな刺激がシミを増やす原因??
皮膚の色を決めるのはメラニン色素の量と、真皮を流れる血液の色です
表皮の一番下には、メラニン細胞が点在しています
太陽の光線には皮膚にとって有害な紫外線が含まれていて、メラニン色素はこの光線を遮断して皮膚を守る働きをしています
強い日差しを受けると保護するためにメラニン色素が多く作り出され、色が黒くなって日焼けします
目の周りにシミが多くできるのは、紫外線から目を守ろうとメラニン色素が目の周りの皮膚に増えるからです
シミの原因は、紫外線の他にも妊娠、ストレス、過度な洗顔や化粧などの刺激があげられます
メラニン色素は時間が経つと分解されるか、表皮細胞とともに垢になります
このバランスが崩れてメラニン色素が沈着したものが全てシミです
年齢とともに、参加した脂肪がメラニン色素とは別の黄褐色の色素を増やして、肌が黄ばんだシミを作ります
ビタミンEやCはこれらの色素が増えるのを防ぎますが、皮膚からの吸収は限られるため、やっぱり食事で栄養を摂って内側からアプローチする必要があります
ちなみに肌のくすみは、真皮の色と関係しています
特に目の下の皮膚は薄いため、血行が悪いと真皮の暗い血管の色が目立ちます
クマ半端ないって・・・
出典『DEATH NOTE』大場つぐみ 小畑健
酸素が十分に入った血液が流れていれば、肌はきれいな色になります
皮膚に関するトリビア
サングラスといったらタモリ
紫外線のメリットとは??
紫外線は、肌にダメージを与え、免疫力を低下させたり、皮膚がんを引き起こしたり、さらには白内障の原因にもなる有害な光成分ですが、人体にとって有益な影響もあります
それは、ビタミンDの生成です
ビタミンDは、骨を健康に保つために欠かせない成分で、長い間日光を浴びずにいると、骨粗鬆症などのリスクが高まります
しかし、必要量はごくわずかで、1日10〜20分ほど手の甲に浴びれば十分なのです
日焼け止めのSPFとPAってなんじゃ?
SPFは紫外線のB波を防ぐ戦闘力を数値で表しています
素肌の場合と比べて、日焼けが起こるまでの時間をどのくらい伸ばせるかの目安で、4と書いてあれば4倍です
これ好きなんよ^^
出典「ドラゴンボール」鳥山明
PAは、A波の防止効果で、+の数で3段階に表されています
どちらも、界王拳のように数が多いほど肌への負担も大きくなるので、場面に合わせたものを選ぶことが重要です
毛はなんのために生えてるのかを考えよう
出典「HUNTER×HUNTER」冨樫義博
髪の毛や体毛は、なんのために生えているのでしょうか?
戦いに使うためじゃないですよ^^
頭部や性器などの大切な場所を守るクッションの役割があることはみなさんご存知でしょう
しかしそれだけじゃないのがこの毛です
体毛には、カドミウムや鉛、水銀など、体に蓄積された有害物質を、毛を通して体外へ排出する働きもあるのです
まとめ
舌は筋肉のかたまりで、感じる味は5種類
味覚は視覚や、舌触り、温度などの影響を受けやすく、密接につながっています
皮膚は外部の刺激から体を守っている
皮膚は以下の三層で構成されている
表皮
・紫外線のダメージをガードし、体温調節、皮膚や髪の潤いを保つ
真皮
・皮脂や汗の分泌腺、毛根を含む毛包があり、血管から表皮に栄養を送る役目を持つ
・神経が通っており、痛みや触感、温度を感じて皮膚の保温・保湿を行う
皮下組織
・皮下脂肪で満たされていて、外からの刺激を和らげ、皮膚とその下の器官をつないでエネルギーを貯蔵する
過度な紫外線を浴びることはダメージになる
シミやシワの対策は外側からではなく内側からしよう
結局運動とバランスの良い食事になる
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
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