見出し画像

先輩インタビュー#001 民間→公務員。これまでのインプットを還元しする毎日。

自己紹介


名前:なおえもん(仮名)
土浦一高(2004年卒)→筑波大学体育専門学群→リクルート(営業)→なもなき人材会社(営業、人事、新規事業)→市役所
高校時代は野球に没頭。その後、リーマンショックの後、奇跡的に就職し、ふらふらしながら、現在は公務員。守谷市在住。
座右の銘は『献身・誠実・尊重』

土浦一高に入学した経緯を教えてください。

なおえもん(以下:なお)
中学時代の学力に見合う進学先を考えたときに、土浦一高しか候補にあがりませんでした。当時は、中学校の成績、偏差値などと高校のレベルを照らし合わせて、「ここだな」くらいにしか考えていませんでした。
中学校で部活動(野球部)に熱中していましたが、いわゆるバーンアウト状態で、高校では部活はやるつもりもなかったので、土浦一高でちょうどいいかなと思い、受験し、合格しました。

実際に、入学してみていかがでした?

なお:野球しかやってませんでした。笑
もともと、部活をやるつもりはなかったんですが、いつの間にか入部してました。監督にだまされました。
ただ、本当に部活をやってよかったです。硬式野球部で最後はキャプテンをやらせていただきました。
最後の夏は、監督やコーチ、チームメンバーにも恵まれ、
県大会でベスト8まで勝ち進むことができました。その時以来ベスト8まで進んだことはないみたいなので、今でもちょっとした自慢です。
ちなみに2022年現在、硬式野球部の監督を務める柴沼先生は、
その時レギュラーでセカンドを守ってました。彼は非常に優秀な指導者なので、もうすぐベスト8以上に進んでいくとは思います(プレッシャーかけときます)。

部活を引退する3年生の夏までは、部活が休みになるテスト前に少し勉強をするくらい。そのおかげで1年浪人しました。なので、勉強に関しては、私には聞かないでください…。

筑波大学体育専門学群に進んだのはスポーツに興味があったのですか?

なお:そうですね。
ただ、ぶっちゃけ当時は大学に行く意味がわかりませんでした。
親とか先生に聞いても、本を読んでも、
「やりたいことをやれ」とか、「興味のあることが学べる大学へ」とかしか書いてなかったんです。
当時、18歳の時にはそんなものは一切ありませんでした。
なので、消去法で選択肢を消していったときに「スポーツ」「教育」というキーワードが残った感じです。
なんとなく、「教員免許をとって、体育の先生にでもなろうかな?」くらいにしか考えていませんでした。


現在はどのようなお仕事をされているのですか?

現在は、ざっくりと2つの仕事を担当しています。インフラ(道路、水道など)を整備するためのお金を集める業務と国や県などから調査依頼があった際に、市の現状調査し、報告する業務です。

1つ目の仕事についてです。
道路や水道などのインフラを整備するためにはとてもお金がかかります。
毎年、数億~数十億円の規模になるので、その額を一つの小さな自治体ですべて負担することはできません。なので、国や県からお金を借りたり、もらったりするために、申請書や計画書を作って提出したりしています。
ニュースや新聞などで聞いたことがあるかもしれませんが、
日本の道路や水道は老朽化が進み、道路が陥没したり、水道管に穴が空いたりということがいつ起こってもおかしくない状況になっています。
また、地震や大雨、水害など様々な災害に備えるためにも、日々インフラの整備が必要になってくるというわけです。なので、そのために必要なお金を集める仕事をしています。

また、もう1つの仕事についてです。
国や県はインフラを適切に管理・維持していくためにも、
「今どういう状態にあるのか?」を毎年毎年、定量的に把握する必要があります。自治体のデータをとりまとめ、国や県に報告・回答していくのがもう1つのメインの仕事です。これもさっき説明したインフラ整備と深くかかわってくる仕事です。「数字で把握できないものは改善できない」と言いますが、整備・管理をうまくやっていくためにも、継続的な現状把握が必要になるります。

水道法 第一条
この法律は、水道の布設及び管理を適正かつ合理的ならしめるとともに、水道の基盤を強化することによつて、清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もつて公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与することを目的とする。

  これは水道法。イメージとしてはひたすらこんな文章を読みながら、いろいろやってます。

2つとも言葉で説明して、文字になるとおそらくとても地味な仕事に見えると思いますが、実際とても地味な仕事です。笑

毎日毎日、法律や条令、補助金や調査のルールや決まりごとにらめっこしながら、地道に数字や文書を作っていく作業なので、市民と関わったりとか、
実際の工事の現場に行ったりということはほぼありません。
だいたいが1日デスクワークで終わります。

どんなことがやりがいですか?

なお:でましたね。その質問。
私の場合、地元に貢献したいと思って、公務員になったので、
正直やりがいしかないです。すべての仕事がやりがいのある仕事です。
とても地味で孤独な作業が多いので、そう思わないとやってられないという部分も無くはないですが、
自分の仕事が自分が生まれた街の未来につながり、そこに住んでいる人たちの生活を守ることになったりするんです。こんな仕事は他にないかなと。
「子供に何の仕事してんの?」と聞かれたときに、
「道路とか水道を作って、みんなの生活を守る仕事だよ」というと答えると、かなりリスペクトされるので、そのへんは満足しています。笑

これからのキャリアについて、どんなことをお考えですか?
なお:これまでインプットしたこと、身に着けたスキルを還元していきたいです。自分が進路やキャリアを選択するときにすごく迷った経験があるので、そういった課題を解決するような活動をしていきます。

自分が生まれ育った街のために、公務員として働くという道を選んだのも、「還元」したいという想いからです。
「民間」では当たり前のことが「公務員」ではまだまだ当たり前ではなかったりします。体感値で10年くらい時差があるような感じです。そういったところをうまく改善していきながら、行政、市民生活、そして公務員の働き方を変えていきたいです。
自分という存在は、社会の中で「メディア」「媒体」でしかないと思っています。これまで得たスキルなどを生かしながら、「民」と「官」をつなぐ、「社会」と「土浦一生」をつなぐ、そんなことを実現できれば。

最後に、土浦一高生や卒業生などにメッセージをお願いします。

なお:別に現状維持でも全く問題ないです。無理に背伸びする必要もまったくありません。多分、今のままの人生でいけると思います。

でも、もしなにか一つでも、少しでもやりたいことや気になることがあるのなら、行動してみてください。一歩でいいので踏み出してみてください。

気になる大学があるからその大学に行ってみて大学生に話しかけてみる、
今の仕事に疑問を感じるからメンターに相談してみる、
友達とケンカして仲直りしてないので謝る、とか。

もちろん、その行動がうまくいけばそれに越したことはありませんが、
土浦一高生やその卒業生の社会人の方は、もし万が一それで失敗したとしても、大丈夫です。余裕で、リカバリーできます。
人生100年時代。
高校生ならあと80年くらい、20代の方ならあと70年くらいあります。
少しでも皆さんが、よい人生を歩まれることを願ってやみません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?