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シネマ・エッセイ 〜暮らしに映画のエッセンスを

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人生の旅路という表現が意味するように、時に人生は旅に例えられる。映画は、さまざまな人生の縮図。旅をするように楽しむ。日常の、または非日常の暮らしにもっと映画のエッセンスが注がれた…
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2024年5月の記事一覧

映画『水平線』

映画『水平線』

偶然は重なる

監督の舞台挨拶付きの上映を観るために シネマポストへ
近ごろ 下関には足繁く通っているように思う

まずは 当日で6周年を迎えた喫茶むぎまめ舎にて
特製のプリンアラモードを 珈琲とともにいただく
偶然にも食パンがあり 予約なしで購入できた

途中で 2階にあるツグさんのアンティークのお店cipollaさんに行ってみる
次の日の蚤の市の準備中 突然登場した私のために大切な時間を分け

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映画『落下の解剖学』

映画『落下の解剖学』

それにしても映画監督というのは
愛犬家が多いなと思う

映画開始10分
私のメモには「わんちゃんと音が解明する」と書かれてあった

傍聴人やテレビのワイドショーはいつもそう
「他人の不幸は蜜の味」

突然の破壊の後には
必ず新たな再生がやってくる

人生の動きは
まさに易経の十二消息のように
常に波状形である

陰と陽との繰り返し

犬はそのことをわかっているかの如く
優れた洞察力を生かしている

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映画『悪は存在しない』

映画『悪は存在しない』

ゴールデンウィークに 地元のFMラジオにゲスト出演した
英語通訳をしながら 映画エッセイを書いている
そんな肩書きで媒体でご紹介に預かるのは とてもとても光栄なこと
放送では こんな堅苦しくはなく むしろ砕けすぎていたのではないかと思う

番組内で紹介した映画『悪は存在しない』
ゲスト出演の翌日に 下関のシネマポストへ

「水は低い方へ流れる」

自然なことを 自然なこととして受容することの清々し

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