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共感の要不要。江國さんのエッセイと小説


若い頃は本をよく読んでいました。

SNSのまだ存在しない時代。

私がいま十代だったら読書をしていたかな…

昭和に生まれことで、
たくさんの読書経験を積めたのかもしれません。




最近は集中力が続かなくて、昔ほどじっくりと長い時間は読めなくなってきました。


スマホにある無数の情報に気を取られがちで。



なので1冊読了するまで大変だったり。

図書館で借りても読み切れなかったり。


でもしぶとくまたたくさん借りてきてしまうのです。


今も返却期限が迫っているのに、まだ終えてない本が数冊あります。

それならこれ書かずに読めばいいじゃんという話なのですが。



私が18歳のとき、初めて江國香織さんの作品を読みました。



それは「きらきらひかる」で

以来ずっと変わらず、いちばんのお気に入り作家さんです。

するすると入ってくる文章とあの世界観。
物語の人物たちは風変わりだけれど魅力的(に思えてくる)。



小説はストーリーに入り込めたら読めてしまえるけれど、

それがエッセイとなると書き手の感覚に共感が持てないとなかなか読み進められなかったりします。

私だけかな。



でも江國さんのエッセイは読めるというより読みたい。

江國さんの感覚と自分が酷似していて
(すみません。おこがましいにも程がある)、

でも本当に、共通点がそこかしこにあって、つい笑ってしまう。



「やわらかなレタス」にも、これまんま私だわとなるような、そんなお話がたくさんありました。




けれどももしかして多くの人に

"これ自分じゃん"
と思わせてしまえる作家さんなのかもしれませんね。





小説の「がらくた」は、登場人物のほとんどに共感し難く、でもそこが面白くもある恋愛の物語でした。








私は紙の本を断捨離して、今は電子書籍か図書館を利用して読書をしています。

手放した本をまた借りて読んだり。

再読したくなるお話も江國さんの本が多くて。


やっぱり変わらず推しの作家さんです。

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