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夏のボストンでやってみた!

ボストンはすっかり秋の空。11月から始まる長く厳しい冬に向け、これから一気に寒さを増していく。今のうちに夏のボストンを振り返っておこう。

うろこ雲がきれい。

◆やっぱり感動!行ってよかったホエールウォッチング

この夏は母の容態悪化で一時帰国していたため、ボストンで過ごす夏は短かったけれど、ボストン夏のベストワンは間違いなくホエールウォッチング。

本物のクジラを子供に見せたくて(私も一度見たくて)、ベストシーズンの夏になるなり申し込んだ。「船がすごく揺れるので、ひどい船酔いをする」と聞いて不安だったけれど、子供用と大人用の酔い止め薬、そしてソウルフードのおにぎりを携えて、いざ出発。

2フロア(室内、室外)に屋上がある大きな船体。揺れも軽微なんじゃないかと期待。

朝11時に出航して3.5時間後に戻るスケジュール。ボストンの東にあるマサチューセッツ湾に大西洋保護区が設けられていて、そこに野生のクジラが訪れる。

通常はザトウクジラやナガスクジラの姿が見られるが、天候等によって見られない日ももちろんある。こればっかりは運だ(見られなかった場合は後日再乗船できる)。

                      「主な鯨名前図鑑」農林水産省ホームページより

出航から1時間ほどフルスピードで保護区へと向かう。デッキにいると激しく風が吹き付けるので、ウィンドブレーカーがないと寒くて震える。酔い止めのおかげで子供も大人も船酔いせずにすみ、クジラスポットに着くなり子供たちは早速おにぎりをぱくつく。

乗客みんなクジラの気配がないか熱心にチェック。

遠くの方でかすかにクジラの潮吹きが見える。さすがに遠いなぁ。。と思って見ていたら、クジラの胸ヒレ?が近くにきた。

次の瞬間2頭のクジラが至近距離に現れる。夢にまで見たクジラ。やっぱり近くで見るとすごい迫力!!

クジラが潮を吹く瞬間。

頼もしい背中。

そして水族館ショーの仕込みのように、最後は家族そろって登場。皆でのびのびと泳ぐ姿に、こちらまで楽しくなる。乗客もみんな口笛やフーの大歓声。

また会おうね。仲良く暮らすんだよ~!

それにしてもクジラの尻尾ってどうしてこんなにキュートなんだろうか。

◆ケープコッドの砂浜でまどろむ優雅な一日

欧米人のバカンスの過ごし方は、とにかくのんびり。日本人のようにあちこち忙しく移動しない。その過ごし方の魅力をちょっぴり味わえたのがケープコッドのビーチ。

ケープコッドはボストンから車で1時間半ほどの場所にある。ニューヨークやボストンのエクゼクティブが別荘を構えるリゾート地として有名で、ケネディ元大統領の別荘も残っている。

余談だが日本のディズニー・シーにもケープコッドを再現しているエリア(アメリカンウォーターフロントエリア)がある。それくらい?ザ・アメリカンな場所。

ゆるやかな森林を抜けると、白砂のビーチがひたすら広がる。なんにもない贅沢。

訪れている人の大半は日焼けしたり、ドリンクを飲んだり、めいめい楽しんでいる。日本の夏ビーチによくいるウェーイな人が一人も見当たらない。時間の流れがゆったりして静か。さすがセレブなリゾート地。

私達もビーチでランチを食べて、海に少し入ったり(鮫注意!マークがあるので泳げないけれど)、砂遊びをしたり、寝そべってKindle読書したり、ひたすらのんびり過ごした。またいずれゆっくり遊びに来たい。

カブトガニ。水族館以外で見るのは初めて。

◆ノスタルジーをかき立てられる港町ポートランド(メイン州)

夏の終わりに滑り込みで訪れたのがメイン州のポートランド。

ポートランドはボストンから車で2時間ほど。マサチューセッツ州を超え、ニュージャージー州を通り過ぎ、メイン州へ入る。メイン州はアメリカ最東端で北側はカナダと隣接している。

「ショーシャンクの空に」や「スタンド・バイ・ミー」の原作を執筆した作家スティーヴン・キングの出生地。女優のリヴ・タイラーの育った街でもある。

ニュージャージー州の入口
メイン州の入口

のどかな古き良き港町。州内には60以上の灯台があり、最も古いのが1791年に完成したこのポートランドヘッドライト。

岬の海岸線が美しく、どこか懐かしい光景。

漁港でもあるポートランドは、ロブスターやウニの名産地として名を馳せる。

日本人が経営するウニ工場で美味しいウニを頂けると聞いていたので迷わず立ち寄り、食堂を使わせて頂けたので急遽その場でお昼ごはん。

塩水ウニは日本の豊洲市場にも卸しているそうで、日本の高いお寿司屋さんで頂く極上の味。甘くとろける。お刺身も美味しくて幸せになる味わい。5歳の娘がウニにはまってしまった笑。

最後に地元で人気のドーナツ屋さんThe Holy Donutへ。

メイン州産のじゃがいもが材料に使われていて、適度な甘さとホクッとした食感が美味。全て店員さんのおすすめで、右からアップルシナモンシュガー、バニラグレイズド、ダークチョコレートシーソルト(一番人気)、確かアップルサイダー。お腹も心も満たされて帰路につく。今度は泊まりでゆっくり訪れたいな。

翌朝スーパーマーケットへ行くと、ハローウィンのカボチャの陳列が始められていた。ボストンは秋の装いに変わりつつある。

夏のボストン、素敵な思い出をありがとう。また来年会おう!


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