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ツキイチアンサンブルは3月をもって終了いたします!

ツキイチレッスンと並行して1ヶ月に1回テーマを定め、トランペットアンサンブルと講習会を合体させた「ツキイチアンサンブル」という企画を行っておりました。

が、これが残念なことにあまり人が集まらないのです。

思い返せばこれまでにも音楽教室で「金管アンサンブルやりたいひと集まれー」とか「トランペットアンサンブルメンバー募集」といった企画を立てたことがあるのですが、どれもさっぱりでした。本当にひとりも集まらない。なぜなのか。

考察1:もうアンサンブルやってるから
まず管楽器を演奏している方のほとんどは吹奏楽部、吹奏楽団、管弦楽団など合奏をするコミュニティに所属しているため、そこでの活動で十分アンサンブルを経験しているからだと考えます。吹奏楽連盟に加入している部活や団体はアンサンブルコンテストにも出場しますし、一般楽団のコンサートや団内発表会などでアンサンブルを披露する場を設けることも少なくありません。

考察2:アンサンブルをしない方には理由がある
そうした団体に所属していない人もいるのではないか、と思われるでしょう。確かにそうした方も多くいらっしゃいます。ただ、そのような方はトランペットを始めたばかり経験の浅い方(音が確実に出せるようになるための練習をされている段階の方)や、ご自身が「まだ自分はアンサンブルをする段階ではない」「迷惑をかけてしまうから無理」と線引きをされている方が多いのです。
また、吹奏楽のような大勢の中で演奏するのは大丈夫だけど、ひとり1パートのアンサンブルは荷が重すぎて腰も重くなる、といった声も耳にしたことがあります。


以前、音楽教室でアンサンブル企画を立てても、全然集まらない理由がそこにありました。
だからこそツキイチアンサンブルは、単にアンサンブル作品を完成させるためだとか、アンサンブルメンバーを募ってコンサートをするのだとか、そうした趣旨ではなくテーマを定めた「講習会要素」を強調し、演奏レベルやアンサンブル経験のレベルを不問にし、アンサンブル作品はそのテーマを応用する(楽曲でどのように用いられるかを知る)ことを目的とした教材のような位置付けにしたわけですが、どこまで行っても「アンサンブル」という響きがある以上、上記の考察の範疇であることには変わりないのだな、と考えました。


短期的な企画は例外

そんなこと言ってるわりには、先日の発表会では7名の方にご参加いただき、トランペットアンサンブルができました。矛盾していると思われるかもしれませんが、この違いは「期間限定」と「目的が明確」だったことが実現できた理由だと思っています。

1.発表会で披露する目的(発表会の日程が決まっている)
2.練習日が3回(そのうち2回参加でOK)で、募集時に日時が決まっている
3.参加費が募集時に決まっている
4.曲が募集時に決まっている(難易度がわかる)
5.条件が募集時に決まっている

このように参加条件や内容がすでに決まっていて、練習回数が少なく、到達点が明確であれば参加していただける可能性は高くなるわけです。ただ、それでも「私が参加しても大丈夫でしょうか」という問い合わせをたくさんいただきました。先ほどの「考察2」です。

ツキイチレッスンにも見られる傾向

この傾向はツキイチレッスンにも見られます。ツキイチレッスンの特徴のひとつとして「グループ受講、パートレッスンなど複数名で受講しても料金は一律です」と提示しているのですが、実際のところ2名以上でご参加される方は1%程度です(発表会レッスン時はのぞく)。これもツキイチアンサンブルと同じ理由だと思います。
部活や楽団には指導者が来てパート練習を見てくれるし、そうした人がいなくても日頃からパート練習、セクション練習は活動カリキュラムに含まれていることが多いので需要がないわけです。

ということで、いろいろ考えて実践してきたわけですが、やはりどうやっても需要と供給バランスが成立しにくい、ということがツキイチアンサンブルを1年以上続けてきて理解しましたので、3月の回をもって終了とさせていただきます。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました!

…とは言え、2月と3月はまだ開催しますので、ぜひみなさんにご参加ください!

2月11日(日)のテーマは「速いテンポの曲」です。テンポが速いと慌ててしまったり、音価が乱れてしまいがちですが、どのように捉えて練習をすることで安定した演奏ができるのかをみなさんと実践したいと思います。

そして最終回のツキイチアンサンブルは「ダブルタンギング」がテーマです。以前トリプルタンギングの回がありましたが、同じように悩まされる「K」の発音。この正体と実際の演奏で使っている「K」の違いについて、そして実践方法と練習方法について、名曲「トランペット吹きの休日」を教材として使用し、楽しみながら学べる回にしたいと考えています。

お申し込みは上記のバナーからか、以下のリンク先からお願いします。

…とは言え、このままただ終わって空白が生まれるのは解せないので、何か違うことできないかなあと考えていまして、数ヶ月に1回程度のペースで講習会をするのはどうでしょうか。

楽器を演奏することよりも解説をして知識を深め、ご自身の演奏に役立てる目的の講習会。

例えば、呼吸の正しい理解や楽器を演奏する際の負担のない正しい使い方とか。ウォームアップの考え方や実践方法とか、誰でも必要な基礎的なことを解説したり、それことトリプルやダブルタンギングなどの絶対必要なのに苦手な方が多いテクニックについての具体的な体の使い方や練習方法についてなど。

とにかくやってみないとわからないので、実現するために今後考えてみたいと思います。


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。