吉泉 愛

ドイツ・ケルン在住。11歳でサッカーを始め、16歳で日産FCレディースの一員としてキャ…

吉泉 愛

ドイツ・ケルン在住。11歳でサッカーを始め、16歳で日産FCレディースの一員としてキャリアをスタート。L→なでしこリーグで15季プレーしたのち、2009年、コーチ修行とクラブ文化を学ぶために渡独。11年からは通信社のスポーツ通信員として、欧州各国でサッカー等の取材にあたる

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  • 欧州で旅する気分マガジン

    実際に訪れる機会をいただいた場所からのレポートです。旅する気分で♪

  • ドイツ・キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践

    コロナ禍の自宅待機中にDFBアカデミーから出た宿題。キッズサッカーの黄金ルール1~10までをひとつひとつかみ砕いていきます

最近の記事

パンプローナ散歩

スペインのパンプローナの空青し。「牛追い祭り」のことは知っていたし、「陽はまた昇る」というタイトルのインパクトにも脱帽するけれど、これらがパンプローナの地と結びついたのは、訪れることになって行き方を調べている最中というね。それにしても「牛追い祭り」は、どちらかというと牛に追われている印象がある。 大聖堂を見学していくと奥まった小さな礼拝堂でお経(というの?)が流れていて、ひとりぽつんと、神聖な気分になる。なんとなく近づきやすい雰囲気の小さなイエス・キリストの像を前に、宗教っ

    • ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その10

      コロナ禍の自宅待機中に出たDFBアカデミーからの宿題。1回目から10回目までキッズサッカー10つの黄金ルールをひとつひとつかみ砕いてきました。きょうは最終回です。 黄金ルール10:「遊びの感覚」を大事にするこどもたちは「遊びの天才」です。その天才に「遊び感覚」のある練習を提供するなんて、ハードル高いわ・・・といつも思うのです。ということで第10回目は自分自身の「遊び心」を呼び起こしてみました。本気で遊べて天才たちみたいに熱中できる心を忘れないでいたいと思います。 最後のメ

      • ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その9

        黄金ルール振り返り第9回です。DFBアカデミーの宿題で、子どもたちが家でできる練習メニューをキッズサッカー黄金ルールに沿って考えてきました。きょうの黄金ルールは・・・ 黄金ルール9:子どもたちにすべてのポジションを経験させる 監督しているU9チームのリーグ戦はいまのところまだ7vs7で行われています。2季前から試験的に3vs3(4ゴール)のトーナメントが毎週開催されているので、25人いる選手が半分ずつ交代で両方の試合に出ています。オーガナイズは大変ですが、両方のシステムにメ

        • ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その8

          黄金ルール振り返り第8回です。少し間が空いてしまいました。コロナ禍の自宅待機の始まりはもう5カ月前なんですね。DFBアカデミーの宿題で、子どもたちが家でできる練習メニューをキッズサッカー黄金ルールに沿って考えてきました。きょうの黄金ルールは・・・ 黄金ルール8:多様性のある動きに着目子どもたちの生活様式や遊び場の変化は「大人の都合」なわけで、だからこそ、どうすれば彼らが持前の運動能力を最大限に発揮できるかをもっともっと考え抜かないといけないなぁとつくづく思っております。

        パンプローナ散歩

        • ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その10

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          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その7

          黄金ルール振り返りも第7回。コロナ禍の宿題で、家でできる練習メニューをキッズサッカーの黄金ルールに沿って考えてきました。「家でできる」という条件がひとつ加わると別の角度からこのルールをかみ砕くことができたことは、面白い収穫でした。さて、きょうのルールは・・・? 黄金ルール7:なるべく多くボールに触れさせるように工夫するU8のある日の練習前、子どもたちがいつものように「きょうは最初から試合しよう」と言ってきました。コロナ中断の後、対人なし練習を経て、ようやく30人までのグルー

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その7

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その6

          コロナ禍のDFBアカデミーからの宿題、振り返りシリーズの第6弾です。サクサクいきます! 黄金ルール6:説明は短く、見本を見せるちいさな人たちは「まねっこ」の名人です。良いところも悪いどんどん真似してきますね。サッカーにおいても同じです。とくに9歳ぐらいまでのチャンスを逃さず、たくさん「まねっこ」で習得してもらいましょう! コーチが現場で見本を見せられれば一番良いなと思うので、頑張って(笑)おとろえないようにしています。チーム内でその動きができた子がいれば、その子を見本にし

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その6

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その5

          コロナ禍の自宅待機中にDFBアカデミーから「リビングルーム・コーチ」たちに出された宿題を振り返っております。きょうはキッズサッカー黄金ルール、その5です。 黄金ルール5:短時間で区切るようにする 子どもでも大人でも質の高い練習をするためには、選手が「心身ともに吸収能力があるフレッシュな状態で、熱中していること」が大事だと思います。そのため、なるべく同じメニューは繰り返さないようにしています。もちろん技術習得のための反復練習は大事ですが、違うメニューで「選手が気づかない内に同

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その5

          ベランダのアヒル: ありがとうエルフィー2世

          コロナ禍の自宅待機中のある日、窓の外になにか見慣れない影がありました。2度見すると、非常用のベランダに黒い鳥が。思わず「鳥がいる!」と叫んだところ、レナートが見に来て「アヒルだ」というのです。私はアヒルとはあまり面識がなく、絵本の中で白くてくちばしが黄色いあの鳥か、でも、ガチョウというのもいるし、とにかくよく分からない。結局、黒い鳥はしばらくして居なくなってしまいました。 ずっと居ましたけど?2日後、またベランダを見てみると、あの黒い鳥が再び。レナートが昔「ちょっとだけ故郷

          ベランダのアヒル: ありがとうエルフィー2世

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その4

          少し間が空いてしまいましたが、DFBアカデミーの宿題の振り返り、第4回です。コロナ禍の自宅待機中に時間のあったコーチたちが「キッズサッカー10の黄金ルール1~10」のお題に基づき、家でできる練習の動画を投稿していました。現在は外で練習ができているので、練習メニューとしてというよりは、黄金ルールをもう一度かみ砕くために、ここに載せておこうと思っています。 黄金ルール4:ボールは1人1個(以上)インターネトでも、おしゃれなパスコントロールの練習がたくさん紹介されていている今日こ

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その4

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実戦 その3

          コロナ禍の自宅待機で時間をもてあましていた頃が遠い昔のようになってきた今日この頃ですが、DFBアカデミーからの宿題の振り返り、第3回です。キッズサッカー10の黄金ルールの1~10が日替わりでお題となり、家でできる練習メニューにつなげていきます。(前置き記事はこちら↓) 黄金ルール3:少人数のグループで行う このルールはサッカーしたい子の数が多く、コーチの数が少ないという現場にとっては頭の痛いところで。でも、いかに待ち時間なく、どんどんボールを触って、どんどんプレーできる環境

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実戦 その3

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実戦 その2

          コロナ禍の自宅待機で時間をもてあましているコーチのための、DFBアカデミーからの宿題、第2回です。キッズサッカー10の黄金ルールの1~10が日替わりでお題となり、家でできる練習メニューにつなげていきます。(前置き記事はこちら↓) 黄金ルール2:簡単なルール、軽量ボール、こどもに合ったピッチのサイズを用意する日本でコーチをしていたときに習った「子どもは“小さな大人“ ではありません」のフレーズはいつも頭に置くようにしていますが、黄金ルール2はこの言い換えだと思います。 例え

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実戦 その2

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実戦 その1

          きのうの前置き記事でお伝えしましたが、DFBアカデミーの宿題のお知らせで「コロナ禍の自宅待機で暇をもてあましているコーチ」という文字を見た瞬間に「お呼びですか?」となり、10回のチャレンジがスタートしました。(前置き記事はこちら↓) その1:スポーツにおける楽しさ、喜びを促進する黄金ルールの1をリビングルームで実戦していきますが、いきなり「難題」と思ってしまったのは、私がスポーツの楽しさを感じるときも、選手たちが楽しそうにしている場面でも、必ず周りに「仲間」がいるからです。

          ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実戦 その1

          ドイツ発:キッズサッカーにおける10の黄金ルール・チャレンジ 【前置き】

          2020年4月中旬、ドイツサッカー連盟(以下DFB)の指導者養成機関であるDFBアカデミーが、コロナ禍で練習もなくなり、暇をもてあましているコーチたちへ宿題を出してくれました。とは言っても、このチャレンジ企画はコーチでなくても、誰でも参加できるもので「♯jederkanntrainer = 誰もがコーチ」のハッシュタグを付け、自宅でできるトレーニングをインスタグラムに投稿するというものでした。 この企画で「DFBうまいなぁ」と思ったところは、参加者が毎回の「お題」に対して知

          ドイツ発:キッズサッカーにおける10の黄金ルール・チャレンジ 【前置き】

          宮沢悠生と『ひたたまドン』

          宮沢悠生くんは大切なサッカー仲間です。2010年の10月、私がドイツに来て2年目に、ケルンにある体育大学のドイツ語コースで一緒になりました。ややこしさがピークに達しつつある文法と、なぜかいつも反対になってしまうRとLの発音に悩まされる日々。悠生くんはサッカーの話を日本語でできる、オアシスのような存在でした。そう言えば、天気によって機嫌がコロコロ変わるミュラー先生の標的になっているのを横目に助け船も出せず、「乗りこえろ。君ならできる!」なんて念じていたっけ、と久しぶりに思い出し

          宮沢悠生と『ひたたまドン』

          アウトプット1号

          ドイツへやってきて10年間、インプットしたいこと、すべきことが多く、比較すると、本業以外であまりアウトプットができていなかったように思います。この「note」もアカウントを作って、そのまま放置していたし。 文章を書くのは小学生の時から大好きで、書きに書きまくる小学生でした。40歳を過ぎたいまも、当時のえんぴつダコが残っていて、それを触れるたびに、すこし誇らしい気持ちになります。サッカーの現役時代も、サッカーノートはいつも持ち歩いて色々記して、あだ名は「ポエマー」でした。

          アウトプット1号