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ドイツ発:キッズサッカー10の黄金ルール|リビングルームで実践 その5

コロナ禍の自宅待機中にDFBアカデミーから「リビングルーム・コーチ」たちに出された宿題を振り返っております。きょうはキッズサッカー黄金ルール、その5です。

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黄金ルール5:短時間で区切るようにする

子どもでも大人でも質の高い練習をするためには、選手が「心身ともに吸収能力があるフレッシュな状態で、熱中していること」が大事だと思います。そのため、なるべく同じメニューは繰り返さないようにしています。もちろん技術習得のための反復練習は大事ですが、違うメニューで「選手が気づかない内に同じ目的」という感じですね。

それから、1つの練習メニューを引っ張らず、みんながノッてきて少し経った頃にバリエーションを変えたり、給水タイムにして次のメニューに移ったりします。「もうちょっとやりたかった」という所が丁度良いかなと。一概に「10分」、「20分」とは言えないのは内容、強度によって見極める部分があるためです。

1時間半、ポン、ポン、ポン→ゲーム

こちらでは大体、練習時間がぴったり1時間半なので、30分ゲームの時間をとって、ポン、ポン、ポンと大体3種目でゲームに繋げていきます。内容は、その日の最後にゲームの中でどんなプレーを見せてほしいかで逆算。例えば「どのポジションからでも積極的にゴールへ向かっている場面が多いゲーム」に繋げたいと思ったら・・・①ボールフィーリングの所から縦に速い動きを入れる ②ワンタッチで縦方向に向かうコントロールからの技術練習(競争系)③相手=時間のプレッシャーつきのシュート練習・・・みたいなポン、ポン、ポンですかね。

宿題は30秒

宿題は黄金ルール5に基づいて、家でできる「30秒間の練習」だったので、2つの「くつ下ボール」で間接視野の練習を選びました。2つのボールの間を見て、間接視野の両方のボールを入れ、落ちてきたほうをキャッチします。最初の15秒間は手を体側に。次の15秒は手を後ろからと、少し難度を上げました。普通にサッカーボールや結んだビブスでもできますね。

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来季はまた挑戦

最後にちょっと話がずれますが、コロナ禍のまま試合も再開されずに19/20シーズンは終了しました。U8もU13も昇格や降格がないので平和なものですが、ちょっと上の年代だと悲劇や奇跡が起きていて大騒ぎです。

翌シーズンはガールズがU14になるのですが、問題がありまして。U15の人数が少ないために合体することになったのです。しかも、合体することはほぼ決まっていたのに、U15が3人、初心者を入れてしまって、総勢35人に。おいおい・・・「この年代の女の子はやめる子が多いから」というクラブ側の最低な発言にもイラっとして、燃えております。町クラブにいると(トップクラブでもそうだとは思いますが)理不尽なこと、自分の理想から程遠いことを飲み込まなくてはいけないことがあります。もちろん飲み込む前には全力で戦います。でも、今回も結局、飲み込むことになりました。クラブにもよんどころない事情があることは良く分かっています。だから、こちらは与えられた条件で皆が思いもしなかった「ベスト」を引き出す手腕が問われるわけです。選手と一緒に乗り越えてみせましょう。

夏休み

学校は夏休みに入りました。コロナの中断はありましたが、毎日の練習ビデオ作りや、オンライントレーニングなど、「サッカーだけど慣れないこと」をしていましたし、外での練習が始まっても「まずは接触なしでどうするか」、対人ができるようになったらなったで「どうか感染者が出ないように」とドキドキして過ごしていたので、少しだけ来季の準備をしてから、ちゃんと休もうと思います。考えちゃいますけどね、やっぱり。ではでは、DFBアカデミーからの宿題振り返りはあと5回続きます!またお付き合いくださいね!



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