TOZO

映画好きの文才のない素人が、年甲斐もなく頑張って小説を書いてます。

TOZO

映画好きの文才のない素人が、年甲斐もなく頑張って小説を書いてます。

最近の記事

ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

第19話 選挙(その一) https://note.com/tozoshort/n/n681937e5fe68 第20話 選挙(その二)  ここは開票所。着々と投票用紙が集められ、候補者名がカウントされていた。  そんな中、一人の職員がある異変に気づいた。  そのため、監督している上司が目の前に現れた時、二つの束を見せながら報告した。 「おかしなことに、ある候補の無効票がとても多いです。氏名は記入されているんですが、ほぼ半数が条件を満たしていません」と。  これには上司

    • ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

      第19話 選挙(その一) 「ピイー……ググッガガガ……」  ある日の早朝、トゾやんが気持ちよく眠っていた。  するとその時、 「山田一郎をよろしくお願いいたします。なにとぞ、今度の選挙には、山田一郎とご記入を! 皆様のお力添えを、平に平にお願いします。山田一郎、山田一郎をお忘れなく!」という大声が耳に絡んできた。  これにはトゾやんも、 「ぐげっ!」堪らず目を覚ました。そして、「うるさい選挙カーだな」とトゾやんは不平を言って、全く不機嫌になった。  続いて次の日のこと

      • ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

        第16話 散歩(その一) https://note.com/tozoshort/n/n3ac93159b119 第17話 散歩(その二) https://note.com/tozoshort/n/n858dc57f8f93 第18話 散歩(その三)  それから暫くして、「あっ!」ゲンさんの方も気づいた。自分が勘違いしてることを……  そして、隣から注がれる冷ややかな眼差しを感じつつも、 「ははは……。なーんだ、白鳥かよォー」と右手で顎を擦りながら呟いた。  しかし、全く

        • ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第16話 散歩(その一) https://note.com/tozoshort/n/n3ac93159b119 第17話 散歩(その二)  ゲンさんたちは、まだ散歩を続けていた。  と、その時、ケンちゃんが不思議な光景を目の当たりにした。 「見て見て、ゲンさん。あの坊や、宙に浮かんでいるよ!」と興奮して言った。  だが、ゲンさんの方は動じることもなく、 「ハハハハ、そんなおかしなことはないよ。あれは目の錯覚さ。水溜りのせいで足元に影がないから、そう見えるだけだよ」と否定

        ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

        • ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

        • ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

        • ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第16話 散歩(その一)  秋も深まったところで、ハゲチャビンのゲンさんとトンガリ頭のケンちゃんは、公園へ散歩に出かけることにした。 「爽やかな午後だね」 「うん、そうだね」  すると、ゲンさんはあることに気づいた。  奇麗な女性が、枯れ葉の上で寝転がっていたのだ。そこでゲンさんは、 「ほら、見てごらん。あのお姉さんみたいに、わしらも雲を眺めるか? きっと爽快な気分になるよ」とケンちゃんに言った。  しかし、ケンちゃんの方は、つれない返事だ。 「いいや、僕は遠慮しとくよ

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第12話 デート(その一) https://note.com/tozoshort/n/nb784ca82a401 第13話 デート(その二) https://note.com/tozoshort/n/naf7d8833ca7c 第14話 デート(その三) https://note.com/tozoshort/n/n44f6d190a5f0 第15話 デート(その四)  それから次の日、俺は彼女と顔を突き合わせることを余儀なくされていたので、自分の正直な気持ちを伝えた。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第12話 デート(その一) https://note.com/tozoshort/n/nb784ca82a401 第13話 デート(その二) https://note.com/tozoshort/n/naf7d8833ca7c 第14話 デート(その三)  またまた、彼女との〝楽しい〟デートだ。  今度こそ、まともな所で食事を取ることにした。  ナイトクルージングを楽しみつつ、船上でのディナーだ。  俺たちは、豪華な食事に舌鼓を打った。 ……だが、タイミングが悪いと

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第12話 デート(その一) https://note.com/tozoshort/n/nb784ca82a401 第13話 デート(その二)  今日もまた、彼女とデートだ。  とはいえ、今回はちゃんと室内のテーブルに座って食事を取ることにした。  彼女は、こしらえてきたお弁当を広げて、その中にあるおにぎりを勧めた。 「これ、美味しいわよ」と。  だけど、やはり俺は食べる気がしない。「ごめん。要らないよ」と断った。  忽ち彼女は、不機嫌そうな顔を見せた。――まあ、それも

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第12話 デート(その一)  今日は絶好のデート日和だ。そこで俺は、彼女を誘って近所の遊園地へ行くことにした。  ただし、これが俺たちにとって初めての遊園地デートだったため、少しはしゃぎ過ぎたみたいだ。休憩も取らず歩き回って、色んなアトラクションにチャレンジした。  ただそうなると、やはり疲れてくるもので、俺は一旦小休止したい心持ちになった。……が、彼女の方は全くその気がないようだ。  結局、俺は妥協するしかなかった。休めるならどこでもいいという思いから、こじんまりとした

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第8話 お化け屋敷(その一) https://note.com/tozoshort/n/n450dec058db6 第9話 お化け屋敷(その二) https://note.com/tozoshort/n/ne0fbf742eb31 第10話 お化け屋敷(その三)https://note.com/tozoshort/n/ndaced614262f 第11話 お化け屋敷(その四)  数週間後、チーフスタッフの向井から呼び出しを受けた。  山本君は彼に会うため、控室へ急いだ

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第8話 お化け屋敷(その一) https://note.com/tozoshort/n/n450dec058db6 第9話 お化け屋敷(その二) https://note.com/tozoshort/n/ne0fbf742eb31 第10話 お化け屋敷(その三)  どうにか、山本君のアルバイト初日が終わった。だが、その夜のこと。自宅に帰った彼に不思議な現象が起こった。 「よっ、俺様は冥界を取り仕切る〝ヤマラージャ〟というもんだ」 「な、な、な……んですか?」突然、何の

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第8話 お化け屋敷(その一) https://note.com/tozoshort/n/n450dec058db6 第9話 お化け屋敷(その二) 「あのう、すいません……。これが、最も怖いマスクなんですか?」山本君は、小首をかしげながら訊いた。  すると、「そうだよ。君はまだ素人だからピンと来ないのかもしれないが、可愛らしさの中に秘めた恐怖というか、いわゆる大きなギャップだね。まあ、古い映画にもあっただろ? ゴーストバスターズのラスボスが優しい顔のマシュマロマンで、それこ

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第8話 お化け屋敷(その一) 「君が、山本君かね? 僕はこの〝館〟を取り仕切っているチーフスタッフの向井という者だ。初めてだそうだが、今日からよろしく頼むよ」 「はい、こちらこそよろしくお願いします」  山本君のアルバイトが始まった。彼にはうってつけの、お化け屋敷で魔物に変装して客を驚かせるという仕事だった。――彼は人をびっくりさせることが大好きだったので、まさしくどんぴしゃのアルバイトだったのだ―― 「じゃ、舞台裏を案内するよ」 「はい、分かりました」  そうして、挨拶も

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第7話 花火大会  真夏の夜の風物詩と言えば、花火大会だ。  ハゲチャビンのゲンさんとトンガリ頭のケンちゃんは、花火を見るために仲良く出かけることにした。  やはり予想していた通り、たくさんの人が来ていた。  そして、いろいろな露店も立ち並んでいた。  さらに、ちょっとしたアトラクションも催されていたみたいで、 花火をバックに、おどろおどろしいメーキャップした役者?――たぶん、そうだと思う――がこちらを睨んでいた。 「すごいね。本格的じゃないか」とゲンさんは言った。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第4話 スイカ割り(その一) https://note.com/tozoshort/n/n36efc41245de 第5話 スイカ割り(その二)https://note.com/tozoshort/n/n61d9a322265d 第6話 スイカ割り(その三)  俺は砂から抜け出し、這う這うの体で浜辺を走った。 「はあ、はあ、はあ……ほんと、彼女の嫉妬心には参るねぇー」と愚痴を言いながら。  そして、一里は離れたんじゃないだろうかと思える所で、一旦立ち止まる。両手を膝につけ

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。

          第4話 スイカ割り(その一) https://note.com/tozoshort/n/n36efc41245de 第5話 スイカ割り(その二) 「バカね、冗談よ」と彼女は笑って言った。 「はははは……。そうだよな」  一瞬、どうなるかと思ったが、何とか留飲を下げてくれたようだ。俺はホッと胸を撫で下ろす。  彼女は続けた。 「今回だけは許してあげるわ」と。  確かに、俺にも非があったことは認める。少しは慎んだほうがいいのかもしれないと反省した。  そんな中、彼女は俺の砂浴

          ようこそ! ちょっと風変わりで、とても短い掌編小説はいかがでしょう。