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性被害 父の不倫 DV夫婦 腐った大人達から学んだ事

今でも忘れる事ができない 母の悲鳴に似た泣き叫ぶ声を。
中学三年生の時の事だ
父が服役中のヤクザの妻に手を出した。
刑務所から戻った夫は怒り奮闘
夜中の3時ごろだったか
包丁を握り締めて
「俺の女に手を出しやがって」
怒鳴り込んできたのだ
その女性は母の友達でもあった。
母の悲鳴に似た泣き叫ぶ声に目を覚まし
母の悲鳴と殺気付いた男の怒鳴り声が
2階の私の部屋まで聞こえてきた。
私は 暗い部屋の隅で身を潜めて
目を見開いて固まり 
生々しい修羅場の成り行きを聞いていた。

父の不倫事件
ヤクザの女に手を出して
ヤクザが我が家で大暴れした話は
あっと言う間に 村中に広まった。
そんな時
我が家に1本の電話がかかってきた 
「Mだけど おまえの父ちゃんが何したか
知ってるんだぞ お前も遊んでやるから
うちの家に来い」と言う男性の声だった。
その言葉に 何とも言えない屈辱的な憤りを感じながら
何も言えず 何も言わず
ガチャンと投げつけるように 受話器を切った。
腐っている親を持つと
子供まで腐っていると思われるのかと
悔しくて 涙が溢れ落ちた。

多感な思春期の私が学習した事は
男はみんな腐っているという事。
男性への嫌悪感と
自分の
親の夫婦生活が
家族の在り方が 真実なら
『絶対 結婚などしない』
したくないと心に決めていた。

冷たくドス黒い泥が混じり
凝り固まった氷塊のような心を

私の男性への嫌悪感
性への恐怖心を 

出会った時から
15年もの長い年月をかけて
溶かしてくれたのは 21歳の神学生(牧師の卵)だった
後に 宗教哲学者教授となった夫だ。

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