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いくつかの偶然により
いくつかの偶然と、おそらく自他のいくつかの勘ちがいや思いこみが重なって、まことに奇妙なことに、このブログは続いている。
未来に必要となったときに、必要とするひとが目にして少しでもヒントになれば、という想いではじめたものです。
メッセージボトルを海に放つような気持ちでしたが、現代が検索の時代であることも考慮はしていました。大声は出さないけれども広場にそっと置いておくことはできる。
[今回綴ること
国立競技場でのAdoのライブ「心臓」の音響について
2024年4月27日、28日に東京の国立競技場で行われたAdo SPECIAL LIVE 2024「心臓」。
諸事情により、すり鉢状の会場の天井近くとボトム付近という両極端な座席にて2日間を通して参加した。
ここでは初日の音の聞こえ方を中心に、回想する。
初日の聞こえ方、高所にて 本編開演まで
まずTeddyLoidによりDJタイムが演じられるのだが、DJブースは南サイドスタンドの最高所にあ
Ado THE FIRST WORLD TOUR “Wish” 机上レポ・アメリカ合衆国編
Ado初の海外ツアー「Wish」は、千秋楽の会場となったアメリカのテキサス州オースティンにて現地時間の4月1日夜、大盛況のうちに幕を閉じた。
日本では4月5日早朝、「めざましテレビ」などで千秋楽公演のごく一部と、初の海外ツアーを完走した本人の感想が紹介された。各国で盛大な歓声を受けて、また新たなパフォーマンスを見せられたという。
Ado THE FIRST WORLD TOUR “Wish”
Ado LIVE TOUR 2022-2023「蜃気楼」 最"遅"レポート
1 Adoってすごいバンドがいるんだ
ーAdoってすごいバンドがいるんだ。ライブハウスが角砂糖みたいにちっぽけになって、しかも聴いている連中はみんな宇宙に放り出される。
この情報過多の時代にはおよそあり得そうもない勘違いだ。だけど一昔前であればそんな勘違いが口コミで広がったかもしれない、と空想したくなるほど、Ado初の全国ライブツアー「蜃気楼」の会場では一体感のある音楽が届けられていた。スタ
蜃気楼へ投射された未来からの情景
【2023.10.24 改題 内容変更なし】
心音
心音、
シンオン……
しんとした防音室。
気弱になったときは胸に手を当てて耳を澄ます。もう何年も観客と距離を置いて録音のためのスペースにこもっている未来のアーティストは、久しぶりに胸に手を当てて耳を澄ます。すると、遠いアリーナで早鐘を打っていたのと同じ小さな心臓が、一所懸命に働いているのが感じとれる。あの日あの場所で、たくさんの鼓動を吸収したか