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Ado THE FIRST WORLD TOUR “Wish” 机上レポ・アジア編

Adoのファースト・ワールドツアー「Wish」が早くも始まっている。
2月のアジア地域での6公演は、たいそう盛り上がっていた模様だ。

直前の音楽ニュースでも「Ado、初の世界ツアー『Wish』が全公演完売 全14公演で7万人以上動員」(2024.2.2 SPICE、他)と報じられる、ファーストにしてはかなり大掛かりなツアーとなっている。シカゴでは当初予定の2倍の人数を収容する会場にアップグレードされたほどだ。

 Ado THE FIRST WORLD TOUR “Wish”
 America and Europe powered by Crunchyroll

今回、アジア編として、会場には参加できないながらもweb上で報じられているツアーの内容をできるだけ客観的にまとめることにした。

記事の概要を把握するため、自動翻訳等を利用したが、理解の及ばない部分も少なくない。重訳も試みた。記事によっては、理解の及んだ範囲での抜粋ないし意訳をしたため、原文の細かいニュアンスを逃したり、意味合いにずれの生じている箇所もあり得ること、いわゆるネタバレやセットリストにふれる部分があることをご留意のうえ、ご興味のある方はどうぞ。

記事の有効期限等が不明のため、直リンクは貼りません。

日本語としてこなれていない表現の一部をそのままにしたり、タイトルや語彙をあえて原語や英語のままにしておいた楽曲もあります(「Vocaloid」「VOCALOID」の表記も原文のまま)。気象情報は現地当日の18時から0時までの目安となります。
(その他注釈めいたことは、[ ]にいれて補足します)



“Wish” 初日・バンコク公演

会場:
Feb 4. – Bangkok – Thunder Dome
[ちょうど、日本の文化を紹介するイベントJAPAN EXPO THAILAND 2024が、2日から4日まで開催]
[第2回公演の台北と同規模の会場で、参加者は5,000人と推定される。『ORICON NEWS』のある記事内で15,000人収容と紹介されているが、隣接する同名のサッカースタジアムと取り違えたものと思われる]

チケット:
CAT A(Q) – スタンディング THB 4,500
CAT B(GA) – スタンディング THB 3,000
CAT 1 – 座席 THB 4,000
CAT 2 – 座席 THB 3,500

現地気象:
34 / 28℃ 湿度69%
[日本の関東甲信越は翌日にかけて雨、雪。5日は東京23区全域に大雪警報]

参照記事(タイトル):
Ready For My Show!? Ado – Wish Tour นักร้องสาวปริศนา ไม่เห็นหน้า แต่เต้นใหญ่ใส่เสียงเต็ม หูเคลือบทองกลับบ้าน
(beartai.com lifestyle/1356803より)

(英訳)Ready For My Show!? Ado – Wish Tour, a mysterious female singer. Her face is invisible, but she dances big with full voice. gold-plated ears to take home

ライター:
ชาคริต ทองสัมฤทธิ์ (ZWIFT)(Chakrit Thongsamrit)

写真:
アリーナ中央付近とスタンド最後部と思われる位置からの写真が2枚。by Tomokazu Tazawa
[記述がある場合に転記。他に、紹介のためのMVの引用あり]

記事の内容(概要):
ミステリアスな「歌い手」Adoの初のワールドツアーとなる「Wish」の初日にタイが選ばれたのは大変光栄なことだ。日本国外では、ライブで歌を聴く世界で初めての観客となる。ショーは2時間におよび、歌、光、音のすべてが完成していた。(ショー中のスマホ操作や撮影は禁止)

タイにもマスクシンガーはいたが、日本の音楽に明るくないタイの観衆にとっては顔を出さない歌い手のライブは新しい経験だった。ネットでAdoのライブ映像を見ればどういう感じであるかが伝わるだろう。
Adoさんは、ケージの中で巧みに踊って歌うのだが、3方向のディスプレイとバックスクリーンによりシルエットが見えるのみとなる。どの曲でもベストを尽くし、身のこなしはクールであると同時に美しい。

歌詞のテーマにそった背景画像が演出され、4人のバックミュージシャンによる生演奏もすばらしく、ダンスも完璧で、顔が見えないことを補って余りある完成したショースタイルであった。

私はもともとファンだったので、すぐにライブに溶けこむことができた。
全21曲(アンコール4曲含む)のライブは観客を煽り続け、息抜きのMCも2回ほどある。曲間はほとんど空かず、すばらしい能力だ。
でも全くAdoのショーを知らなかったひとにとっては、歌い手の姿がじかに見えず、登場しても一言も発さずに、たっぷりの声量と幅広いレンジで歌唱するのは、少し目新しくうつっただろう。

Adoは「Uta's Songs: One Piece Film Red」から「New Genesis」でコンサートのオープニングを飾り、続いて「Useewa!」を披露した。この選曲はとても意外だった。通常、良い曲は最後にとっておかれるからだ。「ラッキー・ブルート」、「レディメイド」、「リベリオン」とたたみかける。ライブでは、ディスクやストリーミングで聴くバージョンよりも音に迫力があり、ファンを喜ばせ、感動を与えてくれた。

ニューアルバムから、「愛して愛して愛して」が披露された。私のフェイバリット・ソングで喜んだ。と共に、他のカバー曲は歌われないだろうという残念さもあった。パッタイの写真を映した歌詞MVのある「All Night Radio」など、聴きたい曲は山ほどあった。
[Adoがパーソナリティーをつとめる深夜ラジオ「オールナイトニッポン」では、いつ頃か、タイ料理のパッタイがブームになっている時期があったという]

ほかにもサプライズだったのは、松原みきのカバー「真夜中のドア~stay with me」や、2000年代のVocaloidファンにとっては何よりも嬉しいアンコールの「千本桜」だった。

最も印象に残っている曲は、とてつもないボーカルパワーを要する曲の一つ「Tot Musica」と、おそらくライブで歌うのは初めてであろう「愛して愛して愛して」。
もちろん、コンサート全体の最高の曲は、昨年のユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィーンのコラボレーション曲である「唱」。
サビで一緒に歌ったり、踊ったり、ジャンプする「Show」はとても楽しく、このショーのハイライトと言える。

アンコールは、楽しいビートの曲「踊」で踊り跳ねてショーを印象的に締めくくった。

[MC 引用符付き]
パッタイを食べに行きましたが美味しかったです!どうもありがとうございます。日本の歌に詳しい人、Vocaloidの曲に詳しい人、日本の歌が好きな人。みんなが私のショーを楽しんでくれてとても嬉しいです。私にとって初めての海外でのショーです。それに、私にとっては初めての国外でした。タイは美味しい食べ物と楽しい街があるとても楽しい国です。今夜はご参加いただきありがとうございます。また会いましょう。
[MCも記事の翻訳です。この通りの言葉であったかどうかは想像の域をでません]

Adoはステージ上でこのように語った。

最後に、再びAdoがMCとして登場し、「歌ってみた」の語意を説明し、日本の曲を知ってくれて、Vocaloidの曲を知って、日本の文化を知ってくれてありがとうと感謝の気持ちを述べた。
話しているとき、画面にはタイ語の字幕が表示されていた。
そしてみんなに手を振って別れを告げ、優雅にステージを降りた。
こんなライブを見せられると、もう音源では満足できなくなる。

「歌い手」のコンサートは、ほとんどのタイ人にとって今でも目新しいと言えるが、たとえ顔が見えなくても、私たちを楽しませ、首を振らせ、まるでまばたきする間のようにショーが終わってしまった。
Adoの驚くべき歌唱力と非常に広い音域の歌唱スキル、独特の声と歌い方、キャッチーな曲はすべての人の心をつかみ、虜にした。J-POP音楽業界の新時代を担う注目の新人アーティストと称賛に値する。

最後に、このコンサートの主催者であるユニバーサル ミュージックとアヴァロン・ライブに感謝します。
またお会いできるのを楽しみにしています!



“Wish”  2日目・台北公演

会場:
Feb 7. – Taipei – Taipei Music Center

チケット:
1F ロックゾーン NT$ 4,900
2F 座席 NT$ 3,900
3F 座席 NT$ 2,900
2F 身障者席 NT$ 1,900

現地気象:
13 / 13℃ 小雨 湿度88%

記事(タイトル):
Ado 首次台北開唱狂飆 21 曲「謝謝大家讓我看到了很棒的景色!」
(memeon-music.comより)

Ado、台北で21曲熱唱「みなさん、素晴らしい景色を見せてくれてありがとう!」

文:
迷迷音[同サイトでは過去にインタビューも実施されたらしく、今年1月8日には「日本最強神秘女声Adoについて知っておくべき12のストーリー」というかなり詳しい紹介記事が出ている。会場設立後、日本人女性歌手のソロコンサートは初めてでもあるという]

写真提供:
大鴻藝術BIG ART / ユニバーサル ミュージック J-POP
Photo by Tomokazu Tazawa

記事の内容(概要):
視聴率1億を誇る日本最強の謎の女性ボーカリストAdoが、2月7日(水)夜、台北ミュージックセンターにて初の海外ツアーAdo THE FIRST WORLD TOUR “Wish”台北公演を行い、5,000人を動員した。

日本の伝統音楽[SE]に合わせ、ステージ中央では青緑色の紙傘が回転する映像が流される。
両サイドのスクリーンには今回のワールドツアーの公演地名が映し出され、本日の公演地「台北」にたどり着いて公演の始まりを告げる。

青い薔薇が咲き誇り、ステージ中央にスポットライトが当たる中、特製「Ado BOX」の中でAdoが『航海王劇場版:紅髪歌姫』の主題歌「新時代」をアカペラで歌唱した。
第一声から鳥肌が立つ。
「新時代」は昨年のAdoのツアー「マーズ」のラスト曲。
同ツアーでは、今後Adoとして世界に挑戦する大きな目標として、ワールドツアーの催行、コーチェラ音楽祭への出場、グラミー賞受賞の3つを挙げたが、その第一目標は見事にパワフルな歌唱で達成されつつある。新たな時代の幕開けだ。

「うっせぇわ」「ラッキー・ブルート」「レディメイド」…などの名曲が次々と披露され、歌いつつ踊るのを目の当たりにした。床に寝転んでいても全く音程がくるわず、音を伸ばすときも仰け反ったり腰を落としたりと、驚異的な身体能力と歌唱力を見せつけた。

中盤では「Tot Musica」が歌われる。背後で青い炎が燃え上がり、咆哮で心臓が止まりそう。強い宗教感が伝わってきて、その勢いは凄まじく観客は身じろぎもできなかった。
続く曲は「愛して愛して愛して」。「愛して愛して愛して」のサビは狂おしく、ぞっとするようでもあり、客席をさきほどとはまた違った恐怖感で満たし、私は頭の中が真っ白になった。

変幻自在の声を持つAdoは、激しいシャウトにも全く影響されない喉を持ち、次の「私は最強」は別の声でアプローチしており、見事というほかない。『ONE PIECE』以外にも、日本のドラマやアニメ主題歌の「阿修羅ちゃん」「クラクラ」「心という名の不可解」などを歌唱した。

今回のツアーでもっとも驚くべきことは、「真夜中のドア~stay with me」のカバーを歌ったことだ。
この曲のオリジナル歌手は松原みきで、1979年に発売された曲なのだが、2020年になって日本のシティポップが海外で旋風を巻き起こしたり、インドネシアの歌手がネットでカバーしたりして再び人気が高まっている。

「打給厚,我是 Ado 」
16曲連続で歌い上げた後、Adoは台湾語と中国語で観客に挨拶をし、日本語で続けた。

「皆さんこんにちは、Adoです。今日はAdo THE FIRST WORLD TOUR "Wish" Taipei公演にお越しくださりありがとうございます。楽しんでますか?」
[MCも記事の翻訳です。この通りの言葉であったかどうかは想像の域をでません]

Adoが挨拶すると、ステージ後方に翻訳字幕も丁寧に掲示されていた。
観客の熱狂的な反応を聞いて、Adoは嬉しそうに中国語で感謝の意を表した。

「私は今回のツアーが初めての海外旅行なので、台湾の台北に来るのも初めてです。日本に行ったことがありますか? タピオカミルクティーを飲んだり、夜市に行ったりしました」と話した。
「すごくうれしかったです。台湾は本当にいいところですね。ツアーで来られて本当にうれしいです。今日は来てくれてありがとう」

タピオカミルクティー(珍珠奶茶)が大好きで、タピオカミルクティー店でアルバイトをしたこともあるAdo、やっと本場で飲めたと、とても嬉しそうな口調だった。

「みなさん日本語が上手すぎてびっくりしています! 正直、海外は初めてなので不安や心配もたくさんあるんですが、こうやってみなさんと楽しく過ごすことができてとても嬉しいです!
次が最後の曲です、皆さん準備はできていますか?
謝謝大家!
皆さん今日は素晴らしい景色を見せてくれてありがとう、ありがとう、また今度会いましょう!」

最後は超人気曲「唱」でパフォーマンスを締めくくった。

満場のアンコールのコールに混じって、「結婚してください!」「Ado好帥!」という声が何度も上がる。

ようやく照明が点灯するのを待ってAdoが登場し、「逆光」と「FREEDOM」を届けた。マイクスタンドをつかんだAdoは「Let me hear your sound!Let's go!」と粋に叫び、唱和とクラップを促されて会場はさらにヒートアップした。

VOCALOIDが大好きで、神曲「千本桜(千本櫻)」のカバーも歌った。
客席のファンもVOCALOID文化に精通していることが分かると、「来てくれてありがとう、本当に嬉しい、全方向見える!うん!ありがとう!」と思わず驚きの声を上げた。

「私が愛する文化、私の国、そして日本の音楽を理解してくださっている皆さん! これからもVOCALOIDと歌い手の文化を世界中の人々に広めていきたいと思っています! 今日は私の歌を聴いていただきありがとうございました! 今後も私の曲を好きでいてくれるなら嬉しいです、次の曲が本当に最後の曲です、準備はできていますか? Are you ready?」

客席からの耳をつんざくような反響を聞きながら、Adoは「みんな本当にすごいです!今日は最高です!また今度!請聴「踊」!」

音源とはバージョンも歌い方も違うので感動と余韻が尽きない。
「謝謝大家!」とAdoは感謝し、ツアータイトルにかけて客席のファンとの再会を願った。


[上記の他にも、少なからぬ記事が確認された。]

Ado 將無限大的心願帶往世界各地,2月7日震撼台灣開唱
(文 deen rakuzine.com news/6239)
Ado brings infinite wishes to all parts of the world, and will start singing in Taiwan on February 7th

[写真多め。セットリストあり(下記)]
【SETLIST】
01 新時代 02 うっせぇわ 03 ラッキー・ブルート
04 レディメイド 05 リベリオン 06 ウタカタララバイ
07 マザーランド 08 ギラギラ 09 Tot Musica
10 愛して愛して愛して 11 私は最強 12 阿修羅ちゃん
13 クラクラ 14 夜のピエロ 15 心という名の不可解
16 真夜中のドア~stay with me (松原みき Cover) 17 唱
—EN— 18 逆光 19 FREEDOM 20 千本桜 21 踊

嘶吼103分鐘!最狂高中生Ado開唱嗨翻5千人
(綜合報導 2月8日 他)
怒涛の103分!最もイケてる高校生Adoがライブで5,000人にぶちかます[笑]



“Wish”  3日目・香港公演【4/10更新】

会場:
Feb 18. – Hong Kong – AsiaWorld-Expo, Runway 11

チケット:
Block A - $ 1080、Block B - $ 780 (オール・スタンディング)

現地気象:
24 / 23 ℃ 湿度79%

記事(1)(タイトル):
赞香港好玩 Ado开骚被港迷热情感动
(on.cc東網 | hk.on.cc 2月25日21:03より)

香港は楽しいと称賛
Adoのショー、香港ファンの熱意に感動

記事の内容(1)(全文):
「令和最強のミステリアスな女性ボーカル」と称される新世代シンガーAdoが、初の海外コンサートツアーTHE FIRST WORLD TOUR "Wish"を敢行中である。
先日、香港のAsiaWorld-Expo Runway 11 にて、香港では初めてのショーを催し、会場は満員となった。
Adoは「新時代」「うっせぇわ」「唱」など数々の人気曲を熱唱し、会場は熱気にむせ返った。
ショーの後、彼女はソーシャルメディアに短い動画も投稿し、スパイシーなカニを食べに行ったことを明らかにし、香港のファンに感謝した。

今回の旅行中に、Adoは香港メディアのインタビューにも応じ、ネット上で世界中のファンからたくさんのメッセージをもらい、多くの人の応援に支えられていることを知ったと明かした。実際に海外で公演をしてみると、さまざまな国のファンによる熱烈な声援と、日本語での声援で心から迎え入れられた。ファンの愛を感じ、とても感動したと語った。
また、香港の夜景についても、活気に満ちた楽しい街だと称賛した。

Adoは業界に入った時からミステリアスなイメージがあり、個人的経歴を明かしていない。 15、6歳の頃からJ-POPよりもVOCALOID音楽に興味があったそうで、顔の見えないVOCALOIDシンガー[歌い手]のスタイルが自分にとても合っていると思い、とてもスタイリッシュで新しい自分になったように感じているという。
とはいえ、プライベートでは普通の人と変わらず、仕事以外では寝ることとネットで短い動画を見るのが大好きだと笑いながら語った。

Adoは4月27日と28日の2日間、7万人以上収容可能な日本の国立競技場で初のコンサートを開催し、チケットは発売と同時に完売するほどの人気だ。


記事(2):
KK 專訪 / Ado:我說不想長大是因為「這兩個原因」,但長大我可以做「這件事」!

KKインタビュー / Ado:「この2つの理由」で大人になりたくないと言ったけど、大人になったら「これ」ができる!
(kkbox.comより KKBOX編輯室 2024年3月1日)

写真:
Viola Kam (V'z Twinkle) ツアーより2枚 

記事(2)の内容(要約):
メジャーデビュー後、わずか3年あまりで世界ツアーをスタートさせたAdoは、「歌ってみた」から派生した「カバーシンガー(歌い手)」としての活動や、VOCALOID文化を世界中の音楽好きに知られることを切望している。これはAdoの情熱であり、世界中の音楽ファンに伝えられることを心から願って、ツアーのテーマを「Wish」とした。

昨年12月、カバーアルバム「Adoの歌ってみたアルバム」をリリース、楽曲に応じた解釈と挑戦、曲ごとに非常に繊細な思考と粘り強さを持っていることが分かる。ジャンルを横断して歌ってきた中で、「うっせぇわ」のような激烈な歌唱を得意とする一方、抒情的な歌でたっぷりと情感をこめて歌うにはまだいくつものハードルがあることを認めている。

二十歳を迎える年にKKBOXより受けたインタビューにおいては、大人になること、後戻りできないことの怖さや葛藤を語っていたAdoだが、今では自立や責任感を考え、プロデュースやイベント企画といった歌唱以外の活動にも意欲を燃やしている。

ツアー中、Adoはファンにとって少し新しいスタイルである新曲「Value」のリリースを忘れなかった。
Adoは、わざと歌を飾り立てるのではなく、いつわらない気持ちを率直に表現したという。

「私にとっては、夢のために戦ったあの頃を思い出させてくれるような曲です。この曲から誰もが若さと悲しみを感じるはずです」

キャリア最大である4月末の国立競技場でのスペシャル・ライブへ向けて、「Wish」ツアーでさらに経験を積み成長を遂げたいと彼女は願っている。



“Wish” 4日目・クアラルンプール公演

会場:
Feb 21. – Kuala Lumpur – Mega Star Arena

チケット:
RM 598 (ロックゾーン)
RM 498 – Category 1 (座席)
RM 398 – Category 2 (座席)

現地気象:
31 / 27 ℃ 湿度83%

記事(タイトル):
Ado Takes Kuala Lumpur by Storm with "Wish" World Tour: A Night of Unforgettable Energy and Music!
(Published on 24 Feb 2024 By Syok)
en.syok.myより)

Ado、ワールドツアー「Wish」でクアラルンプールを席捲:忘れられないエネルギーと音楽の夜!
[他に、wljackドットコムに二か国語による「コンサート取材 Ado THE FIRST WORLD TOUR “Wish” in Kuala Lumpur」が出ている]

記事の内容(全文):
先週の水曜日、2月21日、SYOKチームはクアラルンプールのメガスターアリーナにて、「Wish」ワールドツアー中の、大人気の日本人歌い手Adoの衝撃的なパフォーマンスを目の当たりにした。

[写真1]
Ado、ワールド・ツアー「Wish」でクアラルンプールを嵐に巻き込む:忘れられないエネルギーと音楽の夜! 写真提供:Viola Kam (V'z Twinkle)

コンサート前にAdoの曲は数曲しか聴いていなかったのだが、本当に大興奮だった!

会場に足を踏み入れるや、Adoの登場を待ちわびるファンの熱気が伝わってきた。
午後8時、Adoがステージに登場し、「新時代」「うっせぇわ」「ラッキー・ブルート」などのヒット曲メドレーでパフォーマンスをスタートした。 彼女が発散するエネルギーは一人余さず伝わってアリーナ全体を包み込み、アーティストとファンの間に独特の絆を生み出した。

この夜の傑出した瞬間の 1 つは、Ado による「真夜中のドア ~stay with me」のカバー曲歌唱で、これには観客も熱狂的に参加した。
アンコールを求める声[「もう一回!もう一回!」のコール]はやむことなく、雷鳴のようなアンコールでAdo はチャートを賑わせた「逆光」「FREEDOM」「踊」などのナンバーを連発し、「唱」で観客の熱気は最高潮に達した。

ライブを直に経験して言えるのは、Ado の「Wish」は期待をはるかに上回り、私たちを魅了し、徹底的に楽しませてくれたということだ。さらに、急いでプレイリストに追加したい曲がいくつもあった。

[写真2] 提供:Viola Kam (V'z Twinkle)

コンサートの翌日、SYOK チームは Ado と話す機会に恵まれ、彼女の音楽の旅とマレーシアでの冒険について詳しく掘り下げた。 SYOK の独占インタビューにご期待ください。インタビューではAdo の芸術面における洞察力がよくわかり、活気に満ちたマレーシア文化の中で過ごした時間についても触れられている。

最後に、忘れられない音楽の夜を提供してくれた Ado に心から感謝の意を表します。 私たちが彼女のパフォーマンスを楽しんだのと同じように、彼女もここでの時間を楽しんでくれたことを願っています。では次にお会いするまで、Ado –​​ 私たちの夜を本当に特別なものにしてくれてありがとう。



“Wish” 5日目・ソウル公演

会場:
Feb 24. – Seoul – KINTEX HALL 10

チケット:
전석 121,000 원(全席 121,000ウォン)

現地気象:
5 / 2 ℃ 小雨 湿度88%

記事(タイトル):
아도, 첫 내한 콘서트 마침표…팬들과 뜨거운 소통
news.jtbc.co.kr 2024-02-28より)

Ado、初の韓国公演を終える… ファンとの熱いコミュニケーション
[原文では아도と表記されていますが、Adoで統一します]
[Sports Seoul等にも同内容の記事が出ています]

参照:
[Ado、初の韓国公演にファン熱狂!滞在中のエピソードも
「次はもっと大きな会場で会いたい」
写真=ユニバーサルミュージックジャパン、LIVET
(livedoor News 2024年2月28日 Kstyle)]

記事の内容(全文):
新しい一ページが開かれた。歌手のAdoが初の来韓コンサートを成功裏に終えた。

24日、AdoはイルサンのKINTEX10ホールで「Ado THE FIRST WORLD TOUR”Wish"」を開催し、韓国のファンに会った。

映画『ONE PIECE FIM RED』の主題歌であり、社会現象のように人気を博した「新時代」で口火を切ったAdoは、デビュー曲「うっせぇわ」を熱唱して会場を盛り上げた。後半までMCをはさまず歌唱を続け、観客の興奮を煽った。

「Wish」の特異な点は、ジャンルを問わないセットリストとシルエットだけでステージを繰り広げるところだ。多彩なボーカルカラーとオーラだけで観客をひきつけるAdoに向かって熱い歓声があふれた。休みなしに歌い続けたAdoは韓国語で挨拶をし、約90分のコンサートを終えた。

日程を終えたAdoはLIVETを通して「韓国のファンたちに会えて嬉しかった。一緒に歌ってくださり、スローガン[「会いたかった 私たちのシテAdo」などと書かれたメッセージプレートを指すか]もステージからよく見えた」との所感を伝えた。
今回の公演を通して韓国を初訪問したということで、「ビヨット[トッピング付きのヨーグルト]が美味しくて一日に三つ食べ、バナナ牛乳もよく飲んでいた」と飾らない感想を述べた。

続いて「韓国語で挨拶をするために一生懸命覚えた。 読み方を独学で覚え、できるだけ話したがもう少し練習する。次回はもっと大きな会場で会いたい」と次の訪韓を約束した。

最後に「すべての会場のファンの方々を歓喜でいっぱいに満たしたい。そしてすべての公演を通してさらに成長した姿で(日本に)帰りたい」と韓国をはじめアジアからスタートするワールドツアーの目標を明らかにした。

ベールに包まれているAdoだが、観客約14万人規模である東京の国立競技場で開催される単独公演2日間を完売させている。大胆で繊細な表現力とハイトーンで、世界中のJ-POPファン層を拡大している。

Adoは今回の初ワールドツアーで計14都市を訪問する予定だ。



“Wish” 6日目・ジャカルタ公演

会場:
Feb 27. – Jakarta – The Kasablanka Hall

チケット:
Festival A - IDR 2.250、Festival B - IDR 1.650

現地気象:
29 / 28 ℃ 湿度80%

記事(タイトル):
Penampilan Pertama ADO di Indonesia, Cadas dan Penuh Gebrakan Mengejutkan!
www.kapanlagi.com 2月28日14:40より)

Ado、インドネシア初登場 ロックかつ衝撃のブレイクスルー満載!
[原文ではADOと表記されていますが、Adoで統一します]

著者:
Guntur Merdekawan(グントゥール メルデカワン)

記事の内容(概要):
[写真提供:Ado Staff公式インスタグラムより]
日本の驚異的なSinger Adoは、ファースト・ワールドツアー「Wish」を通じて自分の「cage」から出ることを決意した。ツアーではインドネシアも訪問リストに含まれ、Adoのインドネシア訪問は今回が初めてとなる。

幸い、KapanLagi.comはジャカルタでのAdoの初ライブパフォーマンスを目撃する特別な機会を得た。
コンサートは、昨夜月曜日(2月27日)、南ジャカルタのコタ・カサブランカにあるカサブランカ・ホールで開催された。14時開場で、20時開演。私たちが到着した18時頃には、会場に入る列はすでに非常に混雑していた。なお、ジャカルタでのチケットは発売当初に完売している。

1.カメラの使用に関する厳格なルール

会場内でのプロ仕様のカメラやスマートフォンの使用は固く禁止。来場者はスマートフォンのカメラを、ステッカーで覆うルールになっている。

この規制はAdoからの直接の要請であり、Adoが公に容姿を見せないことをファンは承知済み。「Show」の歌い手は、ファンが手元の機器に気をとられるのではなく、ライブパフォーマンスを楽しむことにもっと集中してほしいと願っている。

2.インドネシア・ラヤと「新時代」でオープン

会場に入ると、フェスティバルA[前方ブロック]からフェスティバルBまで、座席は95%埋まっており、観客のほとんどは、さまざまな色のペンライトを持って来ていた。アイドルを歓迎するのを待ちきれない観客の顔には、熱狂的で期待に満ちた表情がありありとうかがえた。

20時ちょうど、インドネシア・ラヤ[国歌]の音楽が響き渡った。観客は立ち上がってこの誇らしい歌を一斉に歌った。

20時15分頃、ついにAdoが登場し、『ONE PIECE FILM RED』の代表曲「New Genesis」を披露した。聴衆はすぐさま熱狂し、ノンストップで飛び跳ねたり歓声を上げたりした。

これまでのコンサートのコンセプトと同様に、Adoはステージ中央のボックスにシルエットだけを映して登場。数名のバック・ミュージシャンも同行していた。観客は、ステージ上の並外れた照明と視覚効果にも目を見はった。

3.インドネシア語でファンに挨拶する

「新時代」の後、Adoはファンに息つく暇もあたえたくなかったようだ。間髪入れずに、同じく人気のあった「うっせぇわ」を披露。熱狂と叫び声に満ちたAdoのデビュー曲は、観客のアドレナリンをさらに高めたようだった。

さらにヒット曲を連発。会場には座席が用意されていたにもかかわらず、Adoファンはイベント中ずっと立ち続け、飛び跳ね、自分たちのアイドルと一緒に歌い続けていた。

数曲歌った後、Adoはインドネシア語で観客に挨拶をした。聴衆はさらにワイルドになり、21歳の歌手が発するすべての言葉に応えて、可能な限り大声で叫んだ。

「こんばんは、ジャカルタ。Adoの曲を聴いてくれてありがとう。皆さんも楽しんでいただければ幸いです」

AdoはMCの中で、自分の安全地帯(日本)の外に出なければならないとき、非常に緊張していたと語った。しかし、インドネシアのファンの熱意が尋常ではなく、Adoも余裕を持って全力を出し切った。

4.予想外の曲を披露

この夜のセットリストには、観客にとって全く予想外だった一曲があった。松原みきが広めた日本の古いヒット曲「Stay With Me」が披露されたのだ。
周知のとおり、この曲は現在、各種ソーシャルメディアで再び話題になっている。

その後、Adoは最後の曲「唱」を歌い、別れを告げた。しかし曲が終わっても観客は一向に会場から出ようとしなかった。アイドルがステージに戻るよう「ENCORE」という言葉を叫び続けた。

Adoはリクエストに応えた。ステージに戻って「逆光」、「FREEDOM」、原点であるボカロ曲の中から「千本桜」のカバーをファンの前で歌唱した。

次が本当にさいごの曲となります、とエネルギーに満ち溢れた「踊」のパフォーマンスが披露された。
インドネシアのAdoファンの心に美しい思い出を残す、とびきりのエンディングとなった。

私たちが拍手を惜しまないのは、Ado がパフォーマンスを通して非常に多様な声域を聞かせたところだ。イベントのほぼ全編にわたって、心臓を突き刺すような絶叫アクションを見せ続けたが、最後までスタミナが切れた様子はまったくなかった。ロック...!

5.並外れて熱狂的なファン

全体として、ジャカルタでのAdo のパフォーマンスは並外れたものであり、忘れられない美しい経験をもたらした。Adoもインドネシアのスーパーファンの熱意に驚いたことだろう。

実際、会場に到着した時点でAdoのオフィシャルグッズは完売していたようだ。これは、インドネシアのファンのAdoに対する並々ならぬ愛を意味している。ファンたちは、自分たちのアイドルを全力でサポートする準備ができている。

将来、Adoが再びインドネシアに来る機会があることを願っている。