見出し画像

episode2:マイペースとは?

出来ない自分でもいいと思えた高校時代

超すごい小学生時代。
ちょっぴり背伸びした中学生時代。

中学3年のときの担任から
「もう、どこの高校を受験してもらっても大丈夫」
と保護者面談で言われ、
正直、”まぁまぁできる自分”に酔いしれていました。

入試を無事に終え、県内ではトップクラスの進学校へ入学。
そこは、東大・京大・阪大・医歯薬を目指す子どもがゴロゴロ。
入学してすぐに業者のテストがあり、
結果が返された際
「80点とれた!やった!」と喜んでいる横で
「100点取れなかったー。あれ、100点取れるテストじゃん」と
クラスの人たちが騒いでいる。
「え…?そうなの??」
ちょっと恥ずかしくなって、とんでもないところに
入学してしまった!と思いました。
担任の先生は東大卒。
入学してすぐのオリエンテーションでは、
「志望校は全員東大にしろ!」と言われ
「あぁ、そういう学校に来てしまったのか…」と後悔することに。

SHRや掃除がない3年間の高校生活

唯一、私が進学した高校でいいなと思ったのは、
SHR(ショートホームルーム、朝礼・終礼のこと)や掃除がなかったこと。
めんどくさいから、ではなく、
気付いたときに気付いた人がやる、という自律心を育む教育。
SHRがなかったために、社会人になって
「担任だれやったっけ?」と言われても
「あれ?誰だっけな…」と忘れていたことも。笑
ただ、そういうあまり縛られていない環境は
すごく居心地がよかったのです。
ただ一方で、周りのレベルが高すぎて、
高校3年生までは、勉強を避けて通ってきました。
(面白さを感じれなかったんですね…)
それはそれは、もう、劣等感の塊になりました。笑


ふと、小学生時代を思い出す。

そういえば、小学生のとき
「マイペースだね」と大人に言われたことがあります。
当時、”マイペース”という言葉は
ネガティブなものとしか捉えられなかったので、
言われるたびに、ちょっとだけムスっとしていたのを覚えています。

でも、最近は考え方が変わって、
速くても遅くても自分のペースのことを
マイペースと呼ぶんだなと思うようになりました。

のちに述べますが、私は
「死に急ぎ野郎」と呼ばれたこともあります。
一方で、人よりもおっとりしている部分もあり、
助けられながら生活もしてきました。


不登校の予感はここにも。

ただ、やっぱり不登校の予感はここにもありました。
「なんとなく学校行きたくない」
「なぜかわからないけれど起き上がれない」
そう感じるときもしばしば。

なんかプレッシャーを感じる。
なんか他人行儀になる。
苦しいんです。その時、すごく。
だから、一貫して、不登校の要素は十分にあったように思います。
というか、たぶんみんなあるんじゃないかな?
学校という場所に、疑うことなく通い、
卒業して大学に行くことが当たり前だと思い込み、
子どもなりに人に気を遣って生活する。

今思えば、全ては両親を笑顔にするため。
褒められたい一心で。

最近読んだ本に、まさにその通りのことが書かれていました。
その弊害が今だと。

大学時代もその傾向はあり、
少しずつ不登校の予感を感じつつも、
ここまで走り抜けてきました。


きっとある。誰にでもある。何がきっかけになるかだけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?