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リスクマネジメントの道を選んだ背景 -様々な経験を通じて‐

5月24日、日本最大規模の危機管理カンファレンスで3回目の登壇をしました。リアルタイムで約600名、アーカイブ視聴を含めると1,000名前後の皆さまにご視聴いただける見込みと思います。

約8割の方から「大変参考になった」との高評価をいただくことができ、少しでもお役に立てたのであれば、このような機会に心から感謝しています。

私がリスクマネジメントの道を選んだ背景には、様々な経験が重なっていました。
幼い頃の衝撃的な出来事(事情により未公表)の体験から、人生には予測不可能なことが待ち受けているという認識を子供ながら実感したのです。

日本社会の一面として、調和を重んじるあまり、組織の雰囲気で疑問や懸念を自由に表明しにくい風土があることも、大きなリスクだと感じることがありました。

東日本大震災の際には、多くの尊い命が失われたことは誠に痛ましい出来事でした。起こりうる事態に蓋をしてしまう傾向も、私は不安を覚えました。

放射能汚染の風評で医薬品の輸出が難しくなりかけたこと、サプライチェーンの寸断など、産業界全体に大きな影響がありました。

2009年の新型インフルエンザ流行により、パンデミックが将来、人類の存続さえ脅かしかねないリスクであることも実感しました。

東日本大震災後、会社でグローバルクライシスマネジメント・BCP(事業継続計画)プロジェクトが立ち上がり、自ら希望して実務経験を積む機会に恵まれました。以来この分野に夢中になり、今や平時のリスクマネジメントを含め、天職となっています。

不確実な未来に立ち向かい、賢くリスク(機会、脅威)をコントロールする力を身につけたいと考えています。

10数年前にリスクマネジメントに関わって以降、サイバー攻撃の激化、地政学的リスクの高まり、予測不能な気候変動、技術の急速な進化など、世界の不確実性が高まる中で、企業経営においてもリスク(機会と脅威)をベースに戦略を立案することが当たり前になってきました。

今日は家族で、ドライブに行きます。チワワのクゥちゃんも喜んでくれると思います。

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