2024年 6月17日 月曜日 徒然日記 遺書…父の日のプレゼント…

クソお父様へ…

わたしはあなたが大嫌いでした。
いつも、どんなときも、わたしやお母さんの都合は考えず、何度も何度も入退院ばかり繰り返して、その度に、わたしたちはとても迷惑を被り(こうむり)ました。
病名は統合失調症とうつ病。

わたしが幼い頃にも、思春期で大変な時も、高校に入ってさぁこれからってときも…何度も何度もあなたの入院に邪魔されました。
わたしの青春はとても青いものになりました。

まず、幼心に頭のおかしくなったあなたが、家にいるということが、どれだけわたしを戸惑わせたか、あなたは知る由もないでしょう。
あなたはいつだって、自分勝手でした。

わたしが小学生だったころも、何度も何度も入退院をしましたね。
まだ小さかった頃、頭のイカれたあなたが、学校から帰るといるという恐怖を、あなたは知らないでしょうね。
そう、あなたはいつも自分のことしか考えていなかったから…

中学生になってからも、ずっと同じ、入退院を繰り返していましたね。
思春期に入っていた、とてもデリケートなわたしにとって、頭のおかしくなったあなたの存在は、胸に深く、嫌悪感として刻まれました…

高校に入ってからも、あなたはずっと、頭のおかしくなったままでしたね。
友達にも言えない、先生にも言えない、あなたの存在は邪魔でしかありませんでした。
よく、少しレベルの高かった高校には入れたものだと、今にして思います。
嗚呼、あれは奇跡だったと…
頭のおかしくなったあなたに会いたくなくて、友達と遅くまで学校にいたことを、あなたは知らないでしょう。
そう、くどい様ですが、あなたは自分勝手でしたから…

成人してからも、また、入退院を繰り返していましたね。
成人と言っても、まだ精神的には不安定なころ。
頭のおかしくなったあなたはそんなわたしを、更に不安定にさせました…
誰にも頼れない、相談もできない、あなたは笑顔で入院生活をエンジョイしていましたね。
母親の苦労も知らずに…

あなたは一度、「こんな風に育てた覚えはないんだけどなぁ…」とほざいたことがありましたね。
あなたに育てられた覚えはありません、どのようにも。
なにもしていない人に限ってそう言いますね。

わたしは兄とファミレスで話したことがありました。
「俺たちがここまでこれたのは、ホント奇跡だよ」って兄は言ってました。
あなたは要りもしない奇跡をわたし達にくれました。
ホント、感謝していません…

そんなあなたも、70を手前に 亡くなりましたね。
お葬式ではだれも泣きませんでした。みんなあなたが嫌いだったから…
あなたとの最後の思い出は、包丁で刺されそうになった事でした…

わたしがこの世に生まれるキッカケを作ってくれたあなたに、愛と憎しみを送ります…
父の日のプレゼントです。
なんの取り柄も無い私にできる精いっぱいの親孝行です…
是非、あの世で受け取ってください…


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