シェア
としまとしお
2022年8月13日 16:00
源氏物語の「帚木の巻」で展開されたコイバナ、いわゆる「雨夜の品定め」について、前回は内容の紹介しか出来なかったので、今夜は本居宣長の解釈に踏みこみます。前回を読まなくても分かるようには書くつもりですが、気になるかたはそちらも読んでみてください。宣長が注目したのは次の発言です。これを谷崎潤一郎は次のように訳しています。しかしながら、宣長の解釈に従って訳せば、これとは全く異なる訳文が出来あ
2022年8月7日 15:34
光源氏17才。・・・五月雨がうっとうしく降りしきる夜に、3人の友が集まってきた。頭中将(とうのちゅうじょう)左馬頭(さまのかみ)藤式部丞(とうしきぶのじょう)いずれも海千山千、まだ若いのに、幾多の恋愛を経験済みの色好み。彼らが集まって話すことと言えば、恋の話に決まっている。話題はいつしか「理想の女とはどんな女か」に移り、ああでもない、こうでもないと、埒のあかないままに夜が明けた