ゆき3547847

終わっている日々。終わるまでは終わらないよ♪

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最近の記事

面白いnoteが書けなくなったという話

面白いnoteが書けなくなった。いや、そもそも面白い記事を書けたことがあっただろうか。自分で言うのもなんだけど最初の頃の記事はそこそこ面白かったと思う。 これらの"面白かった記事"というのは大抵自分の終わっている生活に対する自虐であった。底の見えない穴にどこまでも滑落していく自分を仮想的なもう一人の自分がその穴の上から眺め、その様子を面白おかしくnoteに書きつける。実際に落ちているのは自分自身なのに。 さて、では何故面白い記事が書けなくなってしまったのか。実際に現在進行

    • 他人の考え方の様式とそれが分かってしまうと悲しいという話

      他人は自分と異なる考え方の様式(パターン)を持っている。それが自分のものとあまりにかけ離れていると辛くなるし、自分と似すぎていると悲しくなる。 ******** 他人が私に対して何か私の感情を方向付けるようなアクションを起こすとする。分かりにくいから、"他人が私を喜ばせようと私が喜ぶような言葉を発する"とする。この時私は、他人が"私を喜ばせようとして"その言葉を発したのだと分かってしまう。そしてそのことが悲しい。なぜ悲しいのか。 i) 他人は私が他人が私のことを喜ばせよ

      • それぞれの話(0)

        //null 空白だった。 始めはひとつの着想からだった。すべてを捨ててみよう。そして(もし何かしらそこに残るものがあるのなら)残ったものが僕なのではないか。 捨てるもの。まずは物質的なもの。使用しているデバイス。もう着ない服。家具。家。それから、非物質的なもの。仕事。人間関係。社会的信用。信念。 そう。信念。僕がこの計画を実行に移したのは全てを捨てた時に僕の中に新しい信念が立ち上がってくるのではないかという期待からだった。そしてその信念を持つ僕は新しい僕であり。真の

        • 最後の会話の話

          気がついた時、私は橋の欄干に腰掛けていた。 記憶を辿る。そうだ、私は死んだのだった。右腕を失ったはずだが、今の私は五体満足だった。橋はとても高い所に架けられているようで、眼下の遥か下に流れる川が陽の光をいっぱいにうけて川面をきらきらと光らせている。両側は鬱蒼とした森に覆われていた。 私はここがどこであるか分からなかった。 しばらく私は目の前の光景を見るともなく見ていた。どのくらいそうしていたかは分からない。私の左後ろに男が立っていた。 男は私から1メートル程離れたとこ

        面白いnoteが書けなくなったという話

          13月の話(0)

          これは私たちが如何にして13月というあの奇妙な時間を過ごすことになったのか、またその時間をどのようにして過ごしたのか、についての手記である。 といっても、その原因を説明することはとても難しい。なぜなら通常それは起こり得ないことであり、"本当に"想定外の出来事だったからだ。でも実際にそれは起こってしまった。起こり得ないことではなかったのだ。説明するしかあるまい。発端は彼女が朝食のトーストを焦してしまったことだった。 断っておきたい。皆さんもご存知の通り、ある事象Xが起こり得

          13月の話(0)

          短い歌の話

          くゆる煙が朱色に染まる / 28:00のコンビニの前 電柱から飛び立つ鳩 / 振り向く僕とそこにいる不在 粘性を帯びた空気の底にいる / 深夜3時のネカフェの死体 散らばめられた安定剤 / 糖衣の優しさだけが悲しい 君の腕の五線譜でつくるうた / 血は流される / 誰の心に 真綿なんかじゃなかったね / ささくれだった麻紐の痕 もうすでに壊れてるから壊れない / 僕を壊した君を壊した 雨だから / 雨だから / 雨 / 雨だから / 雨 この行は空白だからあけ

          短い歌の話

          村上春樹「一人称単数」の話

          村上春樹の短編小説集「一人称単数」を読んだのでその感想を書く。全体の大まかな要旨のみ書き、各短編についての詳細は伏せるのでネタバレにはならないと思う。 さて、はじめに断っておきたいのは僕は村上春樹の熱心な読者である。幾つかのエッセイを除いて彼の殆どの小説を読んでいる。また、そのうちの幾つかは何度も何度も繰り返し読んでいる。なので多分"熱心な"読者といって差し支えないと思う。であるから、僕は彼の小説について、"小説単体として"読むことが出来なくなっている。つまり彼の新しい小説

          村上春樹「一人称単数」の話

          永遠に降り続く雨の話

          雨が降り続いてから220年が経過した。 雨が降り続いて1年、町中が水浸しになり世界の居住区は全て失われるだろうと誰もが(専門家でさえ)予想した。しかしその絶望的な観測は外れることになる。 雨が降り続いて3年、人類の居住区の20%が失われたもののそれ以上居住不可能地域が増加することがなかった。海水からの蒸発と降雨量が均衡し、降雨量及び居住可能区域の減少ペースがサチュレーションしたのだ。斯くして人々は雨と共に生き延びることに成功した。もちろん少なからずの犠牲者(幾つかの人類以

          永遠に降り続く雨の話

          脳を溶かす話

          全身に纏わり付くような不安感。 何かをしなければいけないという強迫観念。 身体が動かないことへの焦燥感。 僕はこれらから逃げなくてはならない。僕を追っているのは”死”だからだ。いや、死ではない。僕は自殺をする勇気など持ち合わせていない。逃げることを諦めた時に待っているのは引き伸ばされた緩慢な自殺だ。 しかしながら、逃げたとてそれは同じことではないか。 たおやかに死に引き寄せられていく過程は誰にとってもどのような状況でも同じだ。 しかし、なるべくなら苦しまずその時ま

          脳を溶かす話

          幸福と選択肢についての話

          さて幸福とはなんでしょう。人それぞれ十人十色の解答があると思います。 僕の一つの解答として「選択肢が多いこと」が幸福ではないかと考えています。 どういうことかというと、選択肢の数が多い状態(選択の予知がある状態)が幸福ではないかということです。説明になっていませんね。もっと噛み砕いて説明します。 あなたが1万円を持っていたとしましょう。その1万円で欲しいものを購入しようとすると、上限1万円という制限が生じる訳です。3万円の服は買えません。そこに不満感を抱くかどうかは考え

          幸福と選択肢についての話

          SFの話

          彼は大仰なマスクを付けて現れた。 「死にたいのか」 全く防護していない僕の格好を見て彼はそう言った。その声はマスクのせいでくぐもっている。 「死ぬときは死ぬよ」 僕らは歩きながら話す。瓦礫は道の端に寄せられていた為、僕らは道の真ん中を歩いた。空は蓋のような分厚い雲に覆われ、街は陰鬱としていた。 「死ぬのは怖く無い?」「どうだろう。分からないな。でも、もしお前が死んだら僕は泣くと思うよ。お前の為に涙を流す。そのくらいで良いんじゃ無いかな」「俺もお前が死んだら泣いてやる

          仕事と福祉の話

          久しぶりの更新。特に書くことはないんだけど。眠れないので。徒然なるままに書くので内容はとっ散らかると思います。 さて、covid-19が猛威を奮っていますね。外出自粛要請により、僕の友達、知り合いも在宅ワークに切り替わっています。(在宅で出来るじゃん!常にそうしようよ、という話は置いといて。) 僕はというと引きこもりにニートですので、生活には何も変化はありません。たまに依頼される仕事も全て家でこなしています。 ちなみに最近傷病手当金が打ち切られたのでさてどうしようという

          仕事と福祉の話

          100日間noteを書いた話

          100日連続noteを書いた。 きっかけは知り合いがnoteを始めたから。知り合いと同時にノリだけで始めた。 100日目ということで何となく切りが良いので軽く振り返りたいと思う。 初期、僕の生活は荒廃していた。今も荒廃している。そんな終わっている日常の中でも何かしら面白いことを見つけて書くようにした。人生が終わっていても面白いことはあるんだよということが言いたかったのだと思う。 中期、鬱々とした記事が増えた。精神的にも少し落ち込んでいた。そもそもそうそう面白い出来事な

          100日間noteを書いた話

          Mac信者の話

          僕が使用しているガジェットは全てApple製品だ。iPhone,  iPad, iMac。だからApple信者と揶揄されても反論は出来ない。何故Apple製品を使うのか。『NEWGAME!』でねねっちが使っていたからである。嘘です。 互換性が良いから。それが一番の理由。エアドロが優秀すぎる。アンドロイドにもそういう機能があるのかもしれないがもう戻れない。 そんな優秀なApple製品だが、唯一不満に感じるのがFaceID。全然認証しねえじゃん。と言うわけ僕は未だに指紋認証で

          Mac信者の話

          コミュニケーションの話

          コミュニケーションについて誰かと議論したことないな。難しい。ここでは話者1対1の言語によるコミュニケーションについて書こうと思う。余談だけど女の子のノンバーバルコミュニケーションってすごいよね。余談おわり。 僕は余りしゃべる方じゃない。人の話を聞く方が好きだ。だから相槌の打ち方は悪くないと思うし、それなりに気の利いた返答の仕方も出来ていると思う。そんな僕でもたまに"これ話したいな"ということが頭に浮かぶことがある。そしてそれを自然な形で会話に織り込めるよう誘導して話を展開す

          コミュニケーションの話

          雪と煙草の話

          空気がぴりつくくらい寒い中で吸う煙草は美味い。 今日のように雪を見ながら吸う煙草はより美味い。 喫煙者は脳がやられているのでどんなに寒くても外に出て煙草を吸いに行く。 大学の喫煙所を思い出す。その日も雪が降っていた。ニコチンに吸い寄せられて校舎裏に隔離された喫煙所に行く。すると同期も雪に塗れながら煙草を吸っていた。「バカかよ」「お前もな」「今暇?パチンコ打ち行く?」「行く行く」 喫煙者は脳がやられている。

          雪と煙草の話