Tokyo Zebras Unite

ゼブラ企業とは、株主のみならず、ステークホルダー全体に対して真摯に向き合い、長い時間軸…

Tokyo Zebras Unite

ゼブラ企業とは、株主のみならず、ステークホルダー全体に対して真摯に向き合い、長い時間軸での成長を目指す企業のことです。私達は、起業家、投資家支援者、研究者、政策関係者等のコミュニティとして、日本・海外のゼブラ企業に関する知見の共有・交換、投資や協業の創造を目指しています。

最近の記事

ゼブラ企業とB Corp

第23回目のZebras Cafeは【ゼブラ企業とB Corp】というテーマで、株式会社ファーメンステーションのCOOである北畠勝太さんをお招きしました。 ファーメンステーションは、日本のスタートアップとして初めて(2022年3月)B Corp認証を取得した企業です。北畠さんからB Corp認証までの経緯と具体的なプロセス、取得することによるメリットについて伺いながら、B Corpとゼブラの概念の類似点・相違点、連携の可能性について議論しました。ぜひご覧ください。 *本記

    • Zebras in the Wild:Zebras Uniteのリードストーリーテラー、Anika Horn(Social Venturers代表)

      今回のNoteでは、これまでヨルダンからオーストリアまで、25以上のチャプターリードや組合メンバーなど、様々な人と対話をしてきたAnika Hornさんについて紹介していきます。気候変動や、新型コロナウイルス、政治情勢、経済など、私たちが住む社会は多くの不確かな要素の中で生活しています。そんな中、彼女は「豊かさ」や「共感」「信頼」を基盤とする次世代の経済や社会について提案しています。彼女が思い描く未来の世界にせまります。 (この記事は2022年2月8日にZebras Unit

      • Exit to Communityのケース研究

        多くのベンチャーキャピタルや投資家は、未上場企業投資し、IPO(上場)によって公開市場の中で株式を売却するか、もしくはM&Aのように起業家が会社や事業を売却する際に株式を売却する。これらがいわゆるイグジットとされています。  しかしZebras Uniteでは、会社の従業員、取引先、地域の方など、投資先の会社のコアなステークホルダーに株を最終的に持ってもらって、その後の経営に関わってもらうという、株を通した新しい関わりを提案しています。外部のお金を出す投資家ではなくて事業に

        • ​​ZEBRAS UNITE大解剖特集!

          Tokyo Zebras Uniteの田淵さんが2022年6月に米国Zebras Uniteの役員になり11/5、11/6にサンフランシスコエリアにて行われたZUのボードミーティング/リトリートに参加してきました。 そこで第25回目のZebras Cafeでは、田淵さんがアメリカ西海岸で見てきたZebras Uniteがどのような組織でこれからどんな方向性を目指しているのか、日本での活動にどんな影響を与えるのか、ゼブラ経営の理論化の状況などについてお話を伺いました。(肩書は

        ゼブラ企業とB Corp

          グローバルアジェンダとゼブラ企業

          新型コロナウイルスの問題、中国チベット問題、ウクライナ問題、ミャンマー政変問題などグローバルアジェンダが国内の事業にも少なからぬ影響を与えています。経営においてはSDGs、ESGなどの新しい基準もスタンダードになってきている中で、今後はweb3の台頭も見据え、“DX“以上のテクノロジーへの取り組み、ブロックチェーンでつながる時代における“正しい企業“であり続けることが求められてきています。 そのようなあらゆるグローバルアジェンダと日本で社会課題や地域課題解決に向かっているゼブ

          グローバルアジェンダとゼブラ企業

          The Future We Co-Create, Imperfectly ~私たちが共創する不完全な未来~

          「会社は株主のもの」、「株主価値を最大化するために経営をするべき」といった考え方に異を唱え、「会社はステークホルダー皆を幸せにするために存在する」、「短期的な株主価値/時価総額の最大化ではなく、長期的な価値創出のための成長を目指すべきだ」といった主張が世界中で反響を呼び8000名ものコミュニティ参加者となり、世界でも日本でもゼブラ(企業)の認知が進み始めています。 ゼブラ企業という言葉を生み出し、世界各地にムーブメントを広げるZebras Uniteは、自らが「協同組合(C

          The Future We Co-Create, Imperfectly ~私たちが共創する不完全な未来~

          地域金融とゼブラ企業

          第13回目となるZebras Cafe。今回は【地域金融とゼブラ企業】というテーマで、地域金融支援室長として地域金融機関の活躍の後押しをしている金融庁の今泉宣親さんをお招きしました。(肩書は2021年10月当時) 日本の人口減少、地域の過疎化・衰退、それらに関連して地域金融機関の「持続的な経営」が話題ですが、コロナウィルスの流行によって地域金融の重要性が一層注目されている今だからこそ、改めて「地域金融の現状、課題、今後の見通し」についてお話を伺いました。 ぜひご覧ください。

          地域金融とゼブラ企業

          Succession: Zebra Style ー次世代のゼブラへー

          今、米国Zebras Uniteの内部で大きな変革が起こっています。興味深い変革、期待される変革、予期しない変革、成長を促す変革、成熟の証しとなる変革です。今回のNoteでは、今までマネージングディレクター(Zebras Uniteにおける最高責任者)を勤めてきたMara Zepeda、CFOであるAstrid Scholzが担ってきた役割を他のメンバーに引き継ぐことをお知らせするとともに、Zebras Uniteの創設者4人によって長年かけて計画されてきた、ゼブラムーブメン

          Succession: Zebra Style ー次世代のゼブラへー

          Zebras in the Wild:アメリカのゼブラ的ブランド Ceremony創業者 キャンディス・ルージュへのインタビュー

          こんにちは、Zebras&Companyの古井茉香です。本記事はSOCIAL VENTURESのAnika HornがZebras Uniteの監修を受けて書いた記事を翻訳しています。 Zebras Uniteが「Zebras in the Wild - 活躍するゼブラメンバー-」に話を聞き、彼ら彼女たちがどのように現代の課題や制約に挑戦して未来を描いているのか、そして私たちZebras Uniteが彼らのミッションをどのようにサポートできるのかをお伝えできればと思います。

          Zebras in the Wild:アメリカのゼブラ的ブランド Ceremony創業者 キャンディス・ルージュへのインタビュー

          Dystopia or Dazzle  ー選択は私たちの手の中にー

          「会社は株主のもの」、「株主価値を最大化するために経営をするべき」といった考え方に異を唱え、「会社はステークホルダー皆を幸せにするために存在する」、「短期的な株主価値/時価総額の最大化ではなく、長期的な価値創出のための成長を目指すべきだ」といった主張が世界中で反響を呼び、 ゼブラ企業と呼ばれるようになりました。 ゼブラ企業という言葉を生み出し、世界各地にムーブメントを広げるZebras Uniteは、自らが「協同組合(Coop)」という組織形態を取ることによって企業の新しい

          Dystopia or Dazzle  ー選択は私たちの手の中にー

          未上場企業の株式譲渡とゼブラ

          事業継承問題や、VCから出資を受けたベンチャー企業の株式譲渡など、昨今注目の集まる「未上場企業の株式譲渡」。2021年11月、第14回のZebra Cafeは、ゼブラ企業と株式譲渡というようなテーマでお送りし、金融の多様化を進めるような革新的なサービスである、ファンディーノをリリースされたFUNDINNOの大浦さんと文屋さんにお越しいただいきました。 日本の非上場会社への投資の現状、ゼブラ的な多様なEXITのあり方とはなにか、未上場企業の株式譲渡にはどんな可能性があるのか、

          未上場企業の株式譲渡とゼブラ

          「ジェンダーレンズ」をかけた私たちレンズを通して初めて得た視点とは-「男」と「女」の2元論に囚われない社会に向けて-

          「ジェンダーレンズ」という言葉を聞いたことはありますか? ジェンダーレンズとは、性別の違いによって生まれている、政治/経済参画や教育水準、健康面などにおける不当な格差をなくすため、ジェンダーを意識したレンズ(めがね)をかけて世界を見ようという考え方です。 (こちらの記事の笹川平和財団の定義を引用) 今回は女性の視点から社会問題をピックアップするメディア、カンファレンスを運営する「MASHING UP」の編集長、遠藤祐子さんにお越しいただき、Tokyo Zebras Unit

          「ジェンダーレンズ」をかけた私たちレンズを通して初めて得た視点とは-「男」と「女」の2元論に囚われない社会に向けて-

          ゼブラと組織運営

          第15回目のZebras Cafeでは、「ゼブラと組織運営」と題して、ゼブラ企業が今後どのように周囲と事業を進めていったらいいのかと考えるヒントになればという思いから株式会社ガイアックスのブランド推進室の木村さんにお越しいただきました。 新卒で2003年にガイアックスに入社し、採用、人事、IR、広報、事業立ち上げと幅広く活動される木村さん。現在はガイアックスの仕事以外にも教育子育て周りのコンテンツ作成やカナダの先生のプログラムの運営等、企業組織から移って幼児教育、小学校教育

          ゼブラと組織運営

          地域の「資源」と「人材」、二つの循環を作る野心的なゼブラ企業

          大量生産・大量消費を続けてきた人間の生産・消費行動への問題意識が強くなり、SDGsなど持続的社会への関心が広がるなか、循環型経済(サーキュラー・エコノミー)という言葉に耳馴染みのある人も多くいるのではないでしょうか? 循環型経済とは、経済活動の中で廃棄が前提とされていた製品や原材料を新たな資源として再活用させる経済の仕組みのことを指します。 今回は、地域に残る資源や廃棄製品として扱われているものを利活用することによって循環型の経済を作り出すだけでなく、より持続可能な地域の

          地域の「資源」と「人材」、二つの循環を作る野心的なゼブラ企業

          Z世代とゼブラ企業−Z世代起業家とインターン生に聞く、社会や消費、仕事への考え方

          1995年‐2015年の間に生まれた世代を指す言葉として使われるZ世代。 近年”Z世代向けプロダクト”や”Z世代の購買トレンド”など消費行動、マーケティングを語る文脈であったり、あらゆる時代の変化の潮流を説明する際にも使われるこの言葉。 私達は設立から間もないですが、今までに若い起業家の方とフランクに語るクローズなイベントを行ったり、カジュアルに意見交換をしてきました。 その中で、社会的に意義のある事業領域に関心をもつZ世代と、社会的インパクトを重視するゼブラ企業はとて

          Z世代とゼブラ企業−Z世代起業家とインターン生に聞く、社会や消費、仕事への考え方

          誰かを置き去りにする経済成長よりも地域全員の幸せを選ぶ。 「元都市」に構える群言堂から学ぶ、人口減少社会の中で作る新しい幸せの提案

          社会的インパクトのために必要な成長をするゼブラ企業。 持続的な成長のためには、ユーザーや社員にとどまらず、生産者や拠点となる地域を含むあらゆるステークホルダーのコミュニティを尊重して事業を作っていく必要があります。 そこで今回は、実際に地域・生産者コミュニティを尊重し、現在アパレル事業を中心に展開するライフスタイルブランド群言堂の松場さんにお越しいただきました。 産地をつなげ、地域に還元する事業のあり方から、今後求められる企業のあり方のヒントを探ります。 (本記事はTo

          誰かを置き去りにする経済成長よりも地域全員の幸せを選ぶ。 「元都市」に構える群言堂から学ぶ、人口減少社会の中で作る新しい幸せの提案