Zebras in the Wild:アメリカのゼブラ的ブランド Ceremony創業者 キャンディス・ルージュへのインタビュー
こんにちは、Zebras&Companyの古井茉香です。本記事はSOCIAL VENTURESのAnika HornがZebras Uniteの監修を受けて書いた記事を翻訳しています。
Zebras Uniteが「Zebras in the Wild - 活躍するゼブラメンバー-」に話を聞き、彼ら彼女たちがどのように現代の課題や制約に挑戦して未来を描いているのか、そして私たちZebras Uniteが彼らのミッションをどのようにサポートできるのかをお伝えできればと思います。
今回紹介するのはアメリカで活躍するキャンディス・ダルマーニュ・ルージュさんです。ゼブラ的ブランドである Ceremony の創業者として、人々の人生の出来事が尊重され、癒されたり、祝われたりすることを手助けすることをミッションに取り組んでいます。彼女は、DIYのセレモニーボックス、イベント、リトリート を通して、神聖でインスピレーションに満ちた空間を育み、人生における力強さ、存在感、そして敬意を取り戻すのを助けようとしています。
リトリート:隠れ家のように忙しい日常の生活から離れて、ひとり或いはグループで深く内省する活動 (wikipediaより)
彼女は、起業家、経営者、投資家が市場を把握し、事業戦略を立て、個人やチーム向けのファシリテーションを提供することを支援するRedsparkという会社の創業者でもあります。
キャンディスはRed sparkでの国内外の起業家、中小企業、スタートアップエコシステムの支援に10年近く携わってきた経験により、Ceremonyという新しい会社にこれまでの起業の知識と包括的なウェルビーイングに対する情熱を統合させました。
The University of Dayton でMBAを取得していて、現在は2歳の双子の母親です。また、精神療法であるレイキを習得しており、瞑想、ヨガ、アウトドアの熱心な愛好家でもあります。
それではここから、キャンディスが次世代の経済の資本、コミュニティ、文化をどのように構想しているのかを説明しましょう。
ゼブラとは...
現状の何が問題なのか?
現状の社会のシステムは超男性的。しかし、これはジェンダー的な男性という意味での男性を指してはいません。私たち人間は、男性的なエネルギーと女性的なエネルギーを内に秘めていますが、男性的なエネルギーはバランスを崩しやすいのです。これは陰というより陽であり、社会がどのように作られ、どのように働き、どのように互いに関わり、何が報われるかは、少なくとも産業革命以来、ずっと以前から支配してきました。
男性的なエネルギーは分析的、論理的、意欲的、効率的、生産的で自己主張が強いと言われ、さらに、個人主義的であり、身体においては心と結びついています。この男性的なエネルギーは素晴らしい資質に感じられますが、この男性的なエネルギーのバランスが崩れるときがあります。そのときに、物質的な利益を追求するために多大なエネルギーを使い、判断力がなくなり、高慢で、攻撃的・支配的で権力欲が強いという特徴を持つようになります。
この特徴には、社会のトップに立つ者の権力を維持するために、意図的に抑圧し、分裂させ、断絶させる暴力的なシステムへと変換される可能性があるのです。
キャンディスが描く将来のビジョンとは
キャンディスはこのように言います。
「私は、癒しと思いやりのある、協力的で包括的な未来を思い描いています。相互利益、目的志向、インパクト志向、持続可能なシステム上に築かれた、共有の繁栄と幸福を実現することを目指しています。」
「この未来では、男性的エネルギーと女性的エネルギーがより一体化することによって、私たち自身と私たちが暮らす社会の中でより多くの調和を生み出します。私たちの社会システムは、成長志向の男性的エネルギー、そして、直感的、創造的、意識的、結合的、受容的、修復的、許容、受容、主張、透明、脆弱、本物、容易、非線形、賢明である女性的エネルギーの陰の周波数のバランスを取ろうとしています。別の言い方をすれば、私たちが現在最も多く活動している男性的なエネルギーとは対照的に、マインドと心の両方から生活を送ることで、より良い均衡が社会にもたらされると思うのです。」
理想の未来にはどんな文化や価値観を思い描くのか?
キャンディスはさらにこう語ります。
「私たちが包括的でオーナーシップを持つ文化では、自らの価値を知り、目的を持ち、自分の力に根ざしています。私たちは、変えることのできない過去からではなく、今を生きています。成長と癒しを生み出せるように取り組みますが、これにはとてつもない勇気と強さが必要です。私たちは、互いの違いを卑下するのではなく、互いの違いを尊重して、むしろ大切にすべきものだと考えています。
個人として、また社会として、私たちは自分たちの身に起きたことに対処し、不平等、人種差別、腐敗、欲求によって互いに犯した過ちを認め、正していきます。マヤ・アンジェロウが言ったように、私たちは一度社会を良く知れば、社会をより良くすることができるのです。」
私たち個人がより心理的安全性を持ち、癒されれば、より大きな善に関心を持つことができるようになるでしょう。
コミュニティは理想的な未来でどんな役割を果たすのか?
コミュニティというものは、理想的な未来を作るための中心的な要素となります。私たち個人が、生きる過程で傷を抱えながらも、より完全で癒しを感じられる存在になれば、より大きな善に関心を持つことができるようになると考えるからです。私たちが互いに関わり合えるには、コミュニティがより中心的で平和な場になることが必要です。そこでは、自分自身のニーズを満たしながら、他者や地球を思いやることで、他者に与えることと自分が受け取ることのバランスをとりながら、セルフケアと奉仕の価値を理解することができるのです。
資本的なインフラの未来はどんなものになるのか?
未来の資本的なインフラは、必要なコストがどんなものでも搾取が少なくなり個人の利益が増えるという特徴を持つでしょう。。希少性や恐怖に基づいた相互排他的な思考は減り、その一方で、共有された豊かさと繁栄をもたらす誠実さ、包括性、持続可能性に基づいた長期的な方法が増えると思います。
理想的な未来でキャンデスが持ちたい役割とは?
私の仕事は、人々が人生の出来事を尊重し、癒し、祝福するのを助けることです。そのために、権力や存在、敬意をもって臨むために、神聖でインスピレーションに満ちた空間を開拓していきたいと思っています。
私たちの多くは、失ったもの、移り変わるもの、達成したものなど、経験したことに意味を持たせるものの、消化する時間は持たずに人生を過ごしています。 Ceremony の創業者として、DIYのセレモニーボックスやセレモニーイベント、リトリートを通して、自分よりも大きなものを明確にする体験を提供することを一番に心がけています。例えば、高次の自己、地球、あるいは多くの名で知られる神 との繋がりといったようなものです。それらと繋がった場所から、私たちは自分の人生や生き方、自身の目的について洞察を深め、より深く、より真実に近く、より周りとフィットした場所から生きることができるようになると信じています。
キャンディスからのサポート
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転機や困難を抱えている場合、自分や誰かにお祝いがしたい場合、もっとセルフケアをしたい場合、 seasonal boxes から ceremony を使ってみてください。
現在販売中の Spring Box は、毎年季節の叡智とパワーを感じられるデビューコレクションの最終ボックスです。ヒーリング・ボックス(パンデミック対策用)とセレブレーション・ボックス(日々の喜び用)は今年の後半に発売予定です。
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キャンディスの選ぶゼブラ的企業
Francene Chadwick and Heba Gibani of Serve
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おわり
ゼブラ企業の経営において経営者個人や組織メンバーが望むインテンションやパーパスがどこに向けられているのか対話が必要だと思います。「失ったもの、移り変わるもの、達成したものなど、経験したことに意味を持たせるものの、消化する時間は持たずに人生を過ごしている」とキャンディスが言っていたように、人生の小さな出来事に対しても洞察を深めていく習慣を確立させて、それに含まれる意図を汲み取ってみたいと改めて思いました。今後もZebras Uniteの発信を日本語でお届けします。お楽しみに。
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