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地域の「資源」と「人材」、二つの循環を作る野心的なゼブラ企業

大量生産・大量消費を続けてきた人間の生産・消費行動への問題意識が強くなり、SDGsなど持続的社会への関心が広がるなか、循環型経済(サーキュラー・エコノミー)という言葉に耳馴染みのある人も多くいるのではないでしょうか?

循環型経済とは、経済活動の中で廃棄が前提とされていた製品や原材料を新たな資源として再活用させる経済の仕組みのことを指します。

今回は、地域に残る資源や廃棄製品として扱われているものを利活用することによって循環型の経済を作り出すだけでなく、より持続可能な地域のために「人」の循環も考え事業を展開する株式会社ローカルフラッグの濱田さん、株式会社陽と人の小林さんの2名にお話を伺いました。

本記事は、お二方の起業家にご登壇いただいた、「ゼブラ企業と地域循環型経済」をテーマにしたイベントでのディスカッションを記事用に再編集したものです。

与謝野町発の「飲めば飲むほど海が綺麗になるビール」

陶山:本日はよろしくお願いします。それではお二方からそれぞれ事業の紹介をいただけますか?

濱田:はじめまして、株式会社ローカルフラッグの濱田です。現在24歳です。日本三景で有名な天橋立が特に有名な地域、京都府与謝野町にて、地域プロデュース事業地域資源を生かしたブランドづくりを通して持続可能な地域社会づくりを目指しています。

陶山:地域プロデュース事業とブランドづくりというのは具体的にはどういったことをしているのでしょうか?

濱田:地域プロデュース事業では、移住定住の取組みを行政とおこなったり、地元の金融機関と連携した、地域企業の後継者向けのビジネススクールの運営、新卒で地域に移住した若者への社員研修の実施など、外から人が地域にはいってきて、そしてその人達や地域の人が活躍して、より新しいものを生み出していけるように支援しています。
ブランドづくりというところでいくと、地域課題解決地域資源の活用の二軸をコンセプトに掲げ、架け橋ブルーイングというブランド名で昨年の10月から発売しています。

陶山:そのコンセプトについて詳しくお聞きしてもいいですか?

濱田:地元産のホップを使って、飲めば飲むほど海が綺麗になるビールを作っています。先ほど話した与謝野町の天橋立は年間数百万人が訪れる観光地なのですが、富栄養化が問題となっています。生活排水などが海に流れ込み、プランクトン増加によってかきの大量繁殖が起きていて、かきが山積みで干上がっているんです。夏場はそれが原因で悪臭が漂っていたりと、観光地の景観を損なう原因になっています。これをなんとかできないかという課題意識が地域課題解決という側面です。

画像引用:https://kakehashi.beer/pages/story

陶山:とても面白いですね。地域資源活用の側面ではどうでしょう?

与謝野町は農業が有名であったものの、農業従事者の90%が米を作っていました。そのため2015年から農作物のポートフォリオ改善のためにホップ栽培が始まったのですが、その地元特産のホップは地域内で産業化ができていない状態でした。この地元産のホップでビールを作り、さらに先ほどお話した地域の環境問題の原因となっている牡蠣の殻をその製品開発に活かすことができないかと考え、構想が始まりました。
実際に大学との共同研究を通じて、ビールの水質調整に牡蠣を使った商品開発を進めていきました。

そして昨年の10月にasobiというクラフトビールを作り、500名以上の人にmakuakeを通じて支援も受け、リリースに至りました。

自身の経験から生まれた女性用オーガニックコスメブランド

陶山:ありがとうございます。小林さんもご紹介お願いしてもいいでしょうか?

小林:小林といいます!もともとは国家公務員をやっていまして、陶山くんと同期で、衆議院で働き、その後異動し、経産省で働いてきました。その後民間の日本総合研究所という会社にうつったのち、2017年に福島県国見町という人口約8000人で、60代の方が若手とされるような地域で株式会社陽と人という会社を立ち上げました。
地域の資源を発掘して磨き、プロダクトやサービスとして展開していくことを事業としています。ローカル経済圏において若い人が働きたいと思える産業を作っていくこと、そしてそれがどうやったら補助金や公金に依存しない形で、持続可能な形で次世代に残していけるかを、自分自身も答えを持っているわけではありませんが、事業を構築する中でトライアンドエラーを重ねている最中です。

実際に何をやっているかでいくと2つですね。

一つは農産物の流通事業です。私は福島が好きなのですが、原発事故の影響が福島の地域の流通構造に与えた影響が今もあります。一回価格が下がった流通構造を変えていくのは非常に大変なのですが、既存の流通構造を回復させていくだけでなく、新しく今の時代にあったものの流れを作っていきたいと思い、始めたのが流通事業です。例えば、地域の桃といったら皆さん大きくて綺麗な美味しそうなものを想像しますよね。ただ実際今みなさんが想像したのはいわゆる正規品であり、見た目がよいものです。
でも産地には年間3000tとれるうちの1-4割を占める規格外品があります。味は変わらず美味しいのに、少し傷ついていたり小さかったり「見た目」の問題で規格外品になってしまいます。それらは0円の価値になってしまったり、頑張っても直売所であったり、ジュースの原材料として格安で売られています。そのように扱われてしまう桃を契約農家から全部買取し、その日中に流通させることができるような物流の仕組みを構築しています。

そしてもう一つは『明日 わたしは柿の木にのぼる』という地域資源を生かした植物由来のデリケートゾーンケアブランドの展開です。

あんぽ柿という柿が福島の特産品なのですが、作るのがすごく大変なんです!一個一個育てて手作業で一つずつピーラーで剥いて、干して一ヶ月かけてできあがるといったものです。しかしいろんな問題があって、作ってくださる方の所得が上がらないんですね。桃なら規格外品として適正価格で流通させることができますが、あんぽ柿は食品の加工物なので規格外品がほぼ出ないです。

そこで農家の所得を上げるには、未利用資源を活かしていくことが必要だと考え、あんぽ柿を作る過程で廃棄されていた柿の皮を分析し始めたところ、様々な効能で知られるカキタンニンが豊富に取れる抽出方法がわかったのです。そこで、それを活用した『明⽇ わたしは柿の⽊にのぼる』という女性のデリケートゾーンケアブランドを立ち上げました。

画像引用:https://ashita-kaki.com/about/story/

陶山:どうして女性向けのオーガニックコスメを作りはじめたのでしょうか?

小林:陶山くんは私が鉄の女のように働いていたときたからの友達なので(笑)信じられないかもだが、サラリーマンとしての約10年間本当に辛かったんですよね。総合職で入り、どうしても男性が多い職場の評価制度や働き方に合わせなくてはと、悩みながらはたらいていて、10円はげができたこともありました。日本総研の時代は一番辛くて10円はげが年中2か所にできていた。

精神的にも肉体的にも女性がしんどい環境は、どこの会社でも同じだなと思い、社会で女性活躍推進と謳われる中、これが本当に女性が活躍している社会と言えるのかという違和感を抱えて生きてきました。それは東京の大企業でも地域の企業でも変わらないと思っているんですよね。地方でよく感じるのは、悪気はないんだけれど、女性がお茶を出す、決まった制服を着るといった性別による役割分担のような風習が今も当たり前のように残っていることです。そのような状況で女性も含めて若者が本当に働きたいと思える地域を作れるのかなと疑問に思ってきました。

今までの地方創生等の取り組みって、いかに地域を活性化させられるか、つまりは産業として成り立たせるための取り組みや、コミュニティ形成に注力してきたと思っているんです。しかし、やはり日本全体の年功序列や女性活躍という分野に、構造的課題があると思いました。だからこそ、地域×女性活躍という掛け合わせでサービスを提供していきたいという思いがあるんです。

陶山:そこで地域の資源を利用した女性向けオーガニックコスメを作ろうとしたのですね。

小林:はい、特にデリケートゾーンは、女性が「⾃分の⼼と⾝体を知るバロメーター」になります。だからこそ、自分と同じ境遇で無理をしながら働いている女性だったり、ストレスを感じながらも頑張っている人が、自分が倒れる前に気づいて、1日10秒でもケアをして自分の心と身体を大切にしてほしいという思いから作っています。

雇用を生み出すために、あえて地域で0からプロダクトを作る

陶山:ふたりとも素晴らしいですね。濱田さんはどのような経緯があってそもそも事業を作っていこうということになったんでしょうか?

濱田:高校生のときに地元のイベントをボランティアで手伝うとかをしてたんです。そこで話す地域のおじさん達が、

「この街はもうどうせされていくからアカンぞ。」
「行政が頑張らんからこんなふうになってるんだ」
「これからの若い奴にかかってるぞ。」
「こんな街よりも、都会で働いた方がいいぞ。」

などいろいろと言われ、諦めの雰囲気や、自分事じゃない印象を受けました。また当時増田レポートが出て、人口減少によって消滅する地域があるという考えが話題に登る事が多かった時期でもありました。「自分たちの街は自分たちでなんとかしていく」という精神がないと本当に廃れていく町が出てくるんだろうなと思い、同時に自分の地元がなくなるのが本当に嫌だったんです。

陶山:それで在学中に起業しようと思っていたんですか?

濱田:いえ、3年ぐらいどこかで働いてから地元に帰ろうかと思っていたこともありましたし、最初は起業ではなく、政治家になろうと思っていたんです。でも議員のインターンとして働いたり色々と活動してみた結果、議員になっても多分変えられないなと感じたんです。やはりビジネスを通じて、「こういったことが地域で増えていくといいよね」という事例を自分たちで作っていく必要があると思ったんです。

陶山:ありがとうございます。地域の人や機関を支援することのほうが一見直接的に見えますが、クラフトビールの事業を作り始めたのはどうしてでしょうか?

濱田:最初は地域コーディネーター事業から始めました。確かに地域に足りていなくて、必要な役割ではあったんですけど、そういった取り組みとか活動は全国各地見渡しても、やっぱり行政の財源だったりとか、既存事業ありきなんですよね。なので予算がなくなったらどうしようもなかったり、それに行政の予算に基づいて行うと、できること、できないことがあります。本当は自分たちの作りたい町を作るためにやりはじめたことが、いつの間にか行政の作りたいまちづくりに賛同する会社になってしまうみたいなこともあると思うんです。

そう考えた結果、自分たちが特定の事業やプロダクトを作って、自分たちの作りたい街を作ることにコミットしていけるというのは大事だろうと考えたんです。それが一つの理由ですね。

画像引用:https://kakehashi.beer/

陶山:小林さんは今の話についてどう思いますか?特に小林さんはもともと同じ経産省にいたときの仲間ですが。

小林:私も同じ感覚を持っています。私たち(小林、陶山)が社会人一年目のときに東日本大震災がおきたんだよね。私は衆議院の議員会館の地下2階にいました。衆議院にはテレビたくさんあって全部の局が流れているんですが、そこで映し出されている津波や原発事故の映像を見て、永田町・霞が関という身近なところでいろいろなことが必要とされて物事が動いているのに、なんて自分は無力なんだろうって思いました。

私は福島が大好きなので、もっと現場で福島に関われる仕事を考えたときに、自分が何できるかわからなかったので、一旦日本総合研究所というコンサルに、全国で地域活性化とかの仕事ができるということで転職したんです。そして復興関係の仕事を多く担当することができたんですが、やっぱり国のお金で動いているんだなとより感じました。自分は国家公務員として働いていたときは原資が税金である委託事業を自分から取る感覚というのがわからなかったんです。

だから、大きな会社が「福島はお金ががつくから」という理由でどんどん必要性を主張して事業規模を大きくしようとするんですが、その中には、「そこまで必要じゃないでしょ」って思うことまで多くあるんです。なんだかそこに加担してしまっている感じがいやで、思い悩み始めたことをきっかけに、自分に嘘をつかないで、地域のプレイヤーとして自分が事業を新しく立ち上げていこうと思うようになりました。

まず何より、所得の問題を解決する

濱田:事業を作りはじめたのはもう一つ理由があって、やっぱり自分たちで雇用を生み出していくことが第一だなと思ったんです。僕自身もこの会社を立ち上げる前に就職活動を地元でしようとしていたのですが、働きたい会社があまりないのが現実でした。田舎のハローワークで紹介されるのは、給料17万円前後で楽しくなさそうな仕事ばかりで、これだと若者は帰ってこないだろうというのが正直な気持ちでした。だからこそ、若い会社で、クリエイティブでそこそこ給料も払えるといった、雇用を自分たちが生み出せるように、事業を通して地域の課題解決にチャレンジしていきたいという思いがあります。

陶山:ありがとうございます。お二方が地域でプレイヤーとして活動する中で地域の本質的な課題だと感じたものはありますか?

小林:本質的な課題というよりは、短期的に解決する必要がある課題を真っ先に解決するために会社を作ったんです。やっぱり信頼してもらうためにまず今ある目前の課題を解決しないといけない。福島の場合は、原発事故以降に風評被害という名の下の流通構造の問題によって生じた価格の固定化ですね。まずそこを解決してお金という形でちゃんと稼げることを示していくことが大事だなと思っているので、私達は今、一人あたり100万円の所得が上がるということを目指して会社をやっています。

濱田:やっぱり地域としていかに所得をあげていくかが大事ですね。所得があがれば働きたい人が増えていて、それで新しいサービスが充実しますし、地域経済が発展していくというサイクルが生まれます。だからこそ、そこに真正面からチャレンジしないとだめだなと。

陶山:所得をあげていくことはあくまで手段ではあるんですか?

小林:はい、もちろん手段です。でも今それをやらないと翌年以降からもうやめていく人ばかりなんです。若手が60代がボリュームゾーン、ベテランは80歳といった世界なので、あと約10年のうちに目の前の課題を解決していく必要があると思っています。

陶山:ありがとうございます。今まさに1人当たりの所得を上げていくためにどういう事が必要だと思いますか?

小林:所得を上げるためには、今までお金になっていなかったものをお金にするっていうことが必要だと思っています。一回遊びに来てほしいんですが、もうびっくりするぐらい、これがお金にできてないのってなるものが歩けば見つかるんです! 

でも規格外品のものとかもそうだけど、ただお金になってなかったものを買い取ってくれるから良いじゃんって話ではなくて、農家さんにとっては箱詰めのコスト人件費もそうだし、そもそも体がそんな動かないとか、面倒くさいことをしたくないとか、色々やりたくない理由はあるんですよね。そういった、「やらなきゃいけないコスト」をいかに減らしていけるかを一生懸命考えて構築していったかな。 

画像引用:https://ashita-kaki.com/webmagazine/971/

地域で起業するにあたっての悩み

陶山:濱田さんが感じる地域ならではの課題はありますか?

濱田:自身が感じることでいうと、相談できる人が本当に少ないということです。高い志をもって事業をしようと思ったときに都市部に比べて厳しい環境ではないみたいな。 
地域ならではのお店だったり、飲食店さんとかって事業計画を作りこんだりしないそうなんです。なので、そういったビジネスに対してのフィードバックはおろか、事業計画書を書くことすらも全員がやっているわけではないのです。
なので事業計画を作って、事業をやっているだけでも「若いのにすごいね」などと多くの方は言ってくれます。もちろんありがたい言葉ですが、さらに事業を伸ばしていくとか、会社を成長させていくということになったときにもっと厳しいフィードバックをもらえたりだとか、経営に関する支援を頂ける人とのつながりのようなものが、地域に長くいればいるほど薄くなってしまうところがあるんですよね。

ある種コロナによってオンラインで色んな人と繋がれるようになっているんですが、逆に同じ地域にいることによって関わる人が固定化してしまっている側面はあるかもしれないです。

小林:わかります!!!やっぱり経営支援みたいなところは皆無なんですよね。私は自分の性格上環境に左右される人間だとわかっていたので、東京に家がありながら会社が福島にある形にして、社員たちが福島にいて、私自身が行ったり来たりするという生活を選びました。

田淵:なるほど、やはり自分から地域と外の関係を作っていかなければならないとうことですね。今はテクノロジーが発展して外とのつながりを持ちやすくなったりして入ると思うのですけど、ローカルと外のバランスをどうやってとっていけばいいんでしょうね。

小林:私は地域の大きな企業だったり、自治体とかが中間管理職の出向制度を作っていったほうが良いのかなと思っています。やはり大きな企業や自治体だけで働いていて、かつ中間管理職となると、やっぱり内部調整で疲弊してしまって、いつのまにか具体的な現場に落ちるサービスや事業をしっかり考えた意思決定ができていないことってあるのかなと思うんです。さらには外の組織を知らないと、どうしても視野が狭くなったり新しい選択肢とかを受け入れづらいような文化が定着してしまう。だからこそ中間管理職の方だったり、若手も含めて人材の交流だったり外のつながりを持って、新しい文化の中で仕事をしてみるという環境を強制的に作ることは必要なのかなと思います。

田淵:濱田さんはどうですか?

濱田:僕は地域に根ざすと地域といえど、他の地域にどんどん足を踏み入れていって良いのかなと思っています。ホームタウンという自分たちが軸足を置く地元だけをきめておけばいいと思っていて、自分の地域発祥のサービスを他の地域にどんどん展開していくなどしていっていいと思います。地域のサッカーチームだったり、野球チームのように、地元の人が一番応援してくれているけど全国や世界にも進出していると行った会社になれば、もっと地元にも活力が生まれるのではないかなと思っています。

田淵:たしかに僕が昔バルセロナに住んでいたときのFCバルセロナもそんな感じですね。
めちゃくちゃ地元で愛されていてみんな誇りと思っているし、世界でビジネスとして展開されている側面もあるので、そういった会社が増えていくと良いのかもしれないと思っています。

ゼブラと地域循環型企業

陶山:今後お二方が描いているやっていきたいことなどありますか?

小林:自分たちが事業をしていくことによって、「何か新しい動きがある!」「あの地域稼げる!」と多くの人に認知されるようになるといいですね。そうなれば、おそらく地域の人のマインドの変化がおきて、若い人も入ってくると思っています。
同時並行でデジタル化などを通じてさらに地域の取り組みを加速していきたいですね!
本日はありがとうございました!

濱田:ビール事業を中心に伸ばしつつ、さらなる地域資源を生かしたブランドを立ち上げていきたいと思っています。ソーシャルビジネスとしてだけでなく、雇用を生み出すことも通じて地域課題を解決していく、そんな地域の旗振り役として成長していきたいです。
また、最近はゼブラ企業という文脈ですと、京都と滋賀から、ソーシャル企業認証制度というのが始まって、地元の金融機関が社会的に良いことをしていたり、地元にも良いことをしている企業を認定する仕組みを作っています。

私達も地元の丹後地域で第一号としてソーシャル企業認証を受けました。地域の中でも、経済性と社会性を両立してしっかり地域を良くしていこうという会社が注目されています。だからこそこういったコミュニティを大切にしながらインパクトと収益性をを両立できるようなゼブラ企業という概念がもっと地域に浸透していけるようにしていきたいと思います。

陶山:ありがとうございます!素晴らしいお話でした。私は、ベンチャーキャピタルの対象にはならないけど、社会的にもものすごく意義があって、経済的にも成長を目指していて、優秀な企業がいると思って4,5年ほどやってきたんですが、今回お話していてやはり自分たちがやる意義があるなと思いました。
また、今回の話でもあったとおり、若者にとって魅力的なまちづくりというところはとても重要だと思っているので、そういったことを行政絡めて一緒にどう作っていくのかなどをさらにディスカッションできればと思います。

本日はありがとうございました!

<編集後記>

今回は循環型ビジネスを営むお二人にお話を伺いました。

「地域を良くする」ということをテーマにすると地域中心で考えてしまいがちですが、お二人は自分自身の体験やワクワクをベースに価値のある商品を作り、それが売れると自然と課題も解決される綺麗な循環を作っていると思いました。
「社会的な課題」の解決にのめり込むと意外と「(会社の仲間も含む)自分」を置いてきぼりにしがちであるという落とし穴がありますが、そうではなく「自分」起点で地域や社会を巻き込んでいくことは、実は長期的に事業を続けるには大事なポイントだと思います。

それを自然体でできているお二人がさらに活躍していかれることはもとより、多くの人にインスピレーションを与えていってほしいと思いました。これからもお二人の活動を応援したいと思っています。(阿座上)

今後もTokyo Zebras Uniteは本noteやイベントを定期的に開催して様々な角度からゼブラ企業に関する情報を発信していきます。
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