記事一覧
夢日記「竜石猫」2021/12/27
幼馴染の竜石は僕らの目にだけ見える存在だ。ゆるい坂道を歩いていたら、竜石が洋服屋の中で座っていた。灰皿位の大きさのUFOが店内の空間からいきなり飛び出してくる。
猫になった竜石は蚤を多く持っていたから、土色をした陶器のようなノミ取り用の皿をあげようかと言うと「俺はしばらく蚤とうまく共存していこうと思っている」と猫は言った。
夢日記「サカタ君」2022/08/19
その日、僕のバンドはライブハウスでの出演を控えていて、それまで坂田君の家にお邪魔することになった。ムサビ出身の人達などもそこにいる。「坂田君の専攻は何科だったの?」と聞くと彼は「視覚●●科」と答えた。
「その科はどんなところかと一言で言えば」
「同級生の女の子が賞を取ったら、巨大なホテイアオイのような水草をみんなからプレゼントされた」
そんな内容が僕の頭の中に映像で浮かんで、ちょっと羨ましかった。
夢日記「モチモチの髪」20231107
肩にはかからないくらいの長さにカットしたばかりと思われる女性。毛先が見事に丸くカーブを描いた形は一見普通に見えるが、意外と目にしないものだ。
女性は鎖骨の後ろにある凹みを指差し「毛先がここに当たるとモチモチっとするの」と話す。
僕は髪の毛でモチモチする感覚というものを頭の中で確かめようとしている。
夢日記「相談」2020/03/11
駅のホームで女性と待ち合わせて話を聞いている。このところ全く音沙汰がなかったので、どうしているのか少し心配していたのだった。「前に相談した個展のことなんですけど」と彼女が言った。ほとんど忘れかけていたけど、たしかにそういう相談をされたような気がした。うろおぼえながらその相談の続きとして話を聞く。まだ画廊が決まらない(決められない)と彼女。僕なりにアドバイスをしたものの、歯切れの悪い言葉しか出てこ
もっとみる夢日記「TVスタジオ」20230103
僕は少し離れたところからテレビのスタジオの様子を見ている。番組の収録中で、中はなにやら盛り上がっているのだけど、スタジオを管理している側は使用を早く終わらせたいのだろうか、照明を点滅させて早く帰れと急かしている。スタジオ内の人々はあまり気持ちいいとはいえないその点滅攻撃に全く動じてなかった。
夢日記「女医さん」2021/10/24
女医さんは上半身裸で机の向こうに座ってる。僕は次の診察で××ワクチンを打つかどうか答えなければならない。
自分の心を捻じ曲げて胸を見ないよう努力する。視線は彼女の顔だけに集中だ。「次には反ワクチンを、あれ?、なんだっけ、、」ワクチンの名前が言えない。
夢日記「インスタレーション」199×/05/24
友人の個展を観に行く。
画廊に入ると友人は人工の雪が降りしきる中、赤い床に倒れている。雪は綿のような素材で、倒れている彼も含め作品だということらしい。画廊を出て振り返って見ると、透明なガラスの向こう側で友人が起き上がってお茶を飲んでいるのが見えた。
僕は引き返してもう一度画廊に入ると、彼はまた倒れて死んだふりをしていた。
夢日記「緊張の交差点」2020/02/04
渋谷のハチ公前スクランブル交差点のような広い交差点の四ヶ所で、大勢の人たちが信号待ちをしている。皆、渡るタイミングを計ってゆらゆらと動いている。全員が青信号で渡るタイミングを失い、信号は赤になってしまったが、車も渡ろうと構えている歩行者の気配を察知しているのか、発車するのをためらっている。緊張がピークに達した。
(もうここで渡るしかない)
僕は思い切って先頭を切り交差点を渡った。
その瞬間
夢日記「鳥 」2019/07/10
山あいにある小さな農村。周りは畑ばかりなのに、歩いていてもそこに住んでいる人をあまり見かけない。そのうち、村人はひっそりと隠れるようにして住んでいるのだと僕は気づいた。
みすぼらしい身なりの一家。母親や小さな子供達は髪の毛はボサボサ、汚れた体や衣服のままだ。父親は見当たらない。陽の光があまり入らないこの家の小さな窓から差し込む光。木でできた何か大きめの道具をうつ伏せで抱き込むような姿で父親は居