ビールを美味しく飲むために。
おうちごはんでいつも楽しみにしているもののひとつ。それがよく冷えたビール。
🍺ビールのしゅわ好き
あくまでごはんが主役で、それをおいしく食べるために一緒に飲むのがビール…のはずですが、ふと気が付くと、ビールがおいしく飲みたいから、今夜のおつまみはあれにしよう。そんなことを思いつつ、メニューを決めたりすることも少なくありません。
お酒はわりと飲めるほうで、ワインや日本酒も好きですが、ふだんの夕飯のときに飲むのはもっぱらビール。子どもの頃から炭酸飲料が好きだったこともあり、おとなになってもあのビールのしゅわしゅわに魅了されているんじゃないかなと思います。
🍺こだわるポイントは
そんなわけで、休肝日以外は夕食のお供に缶ビールを1本あけるのがいつものこと。そしていつものことだからこそ、おいしく飲むためのこだわりが生まれたりもします。
🍺グラスは冷やして
まず、なんといってもこれ。
グラスはしっかりと冷やしてます。我が家の冷凍庫には、そのために確保されたスペースがあって、いつもそこにグラスが2つ陣取ってます。
せっかく冷え冷えのビールを飲むんだから、すこしでもその温度は上げたくないですよね。特にまず最初のひと口は、できるだけ冷たくあってほしいなと思います。
🍺普段飲みはいつもの味
クラフトビールが浸透して、ビールも種類が増えました。軽やかな小麦ビールに、苦みと柑橘類のような香りが華やかなIPA、香ばしい黒ビールのスタウトあたりは、コンビニやスーパーでも出会うことができます。
色も香りも味わいも、それぞれのスタイルごとに個性があって、さらにそこにブルワリーの特徴が加われば、もはやビールの味は無限です。
でも、そういう特別な味のビールは、食事に出かけたときや、友人とおうちで集まったとき、そんなときにこそ楽しみたい気がします。新しい味や香りに触れ、その感想をいいあいながら飲むのがいいかなと。
逆にふだんのおうちごはんのときは、いつものビールの満足度に勝るものはありません。たとえば、料理にもそのおうちの味というのがあるように、ビールも慣れ親しんだものが、我が家のホームビアになるんだと思います。
🍺駆けめぐるおつまみ
そして、ビールといえば、なんといってもそれに合わせるおつまみが楽しみ。おごちごはんのメニューは、ビールとの相性を考えながらつくることもしばしばです。
たとえば、メンチカツにビール。これは我が家の黄金コンビ。そもそも、フライものは冷たく冷えて、喉越しのいいしゅわしゅわビールには絶対の定番。ハンバーグでもビールは開けますが、やっぱりメンチのほうが、ビールを飲みたいぞというわくわくが高まります。
ビールに合うおつまみを考えはじめると、それは無限の世界。焼肉、焼鳥、餃子に焼売。焼きそば、唐揚げ、お刺身にアジフライ、ポテトフライ。次々浮かぶメニューが頭の中を駆けめぐります。
🍺ある日のおうちおつまみ
さて、そんなある日のおうちごはん。今夜はなにをビールのお供にしようかな、と考えていてふとひらめいたのがこれ。
春巻。英語でいえばSpringRoll。ここであえて英語にする必要はまったくないんですけど、春巻きの英名がそのまんまだと知ったとき、びっくりしたあの思いがよみがえってきたので、共有です。
🌀春巻の材料
・春巻の皮
・チャーシュー
・玉ねぎ
・にんじん
・しめじ
・筍の水煮
・春雨
・水溶き天ぷら粉
🔪まずは餡づくり
春雨はお湯で戻して、しっかり水気を切っておきます。お肉はひき肉でももちろんOK。今回は、作り置きのチャーシューをリメイクすることにしました。
まずは玉ねぎとにんじんを炒めます。
玉ねぎが透き通ってきたら、刻んだチャーシュー、しめじ、たけのこをいれて全体をなじませるように炒めます。
ここで春雨投入。
💧味付けの材料
・万能だれ
・甜麺醤
・中華だしの素
・酒
味付けはこんな感じで。
自家製の万能だれのレシピはこちらで紹介しています。作り置きしておくと便利なので、よかったらお試しください。
なければ、万能だれの材料になる醤油、砂糖、みりんとおろしにんにく、おろししょうがを合わせておけばOKです。
合わせた調味料を入れます。
からめながら炒めて、汁気がなくなったらたら餡は完成。春雨がしっかりと味を吸って、このまま熱々を食べてもおいしいおかずになります。
でも今回はあくまでゴールは春巻。なのでいったん冷ましておきます。
🔪さあ、包むとき
さあ、ここからは包む作業。
春巻の皮を広げて、水で溶いた天ぷら粉を用意します。これが揚げているときに、皮が開かないようにする糊の役割になります。我が家は粉といえば天ぷら粉なので、ここでもそれを使いますが、小麦粉でもOKです。
冷ました具を皮の真ん中より少し下に載せます。
手前を折り返してから、両端をたたみます。
ころんと転がして具をしっかり包んだら、巻き終わりになる部分に、天ぷら粉の糊を塗ります。
しっかり巻いて、糊で巻き終わりを封します。
うん、いい感じ。頭の中では、揚げたてをビールと一緒に食べる瞬間の予想図が描かれてます。
🔥揚げればやってくる
さあ、近付く春巻&ビールタイム。
中の具には火が通してあるので、皮をパリッと揚げればそのときがやってきます。
色づいたら返します。きつね色の皮からは、パリッという音が聞こえてきそう。
全体がいい色になったら、油をよく切ります。
さくっ。切り分けるときの音がたまりません。
🍺春巻完成さあ、飲もう
春巻といえばからし醤油。香ばしい皮の香りが立ちのぼってきます。うん、おいしそう。
ビールさん、ビールさん、出番ですよ。
純白の泡がこんもり盛り上がった、黄金色。早く飲みたい、早く食べたい。
かりっと揚がった春巻をひと口かじり、ビールをぐいっ。ぷはぁというこの瞬間の幸福。
🍺今夜もすてきな1杯を
ビールを楽しむために、相性を考えて用意する料理。メニューを考えて用意する段階から、ゴールがちらついて、わくわくが止まりません。料理してる時間も、すでに幸せな時間です。
お酒を美味しく飲むためにつくる料理。料理を美味しく楽しむために飲むビール。どちらかが主役ではなく、どちらもが主役。
お互いを引き立て合う組み合わせ。お酒と料理の一番すてきな関係だという気がします。そしてそれを楽しめる瞬間と自分。自分で考えた、ビールに合うメニューだから相性ばっちり、至福の晩酌です。
春巻は多めにつくっても、冷凍できるので無駄なし、むしろ次回の手間なし。揚げるだけでいつでもビールのお供に登場できる、我が家の作り置きおつまみに仲間入りです。
夜が待ち遠しくなってきました。
今夜も美味しい1杯を。
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