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焼魚は手間じゃない。

焼き魚ってこのうえなくシンプルな調理法で、だからこそ魚そのものを美味しく食べられる料理です。それなのに「お魚を焼くのってめんどうで…」みたいな声をよく聞く気がします。

塩をふって焼くだけ。だとしたら、なぜめんどうなのか。

この場合、焼くことそのものがめんどうなのではないというのが、そのポイントです。

🐟“魚を焼く”を考える

魚を焼く。そのときの調理方法、調理器具を考えてみます。たとえば洋食のムニエルなんかは小麦粉をはたいて、たっぷりのバターでフライパンを使って焼き上げます。フランス料理でいうポワレという調理法は、このフライパン焼きです。

それに対してグリルという調理法があります。いわゆる網焼き。和食の焼き魚というとこちらですね。焼き鮭、鯖の塩焼き、鮎の塩焼き、塩をして皮をパリッと焼き上げることで、ほくほくになった身の中に旨味が閉じ込められて美味しいですよね。

このグリルという調理をするとき。ひと昔前なら焼き網を使っていたところですが、現在の家庭では、コンロに組み込まれた魚焼きグリルで焼くと思うんです。熱したら扉を閉めて密室にできるグリルの中で、遠火で加熱することで魚が美味しく焼き上がります。

🔥焼くことではなくめんどうなのは

ところがこれ。このグリルがめんどうの理由なのではないかと思います。そう、片づけるときなんですよね。フライパンはささっと洗えば片付きますが、魚焼きグリルは魚を載せた網、その下の受け皿を洗わなくてはならないうえに、扉も掃除が必要。要はこのあと片付けを手間に感じてしまうのではないでしょうか。

今回はそんな焼き魚を手間に感じない、トケイヤkitchen流の焼きかたで焼いてみます。選んだお魚はさばの切り身。和食の定番です。

🌿焼き魚といえば大根おろし

その前に付け合わせ作り。

🌿材料
・菜の花
・新玉ねぎ
・めんつゆ
・ごま

さっと茹でて絞った菜の花と、スライスした新玉ねぎをあわせます。

ゆんつゆとごまで和えて、簡単おひたしの完成。焼き魚にはやっぱりこんな和の小鉢的な箸休めがいいですね。もちろん小松菜やほうれん草でもOK。新玉ねぎではなく普通の玉ねぎを使う場合は、水にさらして辛みを抜くのがおすすめです。

そして欠かせないのが大根おろし。

皮を向いた大根を握りやすいサイズに切り分けます。

丸のままの大根だと、握力がないとしっかり持つのが大変で、おろしにくかったりしませんか。それを解消するのが持ちやすい大きさに切ってからおろすというスタイルです。

手のひらが疲れたりすることもないので、この方法、ちょっとした工夫ですが、おすすめです。

🐟手間なく焼こう焼き魚

さあ、付け合わせが揃ったらいよいよ魚焼きの工程です。

魚焼きの手間を解決するのはふたつ。

  • オーブントースター

  • アルミホイル

これです。

アルミホイルに皮を上にして、魚の切り身を置きます。

あとはホイルごと、余熱したオーブントースターにイン。

皮がパリッとなるまで焼きます。

火通りは竹串を刺してみて、中まで熱くなっていたらOK。もし皮が焼けても火が通っていないようであれば、アルミホイルで包んでもう少し加熱します。包んでしまえば焦げるのを防ぐことができます。

付け合わせと一緒に盛り付けたら、大根おろしに醤油をたらしてできあがりです。

🔥簡単焼き魚のすすめ

オーブントースターに入るサイズには限界があるので、今回のサバやブリなどの切り身がいい感じです。

この方法はお弁当用の焼き魚を焼きたい場合にも便利。あらかじめ切り身をお好みの小ぶりに削ぎ切りして焼けば、お弁当箱にぴったりのサイズに焼き上がります。

便利で手軽なオーブントースター焼き魚ですが、ひとつ注意するポイントがあって、蓋をして焼くので魚のにおいがこもってしもいます。なので焼いたあとはすぐに蓋を閉めず、しばらく開けたままにしてにおいを逃がすのがおすすめです。

オーブントースター利点として、手軽に使えるだけでなく、コンロを使わずに加熱できるところもあります。お鍋やフライパンを使う調理でコンロがふさがっていても同時に魚が焼けると、食卓の準備も手早く進みますよね。

めんどうだから焼き魚をあきらめている…もしそうなら、こんな焼きかた、一度試してみてください。

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