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懐かしの京都町中華からしそば
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この間テレビを見ていたら、懐かしいひと皿が目に飛び込んできました。
からしそばという名で知られるこのメニュー。
京都の街中華では定番人気のひと品です。
こちらの記事にあるとおり、からし風味のタレをからめた麺に、野菜たっぷりのあんをかけた料理なのですが、このからしが特徴的。
ちょっと添えたからしをつけながら食べるのと違い、がっつり麺にからんだからしは、なかなかパンチのある風味。
そこにあんかけをからめるとまろやかな第二の表情が現れて、味変しつつ食べるような楽しみがあります。
🍜今回はからしそば
故郷を離れてから、食べる機会がないままになっていた、そんな懐かしいメニューが取り上げられていたのを見ると、もうたまりません。
今回のご当地グルメ再現アレンジはからしそばにしました。
🍜まずは味の決め手のタレ
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🥄材料
・からし…大さじ1
・醤油…小さじ1
・酢…小さじ1
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材料をボウルに合わせてよく混ぜておきます。
お店では粉がらしを溶いて使うようですが、自宅で粉がらしってなかなか使う機会がないので、チューブの練りがらしで作ってみました。
🍜あんかけは野菜たっぷり
続いて麺の上からたっぷりかけるあん作りです。
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しようがはみじん切りにして、それ以外の具材は麺にからめつつ食べたいので、全体に揃うサイズに切っておきます。
🍜材料(1皿分)
・鶏胸肉…1/5枚くらい
・しょうが…1片
・キャベツ…1枚
・万能ねぎ…2本
・干し椎茸…1枚(水で戻します。戻し汁も捨てずに)
・にんじん…1/4本
・青梗菜…2枚
・醤油…大さじ1
・みりん…大さじ1
・干し椎茸の戻し汁…1カップくらい
・中華スープのもと…小さじ1
・片栗粉…小さじ1
ほんとは白菜を使うのがお店のスタイルだと思いますが、春から秋にかけて我が家の冷蔵庫に常備されているのはキャベツなのでキャベツでいきます。
白菜とキャベツの互換性については、天理ラーメンの再現をしたときにちょっと考えてみたこともありました。
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しょうがを炒めます。
ごま油を使うとより中華っぽくなります。
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まずは火の通りにくい人参と鶏肉から。
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その他の野菜を入れて炒め、なじんできたら醤油とみりんをからめます。
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干し椎茸の戻し汁に中華スープの素と片栗粉を溶いたものを入れて、とろみがつくまで煮込みます。
🍜麺にひと工夫をします
続いて中華麺を茹でていきます。
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京都のお店では縮れ麺のほうが多いと思いますが、我が家のストックがストレートの乾麺なのでそこは気にせずストレート勝負です。
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そこにもやしをプラス。かさましと食感、さらに糖質制限の効果もあるので、麺類のときのお気に入りのひと工夫です。
🍜ツンとくるぞーっ
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ボウルのからしダレに、しっかり水気を切った麺ともやしを投入。
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和えます。
このときけっこうツーンとくるからしの香りが立ち上ってくるので、ボウルを真上から覗きこまないよう注意してください。ほんと、油断してると涙がにじんでくるくらいです。実体験なので間違いないです。
🍜できた、できたよ
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お皿に麺を丸い小山をイメージして盛り付けます。
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あとはあんをたっぷりと。
できました、からしそば。
🍜これだ、これが…
いただくときは、まず麺だけを食べてみてください。
おお、これだ。これがからしそばだ。
思わずそんな声が出そうになるくらい、しっかりとしたからしの香りがくせになります。
それからあんをからめると、まろやかな野菜たっぷりあんの間からちらっとからしの香りが顔を覗かせてくる。これがまた個性的で美味しいんです。
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🍜これが京都の町中華
今回材料を用意していてふと考えたことがありました。
それは、にんにくを入れるのかどうか。
というのも、京都、特に祇園から先斗町のあたりの料理にはちょっと特徴があって、たとえば餃子や洋食屋さんのコロッケ。
お店によっては、ひと口サイズがデフォルトです。
というのも、祇園の舞妓さんが旦那衆に連れられてきたとき、お化粧したおちょぼ口でも食べられるように、というのが発祥とのことなんですよね。
そして、接客業の舞妓さんたちが食べる料理だから、においの強いにんにくをあえて入れないというスタイルも多いようです。
そういわれると、京都の町中華ってにんにくがそもそも入ってない以外に、にんにくのありなしが選べるメニューも多かったような気がします。
こんなところも、その街で暮らすお客さんに合わせて育つ町中華ならではですね。
ただ、その味付けは、京都=薄味みたいな世間一般の印象とは違って、今回のからしそばみたいにけっこうパンチがある気がします。だからにんにくなしでも物足りなくないんです。
ラーメンも、人気のこってりラーメンなんて、京料理のイメージとはほど遠い濃厚さですしね。
懐かしい味を再現して、ちょっとほっこりした一日でした。
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