野生のしょうが焼き
この冬は毎年の楽しみ、親戚が送ってくれるいのししのお肉を堪能したシーズンでした。
🐗ことしもいのしし堪能
洋風にカツにしてみたり、安定の味、定番のぼたん鍋にしてみたり。
さらには人気のカレーをアレンジ再現するときに、トッピングにしてみたりと、この冬の我が家の食卓はいのしし盛り。
というのも、例年なら1シーズンに一度、多くても2度くらいのおすそ分けがことしは、3回も届いたんです。大切な命、山の恵みに感謝しつつ、たくさん届いたので、定番のぼたん鍋以外にもいろいろなメニューにしてみることができました。
🐗ジビエは流行ではなく
ところで野生のお肉を意味する、ジビエという単語。すっかり一般的にも定着した感じがありますね。
最初はフランス料理店の冬の季節のごちそうとして、そんなジャンルがあるんだなと知りました。それがいつの間にか、じわじわと広まっていった気がします。
でもジビエという単語は知らなくとも、使わなくとも、山に近い地域では、いのししだって鹿だって昔から食べていたものでしょう。けっして現代の流行ではなく、むしろ伝統の食文化なのだと思います。
🐗いのししを焼いてみよう
野生動物というと、お肉の臭みが気になるんじゃないかという理由で、警戒するむきもなきにしもあらずですが、我が家に届くいのししはそんな心配が必要になったことは一度もありません。
なので、においを和らげるためには、濃厚な味噌味じゃなきゃね、ということもそれほど気にする必要はない感じなのです。
というわけで、今回はいのししのお肉を焼いてみたときのお話。それも豚肉料理の超定番かつ無敵の人気メニュー、しょうが焼きをいのししでつくって、いただいた想い出です。
そもそも今年3回目のお肉は、赤みの〆る割合が大きかったんです。
脂身が主体みたいなときもあるのですが、その場合は焼くとちょっと脂が強すぎるかなと思ってます。煮る系、すなわちお鍋が一番だなとなるのですが、これだけしっかり赤身があると、焼いてみたい欲が湧いてきませんか。特になにもいわれなければ、まさに豚ロースにしか見えないですよね。
🍳スキレットでいきます
まずはスキレットに付け合わせになる、野菜をたっぷり。
今回はもやし、にら、そして一番上はカレー粉とケチャップで炒めておいたキャベツです。
このキャベツ部分ですね。
これをスキレットごと火にかけます。
野菜を加熱している間に、いのしし準備。
ほら、きれいでしょ。脂身もけっこうしっかりですが、赤身の面積も立派。
両面しっかりと焼き色を付けます。
ここで自家製万能だれ登場。
追いおろししょうがとたれをからめて、じゅわーっ。
もともとしょうがもはいってる醤油ベースのたれですが、しょうが焼きのときはさらにしょうがを足すのが好みです。だってしょうがない。しょうが焼きなんだから。
お肉にいい感じでたれがからんだら、野菜の上にどっさどさ。
黒こしょうをしっかり振りました。
🐗これが野生のしょうが焼き
お肉の下には、スキレットの余熱と蓋代わりのいのししの間で蒸し焼きになった野菜がたっぷり。
食べるときは、まずお肉を1枚。甘辛いたれのからんだお肉の味に続いて、爽やかなしょうがの香りが心地よく広がります。
噛めば噛むほど味が染み出してくる、いのししのお肉。これぞ自然の味、大地の香り、まさに野生のしょうが焼きの旨味を満喫です。
そのあとは野菜をぱくり。もやしのしゃきしゃき、にらの香りに、カレーとケチャップのスパイシーで甘酸っぱいのアクセント。これはビールが欲しくなります。
そしてお肉で野菜を包む。スキレットに集合した味を、ひとまとめに口にいれる。まさにこのひと皿の集大成。おお、これは白ごはんにも合いそうです。贅沢な肉野菜炒めの誕生です。
ちなみに残りのスライスしたお肉は、ラップフィルムに挟んで冷凍保存中。あとしばらくは、今年の冬の恵み楽しめそうです。
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