現代のユートピア?「残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ」
残業がない!?
子供の授業料がかからない!??
そんなことがあるのか、というか国としてやっていけるのか。
そんな疑問・嫉妬を抱いてしまうオランダという国。
こんな政策とられたら、嫌でも国民は豊かになりますよ……
タイトルに惹かれて読んだものの、実際は隣の芝生は青く見える状態なのではないか。
裏があるのでは?
と、ひねくれた気持ちで読み始めました(笑)
読んでみると、オランダ人の国民性であったり、政府が打ち出した方針であったり、日本とは真逆の、それでいて参考にすることが多々あるんじゃないかと考えられました。
多様性も求められていくこの時代。
これからの社会はどうあるべきなのか。
自分の知見を広げられる一冊です!
○ここが良いんだよオランダ国
・年間労働時間は日本の2/3
羨ましい!
なのに生産効率は1.5倍。
夏と冬にはそれぞれ2~3週間の長い休暇があり、有給は消化して当たり前。
5時には帰宅し、家族と食卓を囲む。
芝生が青く見える所の騒ぎじゃない!
休みもあるが、生産効率が求められるから、結果にシビアなんだとは思う……
けど、羨ましい!!
・高校まで公立、私立とも授業料負担なし
子供のいる家庭の最大の悩みがないという素晴らしさ。
年をとってくると、老後と子供の養育費が悩みの種なのに、その一つが解消されているなんて!
・オランダの教育スタイル
私立、公立の授業料がかからないので、自由に子供が学校を選択できる。
もし学校が合わなければ転校できる。
不登校・いじめ問題にもなりにくい。
生徒から質問が出て、先生が答えたり、先生が知らないことは知らないと言えるオープンな関係性。
国民性もあるだろうが、子どもたちの自主性が育まれる良い環境だと思った。
大学も入試がなく、くじ引きで決まったりするらしい。
子どもには自分のやりたいことを学べる自由さを感じるが、学校から、向いていないから専攻を変えるようにと通知がくることもあるらしい。
自由さの中に見え隠れする厳しさ。
○人間性
・他人に必要以上干渉しない
日本のように、至れり尽くせりでなく、自立した一人の大人として扱う。
・選択、責任は本人次第
ソフトドラッグ、安楽死が容認されている国。
頭ごなしに禁止されるのを嫌うため、選択するのも自由で、それにかかる責任も本人のもの。
自立、自主性を重んじる国民性ですね。
・多様性を認める
同性婚が認められている。
福祉支援にも力が入れられていて、多様性が求められる現代に即した方針がとられていますね。
・ちなみに
消費税19%(現在は21%)、生活必需品・サービスなどの低減される消費税は6%(9%)。
日本より高いものの、税金が子どもや社会福祉に使われていることで不満が出ない。
政府が国民のために、国民は政治に興味を持つ、良い環境ができていますね。
○まとめると
仕事を効率化して、自分や家族の時間を時間を大切にする。
子どもの教育に税金が投入されている。
国民一人一人の自立・自主性を重んじる。
日本にも良いところはあるが、真似したい、参考になりそうなところは多々ありますね。
視野を広げることで、他の良いところ、自分の改善した方が良いところが見えてくるので面白いですよね。
オランダという国を知り、個人個人の特性を尊重することが豊かになるヒントなのではないかと気づきました!
知見を広げる一冊。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。
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