【プレビュー】『ホーム開幕戦は早くも優勝を占う大一番になる』~第2節ファジアーノ岡山VS清水エスパルス~

マッチプレビュー

坂本と佐野が代表で不在。

高まる木村への期待

岡山のホーム開幕戦は早くも優勝を占う大一番になる。

敵地に乗り込んだ磐田とのリーグ開幕戦は3‐2で勝利した。プレシーズンに取り組んできたつなぐプレーで相手を押し込み、櫻川、坂本、佐野がそれぞれの特長を発揮して得点を奪取。若くて勢いのあるタレントがチームを勝利に導いた。

開幕連勝を目指す今節は、U-20日本代表に選出された坂本と佐野が不在。テクニカルなプレーで違いを作り出す彼らを欠いて清水と激突するのは痛い。

そこで期待が高まるのは、代わりに出場するアタッカーだ。中でもプレシーズンに好調ぶりを発揮していた木村は注目の1人。ルーキイヤーは全42試合に出場するも、2年目の昨季はケガでの離脱もあり出場試合数が19試合に減少した。しかし、再起を図るプロ3年目の今季は、より大きなインパクトを残す予感がする。トレードマークのドリブルには鋭さが戻り、警戒する相手をぶち抜く力強さがある。宮崎キャンプ時に組まれた鹿島との練習試合では、右サイドから相手選手を何度も縦に突破して好機を演出して1得点1アシストを記録した。J1の選手を相手にドリブルでサイドを制圧できたことで、リーグ戦に向けて自信が深まったのではないか。優勝候補の清水が相手でも、背番号19は積極果敢に仕掛けていく。

木村の他にもイグォン、永井、仙波など個性的なアタッカーが出場機会を虎視眈々と狙っている。坂本と佐野が不在の中で迎える今節、出番を与えられた選手の活躍で清水を撃破できれば、開幕連勝で優勝戦線に名乗りを上げられる。

コラム

CBコンビが清水の攻撃陣を熱く迎え撃つ

今季も岡山のCBコンビは熱い。

主将に任命された柳育崇と開幕戦で腕章を巻いたヨルディ・バイスは、昨季から引き続き力強い抱擁をしてからキックオフを迎えている。背番号23が「バー―イス!!」と相手を圧するように唸り上げてロングボールを力強く跳ね返し続けた。52分にはジャーメインにPA内からシュート打たれるも、柳が身体を投げ出してゴールを死守。絶対絶命のピンチをしのいだ背番号5は拳を握りしめた。終了間際には2失点を喫したが、リードを守り切った互いの奮闘を称え合う試合後の姿が印象的だった。

今節に迎え撃つ清水の攻撃陣は強烈だ。昨季に山形の選手として岡山の夢を打ち砕いたディサロ燦シルヴァーノが控えに甘んじるくらいに戦力が充実している。しかし、前節の水戸戦は先発した昨季のJ1得点王のチアゴ・サンタナ、北川航也、カルリーニョス・ジュニオが決定機を決め切れず、不発に終わった。コンディションや連係も含めて、まだまだ本調子ではなさそうだ。

岡山にとってのホーム開幕戦となる今節は、全席での声出し応援が解禁される試合でもあり、2日前にチケットが完売した。ファジレッドに染まるスタジアムで大声援を受ける柳とバイスは、いつも以上に気合いを入れてピッチに立つだろう。清水の攻撃陣をシャットアウトできたとき、彼らは力強く抱き合って喜びを分かち合う。

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