UIデザインにおけるポートフォリオと成果物の乖離
@__timakin__です。エンジニアです。普段は基本的にクライアントやサーバーのコードを書きつつインフラ立てたりしますが、ぶっちゃけ一番好きなのがUIデザインだったりします。
ポートフォリオ作成前提のUIデザイン
自分で何か作るものはUIデザインからやって、最近だとポートフォリオとして使えそうなものを適当に見繕ってdribbbleにあげたりし始めました。基本的に何か作るとき、国外に対して晒しても恥ずかしくないものを作りたいよねという気持ちでやっています。
で、それもあっていつも参考にするデザインを探すときは、Behanceだったりdribbbleだったりsketch.imだったりUIJarだったりします。とにかく雑にUIテンプレを使ったり、そのテンプレの延長で作れそうなものが上がってるサイトのものは使いません。日本のアプリで見慣れているものを作りたくないから海外のサイトばかり見る、というのはあるかもしれないです。
ていうか、デザインのいいところはノンバーバルなままグッとくるものを作れるところにあるのに、あんま日本のものだけ参考にするのはよくない。それは自分で国境線を引いてしまっててちょっと悲しいです。
そもそも、いつもdribbbleとかを参考にUIを考えているのに、そこにアップできないようなクオリティでUI作ってしまうと、何をやっているんだろうという気持ちになってしまいます。
ので、Sketchを開いてぼちぼち気の向くままにデザインを進めていくと、どうも参考例の影響を受けすぎると言う問題にぶつかります。
参考例の影響
ここで言う影響を受けすぎるというのは、レイアウトが全く似通ってしまうとかではないです。自分の考える綺麗目のUIが、アプリで使うには少し実用性に欠けてしまう現象を指します。
原因はいくつかあり、サムネイルに小綺麗なものを使っていたり、文言が英語でかっちょよかったりするというのもあります。しかし、おそらく一番の原因は、「要素を削り過ぎてしまう」と言うことです。
見た目の優れたUIのために除去される要素たち
だいたい、シャドーやブラーがオシャレだったり、アイコンだけで映えているようなUIというのは、その空間だけを局所的に切り取ったに過ぎません。
実際に、例えば白い背景にふわっと浮いて、幻想的に感じられるボタンとか、そういったものをアプリの中に配置したら、場所取り過ぎでみて欲しい記事や動画のインプレッション数が下がります。
つまり、そういったポートフォリオ向きのデザインというのは得てして機能面で非常に両立の難しい、余白の多いものです。
なので、ポートフォリオと成果物というのは、あまり同じ路線で作るという考えを持つよりも、同じ材料で全く違うものを作っていると言う認識を持った方がよさそうです。
ポートフォリオを映えさせつつ成果物を作る
ただ、最初から機能面に特化してしまったものを後から綺麗にしようとすると無理で、「自分の納得のいくポートフォリオは別で作るから、今目の前にあるサービスのUIは見た目映えるのは重視せず、という方針をとってもしょうがないよね」という心理に、少なくとも僕はなってしまいます。これは甘え。
だから、どちらかといえばポートフォリオになるようなものを先に作って、そこからなんとか機能面を維持できるUIに「劣化」させていく方が、まだうまくいきそうです。
エンジニアとしてコードを書くときもそうだが、結局人の目に触れて評価されない創作活動というのは虚しいです。
ので、評価されつつ理想と現実の距離を埋めると言う意味でも、まずは妥協しないものを作ってから、良い意味で劣化させていくというのが今の所最前なのかな、と考えています。
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