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毎日書くやつ

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ルールは以下。 ・書く時間は1時間以内。 ・書く分量は原稿用紙1枚分以上。 ・書く頻度は毎日。 ・書く道具はスマホ。 ・書く内容はなんでもいい。
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#思考回路

地下道としてのハッシュタグ(67日目)

昨日とか短い作品書いたけど笑っちゃうくらい読まれてないっぽいので、ようやくハッシュタグつける気になってきました。

でもなんか読者を引っ張ってくるためのSEO対策的に既存のタグ使うのはつまんないなーという気持ちはずっとあり、そこでふと思い出したのはSCP財団の各報告書についてるタグ。
オブジェクトや報告書が含んでいる要素が並んでいるだけだけど、オブジェクト同士の密かに共通するミッシングリンクを繋い

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代原(65日目)

ここにあげる掌編書いてたんだけど間に合わなかったので代打の駄文を無理やり書くよ。でも1時間も書いてたらわたしは勤勉なる会社員であり明日死ぬので10分くらいで書き散らすよ。

つってもべつに書くことないんだけどなー!!!
うんぽこ!!!

娘の話でもするか。
娘は気に入った映像作品をひたすら繰り返し見る習性がある。
チーズスイートホームを3Dアニメ化した「こねこのチー」全話から始まり、親の方がチーに

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永遠に休みでよくない?(64日目)

夏休みが2年くらい欲しい、と後輩に言ったら「え、長くないすか」と言われた。長くない。お金の心配さえなければ永遠に休みでもかまわない。

いつまでも休んでよかったら、家族と遊び、映画を見、本を読み、散歩をし、自転車に乗り、よく眠り、Netflixに加入し、食べ歩きをし、美術館に行き、博物館に行き、たまに昼酒をし、料理をし、ゲームをし、アニメを見、よく眠り、たまに友達とお茶を飲み、何かの間違いでクラブ

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徳川セックス恐怖症(58日目)

・日記として書くならば、ひとの一日というものは箇条書きでしか、というよりは箇条書き的精神でしか書くことのできないものではないだろうか。

・ほんとうに一日を書こうとするならば、そのひとは結果的に小説を書くことになる。

・体は一日中途切れることなくそこにあって駆動している。心はちょいちょい途切れている。体が途切れたら死ぬけど心が途切れても全く死なない、というか途切れていない方がむしろ死に近づく気が

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ガンスリンガー(55日目)

これを書く上で「原稿用紙1枚以上」というルールを設定しているが、noteのアプリだと字数カウントがないため、毎日どのくらいの分量を書いているのかよくわからない。
忙しい時は正直それなりに負担ではあるというか、これを書き終えたらもう寝る時間になってて他のことを全くできずに1日が終わる、なんてこともあるので、適当に済ませたい時はサラリと1枚だけ書いて完了、としたい。
原稿用紙1枚という距離感の体得。

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ゆるふわ禁煙(51日目)

タバコをやめて数ヶ月経つ。案外続いている。

正確にはタバコを"新たに買うのを"やめた、だ。
たまにもらいタバコをしたり、家で見つかった湿気った古いタバコを吸うのは別にOK、というゆるめのルールに設定している。
たぶん続いているのはそのおかげだ。

禁煙中はなんだかんだでタバコを吸いたくはなる。自分は吸い始めたのが合法になった年頃からのせいか、吸わなくても強い禁断症状に襲われることはないのだが、ふ

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膜の中(42日目)

くたびれて何も考える気がしないので、考えずに今日あったことだけを書けばいいのかと思ったが、それはそれですごく難しくないか。
だって1日の中で、あったことは無限にあるのに、どうやって選んで、かつ書けばいいのだろう。
平日はほとんど会社と家の往復しかしていないし、会社のことをここで書く気はほぼ全くないので、日々があまりに「出来事」に欠けている。

でも世の中には、なんでもないような日々を鮮やかに切り取

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幽霊のためのフジロック案内(36日目)

山田しいた『乙女文藝ハッカソン』最終3巻を読んで、ああもうここで終わっちゃうのもったいなすぎるからどこかで続きを描いてくださいと思いつつ、作中の文藝ハッカソンのお題「祭」で自分なら何書くかなあ、と考えたりした。
(ちなみに文藝ハッカソンとはチーム組んで制限時間内に小説を書いて出来を争う集団創作バトルのことです。)

昨日箇条書きで書いたらなんだかしっくりきたので、考えたことを考えた順に箇条書きで書

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文体を鍛える(34日目)

自分の文体をどうやったら獲得できるのか、としばしば考えていたのだが、この問いはそもそも設定からして間違っているようだとわかってきた。
どうやら文体とは「獲得」するものではないらしい。

言葉は、自分の身体や精神の中を、血液のように音も立てずに流れている。
その人それぞれ固有の管を通って、口や指や、時には他の器官、はたまた全身から放出されていく。

かといって、言葉はそのままでは文体にならない。

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会社案内(28日目)

友人と飲んでいる時にこんなことを聞かれた。

「本名の自分と伊藤螺子としての自分ってどう棲み分けてるの?」

たしかに「別名を持っている」というのは奇妙な状態ではある。
分裂した自分というテーマでいえば、先日発売された『トラベシア』第4号でも一人称のぼく、おれ、わたしがどう棲み分けられているのかを書いたが、本名とペンネームというのはまた少し違った棲み分けかたになる。

感覚としていちばんしっくりく

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