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いないよりマシだったかは私が決めたい

最近、妹夫婦に離婚問題が勃発。原因は旦那の隠し借金。
それ自体は私は大して驚かなかった。そんなしっかりした人には最初から見えなかったし、ご両親ももれなくいかにもな人だったからだ。

まぁ、その話はさておき。
この件において離婚をするか否かで、母と話す場面があった。
母の意見は「どんな父親でもいないよりいた方がマシでしょ。私が昔した離婚しないと言う決断はあっているでしょう。」と言うものだった。
もはや娘のためだとか、孫のための発言ではなく、自分の過去の正当化にしか聞こえなかった。
私が子供の頃から成人するまで、両親が会話している時は、金の話か母の嫌味くらいのもので、父の声を聞いたことがあるか記憶にないほどだ。
母はいつも機嫌が悪く、「子供さえいなかったら離婚してたのに。」と良く言われた。「私たちがいても離婚して良いよ。」と言っても、「そしたら、私めっちゃ働かなきゃいけないじゃん、無理。」と言われた。
「お前のためかい!」と突っ込みたかったが心が死んでいて、何も言えなかった。
さて、話を戻すと「どんな父親でもいないよりマシ」説は、「お前が決めるな、いや、お前のためにお前が決めたんだろう!」と言うことだ。
自分で旦那を決めて、自分で子供を産んで、私たちは両親や環境を選べなかったのに、「お前たちさえいなければ」と言われている。
そんなの無理ゲーだ。

そんな、環境で育ちもれなくACになり、30過ぎてやっと少し正常に心を保てるようになった矢先にこの騒動。

妹には「どんな父親でもいないよりマシ」ではなくて「どんな父親でも、いて良かったと思える父親に見せるのは、母親の努力で出来る。それを出来ないなら、いない方がマシに見せてしまうくらいなら、母親が笑顔でいて愛を注いでくれれば母親だけでも良いのではないか。」と伝えた。

私は、結婚もしていないし子供もいないし欲しくない。
でも、私も子供だったから言える。
いないよりマシだったかは子供が感じて、子供が決めることだ。
子供のため風に、親本人の人生の心配ばかりされては子供の心は守れない。
子育ては大変だと思う。どんな経緯であれ、産んだからには健やかに育ててあげて欲しい。貧しくても、心さえ健康ならきっと「生まれて良かった」と感じるはずだから。

ninni

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