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まずは自分で調べるのではなく、『自分で考える』が正しい

こんばんは、経営者のこうたです。

学生の頃から、分からないところは「まずは自分で調べろ」と言われてきたと思います。

これは正しい。

なぜなら、調べる過程を挟むことで記憶に残りやすいからです。
ついでに言うのであれば、最終的に答えが必ず用意されているので、誰に迷惑もかかりません。

しかし社会において、「まずは自分で調べろ」というのは学生のそれとは大きく異なっています。



1.自分で調べる意味は?

はっきり言って、「ない」です。

ただしこれは、業務上の先が分からなくなった場合の話。
データや情報は自分で調べましょう。
他人の手間を発生させることにもなりますし、大人なのですからある程度は自力で行う必要があります。

しかし、業務上経験が不足しているがゆえの不明点や、業務進行の正誤や方向が分からなくなった時は自力が問題となります。

それは自力ではなく、独断です。


たとえば、お客様からクレームが届いたとします。
初めての経験です。
クレームのマニュアルはありますが、何がなんでも返金をしろと言って聞きません。

マニュアルを見ると返金条件に合っていないのでできません。
しかしお客様の話を伺うに、自社にも問題がなかったとは言えない。

やや分かりやすすぎる例ではありますが、この場合はマニュアルを端から端まで見ようとはしませんよね?
見たとしても、結果は返金不可。

ですがこのようなやり取りの経験がある人はお分かりだと思いますが、ケースバイケースでありながらも、返金対応をすることのほうが多いです。


つまり何が言いたいのかと言うと、テンプレートやマニュアルの中から調べることはできても、必ずしもそれらに沿うことが正しいとは限りません



2.丸投げをするから怒られる

それでも「まずは自分で調べろ」と怒られる人は多いと思います。
実際問題、自己判断をする境界も曖昧で、どちらが正しいのかは人によって異なる場合があります。

「こんなことも分からないの?」と、経験者の当然のような返しをされたことも多いでしょう。

しかしそれは、丸投げをして泣きついているような結果になっているからです。



3.まずは自分で考える

先ほどのクレームの例で言うと、「マニュアルでは返金不可な案件なのですが、○○の理由で自社にも問題がありました。この場合、どちらが正しいのでしょうか?」


まず、「クレームが来て返金しろと言っています。どうしましょう……?」は論外。
まさしく問題の丸投げです。

なぜならこの質問をした時、
・何に文句を言っているのか
・自社に過失はあるのか

当然この2点の確認を求められます。
状況を整理して簡潔に伝えるためにも、返金の可否と相手の言い分(自社過失の点)を自分の中でまとめましょう。


重要なのは、
「私は○○だと思いますが、これは正しいですか?」の形式をとること。

「私は○○だと思いますが、どうしましょう?」は丸投げと変わりません。


自分の考えを伝え、それが正しいかどうかを聞く。

思考力が鍛えられますし、自分で調べる勉強という過程と同じ経験値になります。



4.まとめ

・自己判断をしない
・問題を丸投げしない
・自分の考えを伝え、その正誤を相談する

この3点を意識してください。

自分で考え、意思と姿勢を見せつつ、最終的な許可を上長に求めるイメージです。

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